登場人物の紹介+おまけ
『』内の通り名は気分です。気分ですので気分によって増えたり変わったりします。
2012.10.8
ざっと書き直しました。何か質問を頂ければ新設したQ&Aにて(たぶん)お答えします。
○ベクトル一派
・『混世魔人爆炎竜巻』イゾウ
地球で毒死した後に魔界へと召喚された元人斬り。殺人嗜好者ではないながらも使命感をこじらせた歪な快感と共に人を斬り歩いた人斬り包丁。ベクトルに忠誠を誓った後もその本質は癒えていない。
ベクトルが幾つもの死体から作り上げた最強の魔人の肉体に宿り、あらゆる能力が生前より強化されている。ベクトルから賜った魔剣の精霊から『東方妖怪流』なる剣術を学び、一筋縄ではいかない彼の世界の戦いに飛び込んでいく。享年27歳。
・『不動力大魔王』ベクトル・モリア
エルフの森の奥深くに館を構える魔導師。人間界の存在を深く憎んでおり、魔王となって人間を根絶やしにすることを目論んでいる。異世界からイゾウを召喚し部下にした張本人。魔王候補でありながら勢力らしい勢力を有しておらず、現在はほぼ無名。戦闘においては多種多彩な術を用いて相手を翻弄するが、相当な切り札を隠し持っているとも。
・『神眼弾師』ククリ
妖怪連合『妖怪の山』の一員だった鬼の児。生まれ持った天性の予知能力のために『神の眼』とあだ名され、山の奥深くに幽閉されていた所をベクトルに連れ出され、弟子となる。予知能力を過信してベクトルに生意気に突っかかっていた時期もあったが、館襲撃後は心を入れ替えている。ベクトルの試作品、改造拳銃を使う。
・『蟲毒の皇帝』バグ
ベクトルの父ケミカルと共にかつて大師匠に学んだ暗殺者。身中に大小様々な蟲を飼い自在に使役することで鬼のような強さを誇っていたが、ある事件の中で蟲たちへの支配を全て失い、身体のほとんどの機能を喪失した。
・魔剣の精霊
ベクトルがイゾウに与えた魔剣の中に宿っていた付喪神的精霊。かつての主の剣術を遺すためにイゾウに『東方妖怪流』を伝授する。現在はイゾウの精神の中に建立された魔剣道場に居座っている。
・『Para-イゾウ』パライゾウ
イゾウの魂の一部と魔人の肉体の元となった死体たちの怨念が本体と分離して生まれた精神融合体。死神神官の死体を乗っ取って魔界を荒らす。錯乱しており、ククリ、ベクトル、そして本体のイゾウを激しく憎み付け狙う。
○奇奇怪怪一派
・『夢幻界大奇行師』奇奇怪怪
雨傘山にアジトを構える山賊の頭領であり、魔王候補。自我の境界がとろける程に曖昧なことによって他者の精神と融合して汚染、現実と見分けのつかない程の精緻さで恐ろしい幻を見せる。そのためか何人もの奇奇怪怪が同時に存在することもあり、彼の部下の一部は自らを奇奇怪怪と一体のものとして感覚している。
・キキ
奇奇怪怪の持つ多重人格の一つ。見た目は幼い少女だが、信じられないほど長い時間を生きている。宝剣『魔王の懐刀』を求めてイゾウをお供にした。
・陽虎
奇奇怪怪の多重人格の一つ。かの論語に出てくる悪い奴で、孔子がテーマの話では必ずと言っていいほどラスボス格にされる。呪術に大失敗して時の狭間に落ち、魔界に流れ着いた所を奇奇怪怪に吸収された。
・『渾沌大使』コントン
山賊の副首領兼参謀の元魔王候補。知略に長けた軍師タイプの男であるが、奇術めいた動作でどこからともなく宝剣を繰り出してくる怖い男。奇奇怪怪とは義兄弟の契りを結んでいる。
・『走狗疾風剣』狗夜叉
元々は妖怪の山に所属する高名な剣客であったが、奇奇怪怪の幻術によって発狂、自らの身体を開きにして死亡した。奇奇怪怪の蘇生実験につき合わされ今では立派な山賊の幹部である。元魔王候補。
○人間帝国
・『渡世百万術帝』バテレン
人間帝国神祇長官兼クルセイダー隊長。巧みな話術と謀術によって瞬く間に人間帝国の大幹部にまで上り詰めた妖物。勇者を薬物と魔法によって洗脳しており、勇者と魔王の戦いの中で何事かを成さんとしているらしい。
仕込み武器と話術、そして回避不可、防御不可、感知不可の謎の術を変幻自在に用いて戦う。
・『貴光勇士』勇者
バテレンに洗脳された少年。勇者としての素質を人間界中に認められている。多彩な魔法を使いこなすが、その本質は光にある。
・『媚魔女』アリス
幼女の身体を持つクルセイダー幹部の魔女。老若男女を問わず恐ろしい吸引力を以て虜に落とし、魔力を吸収する性魔導師。快楽を操作することに長ける。バテレンとは並々ならぬ因縁があるらしい。本当の名前は『 』という。
・『不思議の国の』アリス
上述のアリスの本来の身体の持ち主。バテレンの娘。普段は上述のアリスが体を支配しているので眠りについている。バテレンがどう躾けたのかは知らないが、清楚で可憐な乙女を地で行く素敵な女の子である。
・『人魔学士』ゲンナイ
バテレンと共に人間帝国に現れたクルセイダー幹部の研究者。魔物の研究を主に行うが、その成果は多岐にわたる。
・四六
クルセイダー隊員。よくバテレンに連れられ雑用を任される男。元々殺し屋だったところをバテレンにスカウトされた。
・『死骸人』死神神官
クルセイダー隊員。言葉を発さない寡黙な鎧武者。刃と柄を伸縮自在の鎖でつないだ改造鎖鎌を用いる。
・『皇帝』ガイウスノオオキミ
人間帝国の皇帝。恐るべき速さで地位をつかんだバテレンを面白がる一方で、唯一彼の政治的謀術を正面から防御することに成功している。
・ナルビナ
人間帝国将軍。密偵を飛ばしバテレンの謀略を暴こうと試みるが、かえってバテレンとアリスの術中に陥りマインドコントロールを受けてしまう。
・『黒翼戦医』医烏
魔界の医術者。魔王軍大将軍殺害の汚名を着せられ人間界へ逃亡、旅医者をしながらその発端となったバテレンの周辺をかぎまわっていたが、様々な交渉の末クルセイダーの隊員となる。人間に化けるときは三十代半ばの風貌となる。
・『時も世界もかける少女』紫子
人間の少女。バテレンの『異世界召喚』術の実験により誤って時空を超えこの世界に呼び寄せられた現代の少女。アリスに妹のようにかわいがられて彼女の魔女部隊に身を置いていたが、現在は医烏の医院に身を寄せ助手をしながら人間界をエンジョイしている。
○大黒同盟
・『紅魔導大血界』大黒天
大黒同盟盟主にして魔王候補筆頭の吸血鬼。吸血鬼の生命力を活かした『紅魔法』を用いて吸血鬼氏族のトップに躍り出た実力者。人間と魔物の戦いを超えた次元に到達することを目的として勢力を拡大し続ける。ベクトルとは旧知の仲で、彼の乗る車椅子はベクトルが作った。生まれつき四肢を持たない。
・ヘッドレス
大黒天の側近を務める首無しの魔物。強靭な肉体を活かした近接戦闘を得意とする。大黒四天王のひとり
・『暗黒魔界騎士』ネクロ
大黒同盟幹部の武人。商人に扮してイゾウ達を雇った。しかしその正体は長きに渡り伝えられてきた『黒騎士』装備の後継者であり、愛馬のヘイクロイナと共に強烈な戦闘力、移動速度を誇る。
元クルセイダー。
・ヘイクロイナ
ネクロの愛馬。魔法によって創造された魔法生物。足には蹄の代わりに大きな車輪がついている。なお、ネクロが乗ることで背中の部分に穴が開き、そこに胴体を挿入することでケンタウロスのような半人半馬の形態へと変化することができる。
・『皮衣の火鼠』ヒネズミ
大黒同盟に雇われた用心棒。イゾウに喧嘩を吹っ掛けられたりバテレンに心肺停止にされたりとろくな目に遭わない。
・『走狗雷鳴剣』狗公方
大黒同盟幹部。妖怪の山の実力者だったが、大黒天との一騎打ちに敗れた後に配下となった。笛の音色で狗の霊を使役する。狗夜叉の『走狗疾風剣』と対をなす静の魔法剣『走狗雷鳴剣』を操り出す。
・『毒砂糖』サパ
大黒同盟四天王のひとり。南部砂漠地帯への入り口の街シバドウスイの統治を任されている。ヒネズミを直接雇い入れた。また、バグに師事した過去を持つ。
○妖怪の山
・『摩天桜』白玉狼
妖怪連合組織『妖怪の山』のトップ。魔王候補筆頭その2
・『鬼の眼』グルカ
『一種族一妖怪』の一角。ククリの所有権を主張する鬼の魔剣士で、ククリ同様予知能力を持つ。愛剣の名はグルカゾク。
○三種の神器
・『魔王の懐刀』
三種の神器のリーダー。初代魔王と関わりがあるらしい。
○五難題
・『蓬莱仙人』玉枝
初代魔王の遺臣。宝玉の成る樹を頭に移植し仙術と強大な魔力を得ており、そのおかげで長きに渡って生き続けている。初代魔王の復活を目論み『三種の神器』と『五難題』を創設したが、永い生命の間に精神に異常をきたしているきらいがある。
○鬼の郷
・『灼熱と魔鉄の爆弾』鉄鬼
魔王候補。鬼の郷の重鎮。『岩鬼』一族の頭領でもある。魔力の籠った魔鉄の身体を持ち、熱と力場を自在に操る。
○外道七師
・『誠心誠意のバテレン』バテレン
世界を回る布教の旅の傍ら多岐にわたって『術』を蒐集し続けた結果、神をも恐れぬ何者かへと変質した男。
・『笑いの渦の笑星軍』笑星軍
邪仙。毒物や毒虫をまき散らす、歩く公害のような男。仙人の生存にとって重要な自然環境に対する著しい破壊などから仙人たちのリンチに遭って中央アジアの方まで逃走した末、縁あって七師に加わる。バテレンと一緒に危ない薬品を弄繰り回して遊んでいた。
・『何なんだジェノバラヴォス』ジェノバラヴォス
黒い金魚鉢の様な兜で頭部を身に包み、念力で浮遊する自称留学生。宇宙人であり、魔物ですらない。
・『皇帝アリズン』アリズン
七師の『皇帝』と呼ばれる、装飾過多な仮面をつけた男。皇帝とはいうものの七師のリーダーではない。本人にしか見えない少女たちの国を治めており、彼の国の独自の文化に惹かれて移住を希望する人々が後を絶たないらしい。
・『』???
・『』???
・『』???
○その他
・『悪魔の樹』ホウ=ノーレッジ
悪魔一族の名誉長老。半ば植物状態に陥っていながらも膨大な知識を蓄える装置として生き長らえている。
・『大師匠』ギョク
魔界の魔導師。ベクトル、ケミカル、バグにとって親同然の存在である。バテレンとの接触において暗殺され、首を持ち去られた。『魔法使いの海』と呼ばれる特殊な空間に居を構えていた。
・鉄仮面の男
羽毛の白衣に鉄仮面という奇抜なファッションに身を包む謎の男。ノロノロとした口調で話す。
・『大魔導師』ケミカル=モリア
ベクトルの父。ベクトルに様々な遺産を遺して人間界で死去。ベクトルの人間廃滅思想の形成に大きく関わった他、バテレンとも何かがあったらしい。
○おまけ
○魔王候補リスト(※は脱落者)
ベクトル
奇奇怪怪
大黒天
狗夜叉※
狗公方※
鉄鬼※
コントン※
パライゾウ
白玉狼
○勇者一行リスト
勇者
僧侶(医烏)
???
???
○Q&A
Q1 異世界ってどんな場所? 地球との関係は?
A1 まず、地球ではない。どこか遠くの星か、はたまた異次元かなのか、その真相を知る者は地球の世界にも向こうの世界にも少ない。そもそも互いに存在を知りあっていない者が圧倒的多数を占めている。
Q2 異世界の事をもう少し詳しく
A2 向こうの世界は半球状であり、半球の淵を超えた先は生存不可能な異空間が広がっている。そこは宇宙空間の様なもので、稀有な魔導師たちが結界を張って隠れ家にする以外は誰も手を触れない死の領域である。ちなみに、その半球の面積は地球の表面積などよりははるかに小さく、精々ロシアひとつぶんぐらいである(とはいえ『三国志』の一つや二つはできるぐらいの広さではある)。
また、半球状の世界は人間界と魔界との地続きになった二つの世界に等分されており、片方には人間が、もう片方には魔物が陣取って覇権を長年争っている。この争いの中心となるのが魔王と勇者であり、古くから存在する謎の魔法システムによって彼らは選出される。
Q.3 魔法とは?
A.3 物質性を著しく欠いた未だ人類の到達していない非科学的精神エネルギー、これが魔力である。これをその独特のロジックに最大限従う事で様々な媒体から引出し、行使する技術全般を魔法と呼ぶ。向こうの世界では一般に認められ実用の域にまで高められており、いわば我々にとっての電気技術のようなもの。ちなみに、魔法学の基礎は電磁気学のそれに少し似ている。
どうぞ、本編もご覧になっていってください。