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第四十四輪:幽霊騒動(前編)

前々から書きたかった幽霊騒動。ある程度構想は固まっていたのですが、上手く纏める事が出来なかった感が否めません…。


幽霊(ry)は前編と後編とで纏めるつもりでず!

ベッドにうつ伏せに倒れ込んだまま眠りこけていた直哉は、窓から差し込む朝日をダイレクトに受けていた。


「くぅぅ、眩しーなぁ…」


いつもよりも眩しい光で、目を醒ますには十分な威力を秘めていたようだ。

カーテンを厚くしてもらおう等と呟きつつ、そのまま起き上がろうとする。


「うー…………う?」


だが、何故か身体が持ち上がらない。首や手足は動かせるのだが、起き上がると言う動作だけが出来なかったのだ。


《疲れてんのかな…昨日は色々あったしな、しゃーねぇか…お?地震……なのか?》


昨日の事を思い出して苦笑いすると、まるでタイミングを見計らっていたかのように世界が揺れ始めた。だが、何か不自然な点が二つある。


《地震だー!》

『うわわわわっ!』

《あはははー、おはよう》

『おはよう、じゃねェだろ!』

《まぁまぁ》


ウィズを叩き起こし、不自然な点について尋ねてみる。


《それよかさ、何か揺れてね?》

『あ?……そう言えば、確かに…』

《だろう?んでさ、間違いじゃなければ、俺の背中から揺れが伝わってくる気がするんだよな》


一つ目は、揺れが背中から伝わってくる事だ。

地震は地面の下にある巨大な岩盤プレートが引き起こすため、震源は必ず地中になる。何をどう間違えても、直哉の背中が震源になる事はまずあり得ない。


『しかし、何でだ?トラブルメーカーやフラグメーカーだけじゃ物足りず、ついにはクエイクメーカーにまで手を染めたっつーのか?』

《捻り潰すぞクソネズミ…俺がクエイクメーカーになってたなら、てめえに聞く訳がねーだろ》


直哉の正論に、ウィズは「はいそうですねー」と言う適当な返事を返した。

ウィズが続けて何か言おうとしたが、直哉がそれを遮った。


『おま──』

《取り敢えず、この背中に感じる重さと温もりが関係してる事は確かだな》

『………』


二つ目は、慣れ親しんだ重さと、暖かみのある温もりを感じる事だ。

ついさっき(と言っても昨日だが)も感じていたので、この重さと温もりの持ち主を間違う事は無い。


「…シエル…だよな?」

「あうあうあうあう…」


震源であり温もりの持ち主でもあるシエルに声を掛けると、唸り声(?)が返事として返ってきた。


どうしてシエルが自分の部屋にいるのか、どうして自分の上に乗りながら震えているのか、どうしてここまで庇護したくなってしまうのか…。

様々な疑問が泉の如く沸き上がるが、起き上がらないと解決のしようが無い。


「色々聞きたい事はあるけど、先ずは上から降りてくれ」


なので、取り敢えずシエルを降ろす事にした。シエルも渋々承諾し、直哉の背中から降りてベッドに座った。

──シエルが降りる時に脇腹を思い切り踏みつけられ、内心では苦痛にもがき苦しんでいたが、表面では何とか平静を保つのは直哉の優しさである。


シエルが降りたのを確認した直哉は、脇腹を擦りながら起き上がり、尚も震え続けるシエルの頭を撫でた。


「よしよし。で、どうかしたのか?怖いおじさんでも走ってきたのか?」


なでなでとあやすような口調が幸いしたか、シエルの震えが収まり、唸り声以外にも言葉を発せられるまでに回復したようだ。

深呼吸を一つし、シエルは落ち着いてから話し始めた。


「怖いおじさんじゃないんだけどね──」







「んぁー…あれ?」


奇声をあげながら起き上がったシエルは、部屋内が暗い事に驚いた。

唯一の明かりが月や星のそれで、窓際だけが明るく照らされている。逆に言えば、それ以外の場所は真っ暗なのだ。そして、最後の記憶が「まだ明るい中、直哉を引っ張りながら部屋に向かった」なので、驚くのも当然である。


「うむー…あたっ、いたたたた…あった!」


手探りで部屋内を歩き回り、何かに躓きながらも何とか灯りに辿り着いた。


廊下や客室には蝋燭っぽい灯りが用いられるが、王室ともなると、それよりも更に明るい〝スティライザー〟と言う灯りを用いている。


スティライザーは昔の日本で用いたランタンのような形状をしていて、ガラス張りの容器の内部には〝スティライト〟が二つ入っている。摘まみを左右に捻る事でオン/オフを調節できるようになっていて、摘まみをオンにすると、内部のスティライトがくっ付いて発光するのだ。

スティライトは無色の鉱石で、地中深くに点在しているため、多く採掘する事が困難な希少鉱石である。光を吸収し、別のスティライトとくっ付けると吸収した光を放出し、しかも何回も充電(?)可能と言うエコを極めたような性質を持つ(但し、一つのスティライトを割って、それを再びくっ付けても発光する事は無い)。また、人間に宿るマナのように、全く同じモノは一つとして無いらしく、吸収する光の色も各々違うようだ。なので、様々なスティライト同士を組み合わせる事により、様々な色を出す事も可能であるが、希少なので詳細は不明らしい。


摘まみを捻った途端に発生した白に限り無く近い光に目を眩ませながら、シエルはテーブルの上を見た。

しかし、お目当ての〝モノ〟は無かったようだ。


「あーうー…喉渇いたなぁ…」


いつもはポットを常備しているのだが、今日は準備していなかったのだ。睡魔に負けてしまったのが原因である。


「ん~~~…ふぁぁ」


ぼーっとしてるくらいなら行動を取る方が得策だと踏んだのだろう、シエルは大きな伸びをして、「よしっ!」と呟いてから部屋を出た。


流石の王宮も、暗いモノは暗いようだ。蝋燭っぽい灯りはあるものの、10mに一つくらいの感覚で設置されていて、明るい場所よりも暗い場所の方が目立つ感じだ。余り夜に出回らないシエルは、その薄暗さに慣れている筈が無い。おっかなびっくりと言った様子で、食堂に向か──


ガタッ


「っ~~~~?!」


──おうとしたのだが、途中にある部屋の中から謎の効果音が聞こえた途端、驚くべく速度で自室まで引き返した。

ドアを静かに、且つ速やかに閉め、灯りを見ながら呼吸を落ち着かせた。


『うわわわ、ななな何?今の音…うぅー…怖いよぅ、嫌だよぅ…』


怖がるシエルは、目に涙を浮かべながらもドアを開け、首だけを出した。

右を見て左を見て、さらに上と下にも目を遣り、最後は後ろを振り向いた。


『…大丈夫、だよね…』


異常が無い事を確認し、恐る恐ると言った様子で部屋から出た。そのまま抜き足で歩いていくシエルは、端から見るとまんま不審者である。


今度は意味不明な怪音も鳴らず、無事に食堂に到着する事ができた。


「ふぁー…」


そのまま食堂のドアを開け、中に入っていった。中にはコラーシュとフィーナ、それに料理長と見覚えの無い騎士がいて、お酒を文字通り浴びるように飲んでいた。

──シエル達に話し掛けても相手にしてもらえず、地面に踞ってた騎士だったのだが、眠っていたシエルは知る由も無い。


「あらあら、しえうひゃんらにゃ~い」

「お母様…明日は二日酔いが酷そうですね…」


苦笑い混じりに答えるシエルに、邪悪な笑顔を返してきたフィーナ。


『あの騎士さん、〝犠牲者〟みたい…ご愁傷様です』


その〝犠牲者〟に目を向けると、フィーナに顔を固定され、口に瓶を突っ込まれていた。顔は真っ赤になっていて、アルコールが回っている事は明白だ。


「んーっ、んぐぅ、ん゛ん゛ん゛ん゛ん゛ん゛…んんー!」


──酔う以前に、生命の危機に晒されてる気がしなくもない…寧ろ、必死に助けを求めている気しかしないが。


目を逸らして耳を塞ぎ、意識を騎士からポットに向けた。テーブルの上にあるポットを手に取り、料理長の元に持っていく。


「中身ってお水ですか?」

「そうですよ、姫様。水が嫌なら、弱めのお酒でも──」

「だ、大丈夫です…」


お酒を勧める料理長に、引きつった表情になるシエル。白目を剥く騎士をチラッと見てしまい、背筋を冷たい悪寒が滑り落ちた。


「喉が渇いただけですから」

「…そうですね。もう真夜中ですから、あとはゆっくりお休みになられるのも…」


そう言いながら、料理長は騎士を見た。意識が飛んだのか、テーブルに突っ伏している。


「…彼も可哀想に…また、フィーナ様の〝犠牲者〟が増えてしまいましたね…」

「お母様は酒乱なんでしょうか…」

「…きっと」


顔を見合わせた二人は、苦笑いを溢す事しかできなかった。


コップ一杯の水を飲んだシエルは、足早に食堂を後にした。料理長が「部屋までご一緒しますか?」と聞いてくれたが、恥ずかしいので断った。


「あうあう…」


──そして、現在は絶賛後悔中である。

来る時の事もあり、シエルの警戒レベルが跳ね上がっていたのだ。警備兵の足音が聞こえると見知らぬ部屋に入り、部屋の中の人に驚いて部屋から飛び出して…そんな事を繰り返す内に、自分の部屋とは正反対な方向の場所にいたのだ。


『ここどこー…シエルのお部屋はー…』


〝後悔先に立たず〟と言うことわざがあるが、シエルは身をもって体感できたのであった。


そして、十字路に差し掛かった時、〝ソレ〟はやってきた。


ザッ…


「!!!」


シエルが南側にいるとすると、西側から足音が響いてきたのだ。警備兵の足音とは重圧が違うそれは、少しずつ、確実にシエルに近付いていく。

足音が近付くにつれ、シエルの鼓動は速度を増す。そして、足音の方を向いたまま動けなくなってしまった。所謂金縛りだ。


「あぅぅ…」


ザッ、ザッ、ザッ、ザッ…


「うにゃぁぁ…」


そして、ついに足音の持ち主が姿を現した。


…ザッ


「にゃぁっ~~~~?!」


しっかりとした服を着ていて、高い位の人である事が窺える。優しい感じの笑顔をシエルに向けて投げ掛けているのだが、これがまた一級品の笑顔である。きっと女の子にモテモテだろう。

──身体全体が青白く、鈍い輝きを放つところを除けば、だが。


微笑むイケメン──何か腹が立つから亡霊でいいや──に応える程の余裕が無いシエルは、東側の通路を全力疾走した。

後ろからはペースの早まった足音が聞こえてきていて、それはシエルの恐怖をより一層煽っていた。


ザッザッザッザッ


「い~~~や~~~~!!」


泣きながらもひたすら走るシエル。だが、足音は刻一刻と近付いてきていた。

そして、足音がすぐ後ろにまで迫り、亡霊がシエルの肩に手を──


「うわぁぁぁんっ!!」


バンッ!


──伸ばそうとしたところで、シエルがある一室のドアを開いて中に侵入し、そのままドアを閉める、ベッドに向けてダッシュ、寝てる人の背中に体当たりと言う名のファーストストライクと言う動作をまばたきする時間だけでやってのけた。


「えぐっ?!」


シエルが体当たりをした時に奇妙な悲鳴をあげたのが直哉だったのだが、恐怖に煽られたシエルは気付かなかった。


シエルがファーストストライクを成功させた瞬間、ドアに何かがぶつかるような音が鳴り響いた。


ガンッ


「うぐっ!…ったた…」

「っ……」


そして、聞き慣れない声が聞こえてきた。どうやらシエルが閉めたドアにぶつかったらしい。

息を呑むシエルに言い聞かせるように、ドアの外の亡霊は言った。


「流石は私の娘だ…しっかりしてるな」

「……?」


そう言い残すと、亡霊は立ち去った(足音が遠退いていった)。しかし、シエルは眠りに就く事ができず、直哉の背中でずっと震えていたのであった。

そして、今に至るのである。







《ふぅむ…私の娘、か…》


鮮明に思い出したからか嗚咽をあげ始めたシエルを抱き締め、優しくあやしながら考える直哉。

シエルは力一杯直哉にしがみついている。


《ウィズはどう思う?》

『怖くない怖くない怖くない怖くない──』

《…ウィズ?》

『幽霊なんていないんだ幽霊なんていないんだ──』

《ウィ~~ズ~~?》

『うあっ!!…何だよ急に、びっくりさせんなよ…』

《さっきっから呼んでるわい。今ので三回目だぞ》

『え?…あ、マジだ』


ウィズの意見を聞こうとしたのだが、調子が狂いっぱなしのようだ、話が耳に入っていなかった。

だが、直哉の表情は明るい。


《あれれれれぇ?まさかウィズ、幽霊が怖い──》

『いやいやまさかまさか、全然怖くなんかないようん、寧ろ歓迎ウェルカム!』

《あ、そ。じゃあお前具現化させてドアの外に置いとくわ》

『やだやだやだ!怖い怖い、お化け嫌ぁぁぁ!』

《お前も似たようなもんだろ?幽霊同士仲良くやれよ》

『一緒にすんな、このロリコン野郎が!』

《自嘲して楽しい?》

『うわぁぁぁ!』

《あはははは──》

「すぅ……」


ぎゃーぎゃー騒ぐウィズで楽しんでいると、腕の中から寝息が立てられている事に気付いた。

見てみると、シエルが気持ち良さそうに眠っていた。


《夜、一睡も出来なかったのかな?》


直哉はそのままシエルを抱っこし、自分のベッドに寝かせた。シエルの腕から脱出すると、首らへんまでシーツを掛けてやった。

そして、そのまま立ち上がり、自室を後にする。目的地は食堂だ。


歩きながらも考え事をする直哉は、腕と足を組ませれば〝考える人〟になれるだろう。


《しっかし、幽霊ねぇ…》

『お化けコワイお化けコワイ…』

《怖がってもしゃーねーだろ》

『ななっ、ナオヤはなんでそんな平気なんだ?!』


不意にウィズが震える声で質問をしてきた。直哉は笑いを必死に堪え、質問に回答した。


《こんなファンタジーな異世界だ、いない方がおかしい。それに、身近に幽霊みたいなヤツ(お前)もいるしな。見てみたいってのもあるわな》


元の世界で幽霊と言うモノを見た事が無い直哉は、シエルの言ったソレに興味津々だった。


『…時々、ナオヤが分からなくなります』

《ウィズにだけは言われたくないセリフだな》


そんな会話をしていると、食堂のドアが目の前に来ていた。苦笑いを浮かべながら部屋に入ると、いつものメンバーが着席していた。


「うぃっーしゅ」

「おはよう」

「おはようございます」

「よっ!」

「今日は少し遅かったですね」


この挨拶を聞くのも久し振りだな…等と考えながら、直哉は料理長に言った。


「なんか適当な料理を二人前だけ取り分けてくれない?今日は自室で食べたいんだ」

「どうかしましたか?」

「いや、意味は無いんだけどね…ダメかな?」

「とんでもない。今準備しますね」


すると、料理長は食堂を後にした。それを見計らってか、コラーシュが尋ねてきた。


「どうかしたのか?自室で食べるなんて珍しいな」

「あ、えと…ちょっと身体がだるくて…風邪だったら、みんなに移しちゃうし…」


「シエルが俺の部屋で眠ってるから」なんて言ったら、ショックでコラーシュの心臓が停止してしまいそうだったので、咄嗟に思い付いた言い訳を並べてみた。

咄嗟の割にはしっかりとした言い訳で、コラーシュも納得してくれたようだ。


「そうか…薬はどうする?」

「取り敢えず大丈夫です。食欲があるし、軽い風邪だと思うんで」

「…うむ、分かった。ちゃんと部屋で休んでおくのだぞ?夕食も運ぶように手配しておくからな」

「あ、ども。助かります」


話に区切りが付くと同時に、料理長が台車を押しながら食堂に戻ってきた。料理を台車に乗せ、直哉と向き合った。


「部屋まで運びますか?」

「うんにゃ、大丈夫。ありがとさん」


直哉がお礼を言うと、料理長は「それならば」と呟いて台車から離れた。

台車を押しながら、直哉は全員に向けて言った。


「んじゃ、失礼しまっす。風邪引くなよ!」


そして、食堂を後にした。


《ふぅ…何とか巧みにやれたぜ…》

『………』


廊下を歩きながらほっと一息する直哉に、ウィズは沈黙を返した。そんな事を気にも留めず、直哉はシエルの眠る自室に戻った。


ベッドにはシエルが眠っていて、相変わらず気持ち良さそうな寝息を立てていた。

ちゃんとドアを閉め、窓だけを全開にした。心地好い微風が部屋に入り込み、草木の青々とした香りが満ちた。


ベッドの縁に座った直哉は、台車から一つのパンを取り出した。


《マテリアライズで掃除機作れないかな?ゴーストバスターズ気分を味わえそうだが》


パンをかじりながら、そんな事を考える直哉。


くして「幽霊さんと謁見しましょうそして捕獲もしちゃいましょうプロジェクト(直哉命名)」は、しっくりこないかたちで幕を上げたのだった。

食事を再開したコラーシュは、不自然な点が一つある事に気付いた。


「ところで、シエルは?」

「そう言えば…」


コラーシュに同調するように料理長が呟く。


「昨日水を飲みに来られてから、私は見てませんね…」

「むぅ……っ?!ま、まさか…っ」


何かを思い付いたのだろうか、コラーシュが急に立ち上がる。拳を握り締め、わなわなと震え出した。


「ナオヤ…部屋に二人きりでいたいから…だから二人前頼んだのか…っ!!」


血走った目をしながら走り出すコラーシュを、フィーナが右手で無理矢理止めた。


「待ちなさい、あなた」

「何をする!離せ、離すんだ──」


ドスッ


「──あ゛っ」


コラーシュのお腹にフィーナの左拳がめり込み、コラーシュはその場に倒れ込んだ。

華麗なるK.O.を決めたフィーナは、セラに満面スマイルを向けた。


「セラちゃん、一緒にシエルのお部屋に行きませんか?」

「えぇ、いいですよ~」


対するセラも満面スマイルを浮かべ、二人は仲良く食堂を後にした。

残されたコラーシュと料理長は、ただ呆然とするしかなかった。



少しして帰ってきた二人の「部屋でぐっすり眠ってた」と言う報告を受け、コラーシュはなんとか納得した。

──本当は作戦会議した結果だったのだが、コラーシュが知る事は無かったのであった。

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