しゅつげき! レーヴァテイン劇場番外編(2)
~しゅつげき! レーヴァテイン劇場~
*もう三十六部ですか。早いですね*
カイト「おっす! 皆楽しんでくれてるか!? カイト・フラクトルだ! 今日は番外編という事で、キャラやメカのデータを紹介するぜ!」
リイド「お前いい加減にしろよ!?」
カイト「まあまあ、落ち着いて……。本編じゃ俺一人だけ前作通り入院で不幸続きなんだから、こういうところくらい仕切らせてくれよ」
アイリス「いえ、むしろここは私たち新キャラクターに仕切らせるべきでしょう。ねえ、オリカさん?」
オリカ「よくわかんないけど、オリカちゃんはリイド君がいればなんでもオッケェなんだよ」
イリア「で、今回は前回に続きキャラクターと機体についての解説よ。そろそろ前作とは違った部分も目立ってきたから主にそのあたりを解説していくわね」
エルデ「それではスタートです……」
~キャラクターデータ~
オリカ・スティングレイ
年齢:17 性別:女 髪:黒 目:青 身長:160強
リイド・レンブラムの護衛とレーヴァテイン干渉者と諜報員としての役割をこなす、ジェネシスの“切り札”。
常にへらへらと笑顔を浮かべており、ゆるゆるとした言動が目立つ。リイドをストーキングするのが趣味でリイドLOVEだがその愛は空回り。
レーヴァチームの護衛と監視の為第三共同学園に編入。現在はリイドの家で暮らし、半ば家政婦のような日々を送っている。
旧作とは大きく設定が異なっているキャラクターで、ウザデレ、ウザヤンなど新しい言葉を次々に量産する問題児。
頭の上に何か載せて居ないと落ち着かないという奇妙な性格で、毎日様々な種類、デザインの帽子を載せている。
卓越した戦闘技術と研ぎ澄まされた精神力、そしてレーヴァテインの能力を引き出す才能を持つ、最強の干渉者である。
アイリス・アークライト
年齢:14 性別:女 髪:赤 目:赤 身長:150弱
イリアの妹であり、アウトドアな姉と比べ非常にインドア。趣味は読書と楽器演奏。身体が弱く、フォゾンによる影響を受けやすい。
リイドが放ったユウフラテスの影響で一ヶ月間入院し、その後ジェネシスにより適正を見出され、オリカの勧誘によって干渉者となる。
イリアとは何もかもが対照的に見えるが、ツンツンしている部分などは酷似している。見た目が良く似ている事も特徴で、初代ではイリアのふりをするシーンもあった。
3rdではイリアがホルスと相打ちに成らなかった為ある程度ツン要素が緩和。リイドに対しても最初からある程度友好的である。
初代とは異なり干渉者としての力も持ち、オルフェウスと呼ばれるレーヴァを扱うが……。
スヴィア・レンブラム
年齢:21 性別:男 髪:黒 目:赤 180強
無表情なリイドの兄貴。元ジェネシス所属。レーヴァテインのエースパイロットとして活躍していたが、ある理由から離脱した。
離脱後はSICに入社。ガルヴァテインの専属適合者として同盟軍で活動している。ヨルムンガルドの基本設計に関わるなど、リイド同様の天才肌であり、彼の戦いは最早芸術的でさえある。
あらゆる事をカンペキにこなす超人だが、時々間の抜けた事を本気でやってのける。非常に弟思いで、一見すると冷たく見えるが本人はリイドの事をよく理解しているつもりである。
かつてレーヴァテインを封じ、そしてレーヴァテインを従えた男。“前作の主人公”的なポジション。その正体は……。
エンリル・ウィリオ
年齢:14 性別:女 髪:白 目:金 身長:130強
寡黙で従順な少女。SIC対神特別室所属。エアリオに酷似した姿をしており、肌の色が褐色である以外はほぼ同一人物だと言える。
エアリオ以上に他人に心を開かず、誰かを言葉を交わす事を極端に嫌う。非常に優秀な軍人であると同時にガルヴァテインの唯一の干渉者であり、スヴィアをマスターと慕う。
その出身は何もかも不明だが、かつてスヴィアがジェネシスを抜ける時につれてきたという説がある。一切合財謎であり、天使や神に対して異様とも言える強烈な敵意を持ち、敵を認識すると冷静ではいられない。
スヴィアはそうした彼女の感情をコントロールする薬を与えられており、常に彼女を管理する義務がある。エアリオに比べるとしっかりした口調だが、好きな事は食う事か寝る事であることは同じである。
セト
年齢:16 性別:男 髪:金 目:青 身長:180弱
トライデント唯一の適合者。SIC対神特別室所属。誰に対しても笑顔で接する朗らかな性格で同盟軍でも非常に人気がある。
リイドも彼に対してだけはわりと素直であり、セトもリイドを理解したいと願っている。見た目や年齢よりも思考が大人びているため、他の少年少女を導いていく存在になるのかもしれない。
褐色の肌を持ち、出身などは不明。ネフティスと外見上の特徴が似ていることから二人は同じ国の出身だと思われる。苗字は存在しないわけではなく、セトというのは彼のコードネームであり、本名ではない。
趣味は人間観察。放浪癖があり、どこでもウロウロしてしまう。とはいえ何をやっても他人には迷惑をかけず、キャラクターとしては少し面白みのない完璧少年。
スヴィアと三年前から行動を共にしており、世界の真実に近い位置に居る。が、いかんせん目立たない。
ネフティス
年齢:19 性別:女 髪:黒 目:赤 身長:170強
トライデント唯一の干渉者。SIC対神特別室所属。元軍人であり、現在でも同盟軍で戦って居る。アーティフェクタ操縦者としてはスヴィアに続き高齢。とはいえ19だが。
一人称は『オレ』であり、態度や振る舞いもかなり男っぽい。髪は短く、軍服がお気に入り。大雑把に見えて実はかなり器用であり、趣味はパズル。部屋は常にきちんと生理整頓され、読書も嗜む。
家事全般も得意だが、キャラクター的にらしくないと言ってやりたがらない。他人に冷たい印象をもたれがちだが、実際はそうでもなく、ネフティスにとってはそれが普通。ただしセトに対してだけは友好的で、非常に馴れ馴れしい。
元々他人に敬語を使われたり気を使われたりするのが嫌なタイプなので、さん付けなどは好まない。彼女のみ同盟軍での軍籍も持ち、少尉階級を所持している。
ルクレツィアとは三年前からの腐れ縁であり、幼少時から何かと対立が耐えなかった。が、お互いに実力を認め合う親友でもある。
エルデ・ラングレン
年齢:18 性別:男 髪:茶 目:緑 身長:170
ジェネシス対神兵器開発室所属、元同盟軍で活躍した機動兵器パイロット。
礼儀正しいのか正しくないのか判らない天然思考とボソボソと喋るのが特徴。だがレーヴァテインチームの中ではまだまともな人格の持ち主である。
新型機動兵器“マステマ”の専属テストパイロットとして運用本部、レーヴァテインチーム所属となる。その主な役割は監視と護衛であり、性質はオリカと良く似ている。オリカが本部側の護衛だとすれば、エルデは対神兵器開発室側の護衛(監視)という事になる。
度の入らない眼鏡を掛けているが、それを外すとかなり目つきが悪い。所謂キツネ目的な顔をしているが、目を開くとかなり怖いので本人はリイドたちに気を使って眼鏡を掛けている。
3rdで登場した新キャラクターで、その役割は今の所不明。マステマと共に今後どうなっていくのか……作者にも不明。
~マシン&パンテオンズ~
【トライデント=アヌビス(3rd)】
サードアーティフェクタと呼ばれる三番目のアーティフェクタであるトライデントにネフティスが搭乗している状態。
他のアーティフェクタ同様女性系のシルエットをしているが、本機は上半身部分のハードポイント、また独自に稼動し攻撃、防御に使用可能な棺型のウィングユニットが特徴。
メインカラーは赤褐色。その他迷彩色となっており、元々軍人として活動していたネフティスの精神を反芻しているものと思われる。メイン武装は棺型ウィングユニットから一つずつ取り出す事が出来る槍、略奪者の賛歌。
ウィングユニットより遥かに巨大なこの槍はウィングユニット内の武装収納用異空間に保存されており、フォゾン兵装ではなく物理武装。その他神聖象形と呼ばれる肩部装備型の遠距離砲が存在する。こちらはフォゾン兵装だが、物理弾薬に極めて近い効果を持つ。
ウィングユニットは展開方法によっては脚部フレアパーツとなる他、対象へ飛ばして攻撃手段としたり、空中にとどめて足場とすることも出来る。上半身の重装備にも関わらず下半身は非常にスリムだが、現在その部分に装備されるべきパーツが取り外された状態にあり、完全ではない。
ケモノのような頭と複眼式の瞳は索敵能力に優れた効果を持つらしく、遠距離支援行動に向いているという見解がある。
モチーフとしているのはエジプト神話。色々な用語がごちゃ混ぜになっているため、一貫性は特にない。
3rdに入り新武装や新しい戦術が追加された……というよりは多分元々出来たんだろうけどそれを使うほど出番がなかった、という可愛そうな機体。
【レーヴァテイン=イザナギ(3rd)】
レーヴァテインの干渉者としてオリカを搭乗させた状態。全身が漆黒の和風装甲で覆われ、レーヴァテインシリーズの中では異彩を放つ。
腰から提げた二対の刀を主武装とし、他に各所に内蔵した小刀や投擲用のクナイなどを所持。翼が変形したソードバインダーの内部には六本の剣が内蔵されており、それそのものを射出して敵を貫く事も出来る。
特徴という程特徴的な能力は持たないが、その分あらゆる性能が図抜けて高い。これはオリカの精神力に依存する部分が大きいが、ダメージを受けても全く動きが鈍る事が無く、判断力も低下しない。どんな状況下でも100%の戦闘力を発揮する事が出来る。
アーティフェクタは干渉者の精神力によってその強さが決定される為、オリカの人間離れした集中力はイザナギの能力を極限まで研ぎ澄ましており、任意無反動のオーバードライブ発動を初めとしたチート染みた能力を持ち、またオリカ一人でも動かす事が可能だったりする。
また装備している刀は物理武装に見えるが列記としたフォゾン武装で、刀身に見える部分には“切断”の概念が付与されており、基本的に斬れないものは何も無い。フォゾン武装である為フォゾン防御力を持つアーティフェクタは一撃両断とは行かない場合もある。
隠された能力が多い機体だが、胸部の内側に“ヨモツヒラサカ”と呼ばれる特殊空間を持つ事が判明している。人の怨念を収束して作った剣、“月詠”の光は触れる全ての命を吸収し、“ヨモツヒラサカ”内部に取り込んでしまう。
3rdに入り最もデザインが変更されたイザナギだが、相変わらずチート。余談だが、搭乗する全干渉者の中で最も高い能力を持つのがオリカである。
【レーヴァテイン=オルフェウス(3rd)】
レーヴァテイン干渉者としてアイリスが搭乗した状態。遠距離~中距離の射撃戦闘を想定しており、全レーヴァテイン中最も長い有効射程(ほぼ無限)を持つ。
全身を覆うマントはフォゾンビーム攻撃を弾き飛ばす効果を持ち、物理攻撃に対しても有効な可視の“結界”である。腰部分に大型のマグナムを二丁装備、胸部に大型のガトリング砲を二門内蔵。
主武装である遠距離狙撃砲“ケルベロス”は大型のフォゾンビーム弾を発射する代物で、直撃すれば倒せない神は存在しない。更にアイリスの任意で弾道をある程度曲げる事が可能で、回避運動に合わせて当てる事も可能である。
ケルベロスはロングバレルをパージすることにより、中距離戦闘に特化したフォゾンビームライフルとなる。威力は据え置きだが、発射可能弾数と発射間隔が一気に改良される。
基本的なスペックは高いのだが、アイリスがそれを制御し切れておらず、殆ど実力を発揮できない。よって現在最弱のレーヴァテインの名をほしいままにしている。
2ndでも同名のアーティフェクタが搭乗するが、それと外見や能力が異なるのはあちらは“二年後のアイリス”である為である。干渉者の精神が反映される為、その能力も干渉者の成長と共に変化していく。
【レーヴァテイン=イカロス(モード“アポロドロス”)】
非常に長い名前。イカロスがオーバードライブモードの先にあるアナザードライブモードに覚醒した姿。
イリアはホルスとの戦いを乗り越え、その本来の力を取り戻すと同時に折れない心を手に入れた。それにより会得した新たな戦術、そしてイリアの心の成長が反映されたイカロスがこの状態である。
翼の部分がナックルとなり、そのほか全体の装甲のデザインが若干変形する。脚部にブーストが追加され、常時紅い炎のようなオーラを纏う。
触れる存在は全て焼き尽くす“炎”の概念を持ち、それはホルスの能力からヒントを得ている。また反応速度とスピードが数倍に跳ね上がっており、ただでさえ素早いのにそれが極められている。
尚、このモードアポロドロスは長時間継続出来ず、極限まで精神を研ぎ澄ます事から尋常ではない疲労を代償とする。また無理に継続して使用すると干渉者の精神が破壊されてしまうというデメリットがある。
モード終了後は全ての出力がダウンし、通常戦闘すらままならないほどに弱ってしまう為、使いどころが難しい諸刃の剣でもある。尚この状態で飛行は不可能である。
【ヘイムダル】
ジェネシス製人型戦闘機の試作タイプ。
レーヴァテインの量産化計画により生み出された擬似アーティフェクタであり、非常に高性能だが量産が出来ないというちょっと不思議な量産型。
搭乗者を選び、意思で操るのまではレーヴァテインと同じだが、干渉者が必要ない、フォゾン装甲が存在しない、フォゾン化現象が起こらないなど様々な相違点が存在する。
操作には専用のスーツを着込み、そこからつながった細い電信を肉体に一時的に打ち込み、脳からの信号を直接機体に伝える仕組みであり、実際意思で動かしているわけではない。
電信は非常に細く刺さったところで殆ど痛みは感じないが、なれないとちくっとする。この専用のパイロットスーツはカイトなどの負傷を踏まえ、専用の防護機能も備えており、非常に安全性が高い。
ヘイムダルの装甲はフォゾンに対する防御能力を持つため、神の攻撃にも耐え切れるとされている。各部マウントに武装を装着し出撃できるため、様々な状況に対応可能である。
能力は無論レーヴァテインには劣るのだが、単純に人類が生み出した人型兵器としては最高ランクに君臨する。
【マステマ】
ジェネシス対神兵器開発室が作り出した、ヘイムダルとは別系統の技術で作られた人型機動兵器。
量産を予定されており、実験機であるこのマステマは主にデータ採取が目的である。パイロットはエルデで、彼の役割はマステマのデータ収集、及びレーヴァテインの監視である。
その能力を特化させ、特殊な策敵レーダーや記録用の装置を大量に積んでいる。戦闘には向いていないが、小型のビームナイフ、それから大型のフォゾンビームショットガンを装備。通常兵器や天使には通用するが、上級神やアーティフェクタへの火力はイマイチ。
直、戦闘機形態と人型形態に変形する能力を持つ。上空を飛行してそこからレーヴァテインや敵の様子を探ったり、いざとなったら自分で戦う事も出来る。
エルデ共々謎の多い機体ではあるが、基本的にはヘイムダルと同じく通常兵器の領分を出ない性能で、アーティフェクタには圧倒的に劣る性能。それでも人類にしては最新鋭なのだが。
【スサノオ】
東方連合で量産されている人型機動兵器。ヘイムダルの技術が流出していると考えられており、そこかしらにパクリ的な部分が存在する。
機体そのものはヘイムダルより小柄で、ホバリング移動を行うのが特徴。ちなみに飛行は出来ないが、海上でもすべるように移動する事が出来る。
操縦方法はヘイムダルのようなものとは異なり、通常兵器の領分を出ない方法。所謂戦闘機を動かすのに似ており適正が無くても誰でも動かす事が出来るが、ヘイムダルと比べてもかなり性能は見劣りする。
主武装としてアサルトライフルと刀を持つが、両方とも対神儀礼を施しているものの上位神やアーティフェクタに対してはほぼ無力である。
カラーリングは様々存在するが、最もオーソドックスなのは緑色の迷彩である。
イリア「うーん、それにしてもロボが大分増えたわねー」
エアリオ「いいなイリアは……。優遇されてて……」
カイト「いや、イリアだけじゃないって。皆優遇されてるだろ? トライデントでさえ戦闘シーン増えてるし、オリカとアイリスは新デザインの機体……ってどうした?」
エアリオ「マルドゥークはなんで普通なの……?」
イリア「……」
アイリス「……」
オリカ「…………」
カイト「…………」
リイド「……また次回」