表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

愛とはなにか

作者: 浮世 夢

いきなりですまないが其処の貴方

少し私の噺を聞いてはくれないだろうか


えっ… 、忙しいからまた今度にしてくれ?


いやいや、すぐに終わるくだらない噺だから。

お願いするから少しだけ聞いてくれ。


ナニ!?聞いてやるから代わりにそこのマッ〇で

ハンバーガーを奢れ?


いや~それはねちょっと金がないから。



無理なら諦めて別の人にしたら?だと。

わかったわかった。奢るから少し噺を聞いてくれ。



~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


これで満足か?



………そんな事はどうでもいいから早く噺をしろ?


はぁ~。わかった、それでは少し噺を聞いてくれ。



~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


昔むかし


と まではいかず少しだけ昔の事。

在るところに二組の夫婦がいたそうだ。


その二組の夫婦は両方とも働いていて、

しょっちゅう出張でお互いなかなか一緒に居られなかったそうだ。


しかし片方の夫婦は寂しがっているのに

もう片方の夫婦は寂しがって居なかったそうだ。


そのことが気になってしまった片方の夫婦はもう

片方の夫婦に尋ねたそうだ。

『私たちは一緒に居れなくて寂しいのに

何故あなたたちは寂しくないの?』


そしたらもう片方の夫婦は答えたそうだ。

『確かに一緒に居れなくて寂しいよ。

だけどそれ以上に 信頼している。

そしてなによりお互いに愛しあっているから。』



それを聞いた片方の夫婦は理解できたけど、

納得はできなかったそうだ。


結局その答えをきいた片方の夫婦はお互い仕事はそこそこにして一緒に居れるようになり。

もう片方の夫婦はそのままお互いを信頼しあい、

愛しあって暮らしていったそうな。



めでたしめでたし。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


どうかな少し噺を聞いてくれたかな?





どうして貴方はこんな噺をきかせたかって?



まあ一言でいうならお節介かな。

いくらなんでもまあ駅で堂々とあんな

ドラマみたいな事をしていたら見ていたこっちが

恥ずかしい。



それではわざわざこんな

くだらない噺を聞いてくれて

ありがとうございました。



えっ…、私の名前ですか?

私はだだのお節介焼きの通りすがりの通行人B


またの名をお人好しの浮世 夢 と申します。


それではこの辺で失礼します。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ