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なごちゃんは空気が読めない

綾瀬くんといると落ち着かないのは綾瀬くんが男だからだろうか。

それとも綾瀬くんだからだろうか。

私が口にしていない過去の辛いことやあまり考えたくない過去のことを綾瀬くんといると自然と忘れてしまう。

……こんな私は私らしくない気がして嫌な感じだ。


~・~・~・~


鷹宮さんがすぐそこにいる。

二人でベッドの下にいるので実際はかなり狭い。

美少女と二人っきりだと顔がにやける。

これは後で那生に報告せねば。


「もう少し離れてください。近いです。」


微かに聞こえる菜花となごの声。

すごくドキドキする。

バレるのではないかとひやひやしているのでかなり心臓に悪い。

更にとても近い距離に綾瀬くん。

心臓に負担がかかりすぎてしんどい。


「なご、勉強教えて。」

「ななちゃん、どうしたのら?あ、今更今の脳みそじゃ高校いけないこと自覚したのかい?しょうがないから、教えてしんぜよう!」


舌打ちしたななちゃんに笑顔でみぞおちに一発殴る。

ななちゃん悪知恵は働くくせに勉強はからっきしダメだからな……。

物覚えはいいのにすぐに忘れてしまうから一向に身に付かないタイプなのだ。


「何が教えてほしいんだい?英語?数学?」

「その前に……風鈴への謝り方を……。」


顔を真っ赤に染めていうななちゃんは初めて見た。

話によると、今日お姉さんが帰ってきたらしい。

……婚約者とともに。


「お姉ちゃん、風鈴に感謝してたの。あたしは正直、許したくないけどあんなにも幸せそうに風鈴に感謝してたんだもん。あんなお姉ちゃんみたのなんか初めてだから……色々言って悪かったなって……。」


鷹宮さんの方を見る。

鷹宮さんの身体が震えている。

なんでだかその時だけ鷹宮さんのことを抱き締めたくなった。


温かい体温が伝わってきて、それがすぐに綾瀬くんだと気づいた。

彼は気づいているんだ。

私が……泣きそうなこと。


「……落ち着きました。ありがとうございます。……と、いうわけで離れてください。さっきから言ってるじゃないですか!近いです。」


ちぇっ。

ま、ここでときめいたら漫画的に面白くならないからいいんだけど。

本当は鷹宮さんも不安だったんだろうな。

それが本当に正しい選択かは鷹宮さんもわからなかっただろうし。


僕が微笑んだ瞬間、眩しい光が飛び込んできた。


「お姉ちゃん、そういうわけだからそろそろ出てきたらどう?」


懐中電灯と片手になごがベッドの下に潜り込む。

……まさか、ずっと風鈴はこの部屋にいてあたしの話を聞いてたっていうこと!?


ど、どどどどうしよう……!!

鬼のような形相と覇気を纏ってるよ!?

なごちゃーん!!??!?

お願いだから、空気よんで!?!?

あぁ……俺の人生ここで終わりか……。

体調を崩しやすい季節ですね。どうも、畑中優月です。どうか身体にはお気をつけて。

最近この鷹宮さんの話のグダグダ感が増してるなって感じます。

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