綾瀬くんとの出会い
「空の色って何色だと思う?」
小さい頃に聞かれたこと。
「……ピンク。」
こう答えたのが私の間違いだったのだろうか……。
~・~・~・~
春!
桜!!
「入学式!!!」
綾瀬 絢真は今日!!
霞高校に入学します!!
「……早速美人見つけた……。」
教室に入ってふと目があった少女。
黒く長い髪に長い睫毛。
同じクラスの鷹宮さんだ。
眼鏡はかけていないのがまたいいっ!!
絶対ツンデレだ!!ヤバイ、どうしよ!彼女のキャラめっちゃいいっっ!!
「……すみません。キモいです。」
「ふふふふ笑……え?」
「あ、その耳は飾り物でしたか?もう一度だけ言います。キモいです。」
…………いいっっ!!!ツン全開!いいっ!!
「キモいです。ウハウハ言ってホント吐きそうです。こんな人と同じクラスとか拷問ですか?私に対する嫌がらせですか?この変態。人間のクズですよ?」
「あ、ごめんなさい。ちょっとテンションあがっちゃって。」
「やっと通じましたか。難聴ですか?耳、とおいですね。tensionの発音おかしいです。tensionです。耳がとおいあなたのために2回言いました。感謝してください。」
「……申し訳ございませんでした。」
前言撤回。
この人、超怖い!!!ヤバイ!!顔!顔!
無表情なのに鬼が見える!!
なんだコイツ。騒がしいな。
私に何のようも無いのにニヤニヤしてホントキモイ。
これが私と綾瀬くんとの出会いでした。
長編小説が書きたかった畑中優月です。
どうせなら楽しい話が書きたくて「僕の気になる鷹宮さん」書いてみました。
鷹宮さん……普通の人の設定だったのに、考えてくうちにどんどん変人になっちゃいました笑
これからも楽しんで頂けたらと思います。