魔王軍第五将
「ヒャッハー、汚物は消毒だ!」
ここは魔王城、場違いな戦士が現われた。全身を米軍、自衛隊の装備を身につけ。
5人で魔王城に現われた。
魔王は焼却され。魔王軍が誇る四天王も既に銃によって敗北していた。
彼らは軍人としては・・・
「なあ、代われよ。火炎放射器、一度はやってみたかったんだ」
「もう、燃料ないよ」
「じゃあ、捨てて新しいの召喚しよう」
武器に対する愛護が全く無かった。
炎が魔王城のメイド達を襲う。
「汚物は消毒!」
「姫様!どうか、お逃げ下さい・・キャ」
「サラ様!」
「「「キャアーーーー」」」
メイド達に匿われた幼い姫は1人逃げだした。
「もう、いいだろう?銃で撃っちゃえ」
「分かったぜ」
ババババと銃口から火を噴く。弾丸は壁に当たり跳ね返り。
5人の内1人に当たった。
「ウワ!田中の脚をやられた!いきなりフルオートで撃つなよ!ポーションあるか?」
「ねーよ。不眠不休だから飲んじまった」
「痛いよ。痛い・・・」
「田中は置いて行くか?後で王国軍が来るよ」
軍人にしては戦友を気遣わない。
彼らは自衛官でも軍人でもなかった。
ただの転移した日本人、未成年だった。
「でもよ。サバゲをしていたら転移ってよ。なろう系だっけ?」
「ウケるな~」
「後、魔王の娘を捕まえれば任務完了だ」
「それは、状況終了って言うんだぜ」
「知っているよ。ここは異世界だろが!」
些細な文言の違いで言い争いになった。
そのすきに魔王の娘サラは城脱出に成功した。
「はあ、はあ、はあ、お父様、四天王の皆様・・・」
・・・たった5人に魔王軍は壊滅状態だわ。魔道車で高速で来たわ。
私はサラ、魔王ゼムの娘、この後に及んでお父様は魔王軍第五将の出陣を頑なに拒否したわ。
『あれは・・・出しては行けないものだ。固い岩盤の山の中で鎮座しておられるべきものだ・・・』
と仰っていたわ。
第五将は魔王城後方の山の中にいる・・・その後ろは魔族の生息域だわ・・・
魔族・・人族と違って角が生えているだけなのにお互いを敵視しているわ・・・
「おい!魔王の娘はまだ見つからないのか?」
「生きたままとらえて王都でさらし者にするのだ」
人族の声が聞こえる。私は森にこもり三日三晩飲まず食わずで魔王第五将いる山に向かったわ・・・・・
第五将のいると伝承のある洞窟の前に着いたわ・・・・
「はあ、はあ、はあ、どうか、お願いします。魔族をお助け下さいませ!」
「魔族をお助け下さいませ・・・・・」
三日三晩飲まず食わずで祈ったわ。
もう、意識がもうろうとして、寝てしまったわ。
「ルル?」
少女の声で目を覚ました。
「ヒィ」
頭からすっぱり白い布を被っているわ。しかも何重かは分からないほど。
そして、目の位置に穴があいて、脚は膝から見えている。素足だわ。
「ルルルルル?」
「第五将様ですか・・・どうか、お助け下さいませ」
必死に頼んだ・・・・
第五将の周りから光が発している。何て言うかとても禍々しい光だわ。
しかし、あの嫌な声が聞こえてきたわ。
「おーい、魔王の娘がいたぞ・・・」
「疲れたよ。休もうぜ。車で来られなかった」
「おい、変な奴がいるぞ・・・」
「俺、ナイフ使うわ。ナイフ術を見せてやる」
あの魔道具を使う黒髪の奴らが来たわ・・・・
第五将様はただ立ち尽くしているだけだったわ。
私は簡単に捕まった。
「魔王の娘、確保!」
「こいつは生きて連れて来いと言ったからな」
「もう一方はどうする?」
「もう、刺したぜ」
「ルルー!」
第五将が刺されたわ。布から血がにじむ・・・青色だわ。
「やったぜ。今日1キルな」
「あ~あ、魔王軍いなくなった。これでゲーム終了か・・」
「で、田中どうしたんだっけ?」
「ウケる~」
「なあ、布をめくっちまおうぜ」
「「「おう」」」
4人は第五将が被っている布を剥がし始めたわ。
私は必死に訴えた。これはただの精霊様だ・・・伝承がねじ曲がって伝わったのよ。
「や、やめて、あげて、五将は・・・関係ないわ・・・」
体が見えたわ。私達と同じ褐色で角が生えている普通の魔族だわ。
だけど、第五将の周りから禍々しい光が空間で発生している。小さな音のない雷のようだ。
「何だ。これ・・・」
「おい、佐竹、お前の髪、抜けているぞ?」
「何だ。お前こそ、肌に赤色の斑点みたいなのが・・・」
「ウウ、ウゲーーーー」
4人は苦しみだし・・・体が溶け始めた。
「ルルルルルーーー!」
第五将の断末魔と共に周り一面、世界は光に包まれたわ・・・
ピカッ!
それから私は気がついたら洞窟の中にいた・・・
だから、分かる。
スキル・・・放射能・・・
スキルが乗り移ったのだわ。
分かる。小さな物質が飛ぶ感覚が・・・ぶつかり合って光を発するわ。
王国軍が壊滅したのが頭の中に浮かぶわ。
中性子という物を第五将は発したのね。不思議ね建物は壊れていない・・・
ここから魔族を見守ろう。
・・・放射能とは放射線を出す能力である。
第五将が発していた光は放射光であった。
多くの者が忘れているが核もミリタリー知識である。
この異世界も核の恐怖に包まれている。




