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2人のキャラクター

数分後、キャラクタークリエイトを終え綺麗な透明感がある緑色の羽を付けた莉華が私のところに現れた。リアルと変わっているところは多少の美化に、僅かに身長が増え、髪色が淡い緑になっているところだけだった。



「お待たせ〜……思ってたより悩んじゃった」



「大丈夫だけど、それって妖精だっけ?」



「うんうん、御奈々……こっちじゃミナだね、狼の獣人にしたんだ」



「そっちの方が動きやすそうだったからね」



『それでは説明を開始します、リッカ様、ミナ様、あなた方はこの世界においてコンビを組むことにより様々な恩恵があります。1人でプレイすることも可能ですが、受けられる恩恵は少なくなるのでご注意ください。それでは現時点で開示出来る恩恵を表示します』



基本的には2人で一緒に遊んでいた方がお得ということだ。私達は表示されたものを見る。



《コンビ時の恩恵一覧》

・自動フレンド登録

・コンビ相手に限りアイテム譲渡の制限撤廃

・互いのHPMPゲージの確認が可能

・一部のスキル使用結果の共有

・コンビ相手の現在位置の共有

・コンビ相手に攻撃が当たることが基本的に無くなる



「ミナ、恩恵は私達がゲームを進めてく内に増えていくみたいって情報サイトに書いてあったよ」



「分かったよ」



今はこれだけ覚えておいたら良さそうだ。



『お次はリッカ様とミナ様のステータスを開示しますので、相談し合いながらアクティブスキルとパッシブスキルをそれぞれ3つ選択ください。種族とコンビ相手に合ったスキルを選択するのを推奨します』



「リッカは魔法使いかな?」



「そうだよ〜、これでもゲーマーだから後衛は任せてね!」



「ふふっ、頼もしいね。それなら私も頑張らないと!」



「ミナの特技を活かすなら、単純に与えるダメージが増えたりする奴が良いと思うよ。でも好きに選んでも良いと思う!」



そんなこんなでしばらく悩み、開示されたステータスにあるスキル欄を埋めていき、遂に完了した。


PL名:ミナ

種族:獣人(狼)LV1

最大HP:150 最大MP:30

筋力:10

耐久:15

器用:10

敏捷:15

知力:3

精神:3

SP(ステータスポイント):0

種族特性:【半狼人間】

アクティブスキル:【拳士の構えLV1】【加速LV1】【強打LV1】

パッシブスキル:【視力強化LV1】【HP自動回復LV1】【打撃力強化LV1】

装備品:布の服、布のズボン、ボロ革の靴

所持金:1000G


拳士の構えはMPを消費して一定時間拳による攻撃を強化するもの。加速も同様に一定時間移動速度を強化するスキル。


強打は武器を問わず次の攻撃を強化するもの、加えて当たった場合敵が怯みやすくなるみたい。パッシブスキルスキルは単純に見ての通りだ。種族特性の半狼人間の説明はこれ。


【半狼人間】

狼としての特性を最低限しか持ち合わせていないが、それ故のメリットがある。聴力と嗅覚に僅かに小さく補正がかかる。レベルが上がる度に敏捷と耐久が成長する。氷属性などに対しては被ダメージが0.8倍になる。しかし火属性などの攻撃に対しての被ダメージが1.5倍になる。


火属性などに弱くなるけど、目に見えるデメリットはそれだけなので強い部類に入ると思う。ちなみにリッカのステータスはこんな感じ。


PL名:リッカ

種族:半妖精 LV1

最大HP:30 最大MP:150

筋力:3

耐久:3

器用:10

敏捷:10

知力:15

精神:15

SP(ステータスポイント):0

種族特性:【半妖精の知恵】

アクティブスキル:【土魔法LV1】【治癒魔法LV1】【鑑定LV1】

パッシブスキル:【MP自動回復LV1】【魔法陣補助LV1】【土魔法威力強化LV1】

装備品:布の服、布のズボン、ボロ革の靴

所持金:1000G


【半妖精の知恵】

半妖精としての知恵と特性を持ち合わせており、土魔法や植物魔法、治癒魔法の効果に小さく補正がかかる。羽があるため常に地上から数十センチ程浮くことが可能であり、レベルが上がる度に知力と精神が成長する。

しかし物理的な全ての攻撃に対しての被ダメージが1.3倍になる。


後衛としては心強いと思う。物理に弱いのは私が守るから大した問題ではないはず。私達は最終確認をYESにして、次へと進む。



『それでは戦闘のチュートリアルを開始します。それぞれに合わせた内容になっていますのでご確認ください。なお、戦闘終了後に再度スキル選択をすることも可能です』



「わっ、来るよ!」



「リッカは後ろに下がって!」



私達から少し離れたところに魔法陣が出現し、そこから凶暴そうな身長2メートル以上の熊が現れた。



「Guoooooo!!」



「とりあえず《鑑定》!……あっ」



「どうした……えっ……」



リッカがスキル名を唱えると、私の視界の端にも結果が表示される。しかしその結果は……。


種族名:マーダーベア LV50


たった短くそれだけ示され、絶対に勝てないと思わせられた所から私達の初戦闘が始まってしまったのだった。

読んで頂きありがとうございます

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