変人演劇部に入部
演じるということに興味があった。
演じたら自分が隠せるんじゃないかって。
だから、演劇部に入りたかった。
~・~・~・~
「何でいるんですか?」
「鷹宮さんがいるなら心強いかなって。」
鷹宮 風鈴は高校で演劇部に入ることにした。
そして、隣にいるのはtensionを正しく発音出来ない綾瀬くん。
こんな人に心強いと言われても嬉しくないんだが…。
「ようこそ。変人の集まり、別名演劇部へー。」
のほほんとしている部長の旭日 麗。
「麗さん、逆かな。」
訂正するのは副部長の小見川 翠斗。
「あながち間違いではないけどな。」
関西弁の由良 瞬介。
「私まで変人扱い……。」
ちょっと拗ねたような態度の観西 真凛。
この四人が演劇部の先輩となる。
先輩のキャラが濃いというのも入部の決めてだ。
……覚えやすいから。
「先輩たち、キャラ濃いですね!」
明るい声の高菜 心結。
「……。」
さっきからずっと無言の英 茶都。
そして、私と綾瀬くん。
これが新しい一年入部者である。
部活内容はどんなものなのか、実のところ俺は心配だった。
漫画オタクかもしれないが、中身の半分くらいは純粋な高校生男子だ。
いくら鷹宮さんがいるとはいえ、ヤバそうなら退部も視野にいれなければ!
「はーい。じゃー、今から何するー?」
「麗さんは?」
「私はー…劇場巡り。」
「じゃあ俺、温泉巡りがいい!翠斗は?」
「うーん……やっぱり解剖だよなぁ…。」
……ふぁっ!?
ちょ、ちょ、ちょっっ!?
ここって演劇部だよね!?
まず「何するー?」って演劇以外あり得ないだろ!!
ていうか、解剖!!??
「…先輩、解剖とは……?」
「綾瀬……だったか?お前、解剖知らないの?」
「え、や、解剖……。」
「すみません。この人頭悪いんです。tensionもまともに言えないんです。しばらく無視していただいて構いません。」
あぁ……鷹宮さん……。
tensionいつまで引きずるの……?
そして、鷹宮さん。
何でそんなに冷静なのっ!?
「私、一人で屋上で人間観察したい。」
「真凛は相変わらずやなぁ。」
「あ、じゃああたし茶都と、花畑巡りしたいでーすっ!」
「私は……有意義に過ごしたいので帰宅します。」
「はーい。じゃー、とりあえず解散。」
皆一斉に部室を出ていく。
……え?
部活ってもっとこう……違くない?
何で俺取り残されてんの!?
鷹宮さん帰っちゃうし、俺もう何もすることないじゃーん!!
…………よし、漫画全巻読破でもするか。
演劇部なのに漫画研究部と変わらないほどの大量の漫画を俺はただただ読み漁った。
こうして貴重な放課後は好き勝手自由に過ごすという楽しい(?)部活が始まった……。
……ってまさか今回これで終わり!?
ヤバイ、凄くどうでもいいじゃん!
「大丈夫。ここから深くなるから。」
「鷹宮さん……。」
鷹宮さん、最後に作者にプレッシャーかけてから帰らないでっ!!
……すみません、グダグダです。畑中 優月です。
一気に人が増えて分かりにくくなると思いますが、皆話し方に特徴あるように心掛けるのでよろしくお願いします。