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英さんの本当の姿

いきなり心結を探すことになったのに、ちゃんと一緒に探してくれる綾瀬くん。

彼はずっとそうだ。

私にだけでなく皆に凄く優しい。

嬉しいけど、変態じゃなければな……。


~・~・~・~


英とぶらり色んな所を回ったが野沢菜がいる気配は一向にしない。

英に至ってはさっきから堪えきれずにボロボロ大粒の涙を溢していた。


「ほらほら、もう泣くなよ。そこの河原で休憩しよう?」


動いてるかわからないくらいだったが多分頷いたと思う。

大人しく横に並んで歩いている。

青い空と若草色の草の間に俺達は座った。


「そういえば、お前たちっていつから一緒にいるんだ?」

「……もう……ずっと前から…………。」


初めて出逢ったのは3歳の時。

心結の住んでいるマンションの隣に茶都が引っ越してきたのがきっかけだった。

人見知りで全然話が出来なかった茶都に心結は沢山話しかけてくれた。


友達になろう。

私もね、友達いないんだ。


心結がそういったことで初めて親近感が湧いた。

この子とだったら仲良く出来るって確信も持った。


「……でも……私……いじめられた……。」


小学校に入ってから静かであまり話さない茶都はいじめられた。

痛くて辛くて、どうしてこんなことするのって。

言いたかったけど声が出てこない。

そんな茶都の代わりに心結はいつも大きなよく通る声でかばってくれた。


「でも……そこから心結……友達……いなくなっちゃった。」


私のせいだってシクシク泣く英。

宥めて背中を擦ってあげると逆にどんどん涙を溢す。


小学校よりも少し遠い中学に入ると茶都の美しさは人気となり、無口でもどんどん友達が出来た。

でも、さっぱりしていてダメなことはダメとはっきり言ってしまう心結には友達が出来ないままだったという。


「……私のせいだから…………私のこと嫌いになっちゃった…………かも。」

「そんなことないって。今更過ぎるだろ?」


そっか……って小さな声で言う英。

自信は全然なさそうだ。


「……ね、お願い…………今だけちょっと……甘えても……い?」

「……えっっ?」


学年一美少女からの上目遣い。

かーらーのーすり寄ってくる。


これでときめかない男子なんて那生ぐらいだ。

女でもきゅんっとくるだろう。

いやいや、俺には鷹宮さんがいる……!!


「……何やってるんですか?」

「わぁ!スッゴくお似合いだねー!!」


気づけば鷹宮さんと野沢菜が立っていた。


「連絡したのに気づいてないようだったので迎えに来たら……全く襲うなんて最低ですね。」

「ちょっ、ちょっと待って!?そんな要素どこにもなかったじゃん!!」

「風鈴、いじめちゃダメだよ。それに茶都は男だし男の綾ちゃんに襲われるわけないよ。」

「いや、あり得るかもよ。生粋の変態だし。」


鷹宮さん以外には変態じゃない!!

……?

あれ…………今…………。

茶都は男って聞こえたんだけど……?


「綾瀬くん顔に出てますよ。今ごろですか?茶都は男です。女装男子ですよ。」


どぅえぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇえ!?!?

疲労感たっぷりの畑中優月です。

眠いです。


茶都は男でしたー(笑)

これはずっと使いたかったことで今回出せて嬉しいです。


……以上です。

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