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第三話『ターロスの哲学』

少しキリが悪くなってしまいましたが、文字数のことを考えると仕方がなかったです……


今回はセリフが多くなってしまいましたが、新しい人が饒舌過ぎるんです……



名無しさんにギルドに誘われたけどなんか周りの雰囲気が可笑しかったので辞退した最近ちゃん付けがデフォになりかけのユウキです。ギルドは断った

がスノーさんとリューさんとは普通に会って話したりしている。名無しさんはギルマスの仕事が忙しいらしくメールのやり取りはするが、実際に話すことは少ない。それにしても話す相手がいる。それだけで俺、嬉しく涙がちょちょぎれて来ます。最近は今までより一つ上のレベルの狩り場に行くようにしたらレベルの上がり方がかなり上がった。今までちまちまやってた俺って...


今日も今日とて朝からモンスターとキャッキャウフフしています。あれ? 俺って人と接するよりモンスターと接してる時間の方が長くね? べ、別に話し相手がいないからとかじゃない。そ、そう。レベル上げするためにやってるんだからしょうがない。話し相手だってスノーさんとかNPC とか、リューさんとかNPC とかNPC とか... か、悲しくなんかねーし。


神々のベネディクション

第三話『ターロスの哲学』



「ねー。ユウキちゃんは今武器とか防具は誰に作ってもらってるの? 」

「誰にってNPC の店売りですよ」

「...…今すぐ買い物に行こう」


え? 何でスノーさん俺を抱え上げるんですか。買い物って今俺必要なもの全部持ってますよ? スノーさんいくらNPC だからってこんな時間に行ったら迷惑ですよ。もう22時ですよ?






「スノーさん本当にいきなりどうしたんですか? 」

「ユウキちゃんいくら人見知りだからってNPC の店売りなんかじゃ危ないよ。ちゃんとお店紹介して上げるから。ほらもうつくから」


少し歩いてスノーさんに案内され目の前にあった店の名前は"紳士の社交場"

スノーさんから聞いた話ではスノーさんのギルド御用達らしく、少し変わった人だけど防具の腕はピカイチで、防具屋さんの中では一二を争う腕前らしい。

正直言うと嫌な予感がする。特に"紳士の"ってところに……


「ターロスさーんこんにちは。防具一式作って貰えますか? 」

「おう。スノーちゃんいらっしゃい。防具はこの前作らな……結婚してください」


やっぱり嫌な予感が当たってしまったか……こいつロリコンだ。俺を見た瞬間に求婚してきやがった。


「こんにちは。死ね」


この前に引き続き完璧な挨拶だ。最低限の礼儀は重んじながらも一番言いたいことを端的に纏める。完璧過ぎる。


「もっと言ってくれ。さあ! もっとぉぉぉおおおお!」








「突然すまなかった」


今の状況を説明するとターロスであっているのだろうか。店員が正座している。こいつの言い分はこのゲームは身長が弄れないから幼女がほとんどいないらしく幼女分が不足していた。そこに幼女。それも美幼女が現れ、YESロリータNOタッチすら忘れ求婚を申し込んでしまったという言い分らしい。

……その、なんと言うか


「死ね。変態」

「変態ではない! たとえ変態だとしてもそれは変態という名の紳士だ。確かにYESロリータNOタッチを破って締まった。それに変態の何が悪い! 男は考えるまつたけだ! 」


ヤバいなんか哲学的なこと言ってきた。男は考えるまつたけ。

……あれ? これただの下ネタじゃね?

なんか少し深いこといってるんじゃないかと思ったけど結局のところただの下ネタだよな。


「た、ターロスさんちょっと大人気ない無いですよ。それにユウキちゃんもその辺にして。ね? 」

「確かに大人気なかった……俺は紳士ターロスだ。紳士も含めて名前だ。まあ別に省いて貰ってもいいがな。」

「俺はユウキです。」


普通にしてたら確かに見た目だけなら名前道理、紳士っぽいんだがなんと言うか溢れだすオーラが紳士とはかけ離れてる……それに今まで経験したこと無いような目付きで俺のことを舐め回すように見てくるんだが。


「それでターロスさん今日はユウキちゃんの防具を作って貰いたくて来たんです。」

「だからスノーさん俺この前NPC の店で防具揃えたばかりでぜんぜん使えますよ」

「嬢ちゃん本気で言ってんのか? そもそもなNPC の店売りとプレイヤーの製品はな、比べるのもおこがましい位の性能差があるんだよ。NPC のもんはなただ方に溶かした金属を流し込むだけの鋳造だ。それに比べて俺らプレイヤーは溶かした金属を叩いて鍛えて作る鍛造だ。叩いて鍛えることによって型に流し込むだけの鋳造に比べると内部の気泡の量が圧倒的に少なく出来るんだ。まあその分店売りに比べると高くなっちまうんだがな。あと俺っ娘ロリ可愛いヤッター」


ターロス……ただの変態だと思っていたが見直したよ。最後の発言がなければだが……正直言うとそんなまともなことも語れるなんて思っても見なかった。しかし、鍛造と鋳造か……確かにそれだけの差があるのなら少し見てみても……


「例えば今の装備、アイアンチェーン一式ならどれくらい店売りと差が出るんだ?」

「実際に作って見ないと分からないがアイアンチェーンならだいたいDEF35~50ぐらいは上がるだろう」


え? マジ? それだけ今の狩り場でも楽に、いやもう1つ上げてもいいくらい楽になるだろう。これは作って貰うしかないだろ。


「ターロス今すぐ作れるか? いや作ってください」

「別にいいが、嬢ちゃんの戦い方にあわせた装備を作ることも出来るがどうする? 」

「そんなことまでできるのか、是非ともたのみたい」

「嬢ちゃんは今どんな武器使ってんだ? 」

「あぁ、片手剣で小盾の代わりにバンドガン。あとたまに遠距離からアサルトライフルを使ったりもするかな」


そういえばあんまり重いのを装備してスピードが下がったりするのも嫌だから、その点に付いても言っておこうか……


「装備について何だが重いのを装備して動きが遅くなると近接先のとき困まるからできるだけ軽いものにしてもらえると嬉しいんだが……」

「これも店売りじゃ出来ないことなんだが金属だけじゃなくモンスターの革とか鱗で作ってみるって言うのはどうだ? 」


防具ってあんな二束三文にしかならないようなアイテムで作れるのか? 100個くらい売っても200オール程度にしかならないから棄ててきたような物だ。


「そんな売っても二束三文にしかならないようなアイテムで作れるのか? 」

「ゆ、ユウキちゃん。も、もしかしてモンスターの素材もNPC に売ってたの? 」

「もちろん。他に売る相手なんかいませんし。」


何を当然のことをスノーさんは聞くんでしょうか。


「じょ、嬢ちゃんモンスターの素材はな? コボルト程度の素材でもドロップする数が少ないから1個当たり100オールにはなるんだぜ? それを店売りって1個当たり5オールにもなんなかったろ? 」


1個当たり100オール? マジ? 俺今まで何個くらい売ってきた? えーと……思い出せない。思い出せないくらい売って来たってことだよな。よもやそれを棄ててたなんて……


「ス……スノーさん。俺素材アイテム売るどころかインベントリにスペースが無くなったら棄てて、ました。」

「ユウキちゃん。因みに今どれくらいの量持ってたりするの? 」


ノールの素材は今ほとんど売ったから10個も持ってないから別に言わなくてもいいか。コボルトのやつももう1月ほど見てないぐらいだし……


「リザードマンの鱗が80、皮が120 ぐらいです。」

「ユウキちゃん……規格外どころじゃないよう………」

最後までお読み頂きありがとうございました。


なんと言うかターロスさんがすごい動かしやすいです。

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