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バラかヒガンバナか  作者: Rouge
4/7

3 変わったこと

緋花と紫苑が連絡先を交換してから

紫苑の周りでは変わったことがある



1つは、緋花が異様に話しかけてくること


大学の中でも美人で口がキツい有名な緋花が紫苑にだけは

笑顔で話す


それが、他の緋花に想いを寄せている男子には

気に食わないのだろう


とてつもなくブーイングされた



「なんでお前が緋花さんと連絡先

 交換してんだよおおおお!」



(そんなこと俺が聞きてえよ)



まぁそれは大体2日くらいで収まり

次は紫苑と一緒にいることで緋花とお近づきになろうというものが増えてきた




なのだが・・




「あの、緋花さん・・」



「紫苑さん、今日一緒に帰りませんか?」



全くもって、緋花に相手にされなかった



「紫苑さん!お昼ご一緒しても?」



「紫苑さん!お隣いいですか?」



「紫苑さん!」



「紫苑さん!」



「紫苑さん!」



(なんで緋花さん、こんな話しかけてくるんだろ・・)



紫苑は心の中で苦笑いを浮かべていた



(怖)



怖がってもいた




もう1つは



カシャ!



「!?」



「どした?紫苑」



「いや・・・なんでもない」



「ほーん、じゃあ帰ろうぜー」



「う、うん」



どこからかシャッター音が聞こえることだった。

シャッター音だけではない



(どこからか視線を感じる・・・)



誰かに盗み見られている感覚が紫苑を襲っていた



(ストーカーか?いや、俺なんかを?

 気のせいだろ・・)



気のせいだと思うようにした。



「大丈夫か?紫苑」



「え?あ、あぁ大丈夫だよ」



「いや、めっちゃ顔色悪いぞ?

 今日はもう帰ったら?」



「うん、そうするわ」



拓海に顔色を指摘され、授業を受ける間もなく

リュックを持って帰ることになった



「あれ?紫苑さん?」



「あ、緋花さん・・・」



「どうかしたんですか?顔色悪いですけど」



「あぁちょっと体調が悪いので帰ろうかと」



「大丈夫ですか?あ!よければ私送りますよ

 心配ですし」



「え!?いや、いいですよ」



「いえ!行かせてください!」



「じゃあ、今日はお言葉に甘えて」



「はい!」



緋花は、そのまま紫苑のリュックをヒョイと取り上げて

体の前に背負った



後は自身の鞄があるため、前にしたらしい



「流石に悪いですよ。荷物くらいは持てます」



「いえ、これくらいやらせてください」



「・・ありがとうございます」



なにを言っても多分言いくるめられるだろうと思い

紫苑はそのまま甘えることにした。



だが、その鞄を預けたのが間違いだった。



(よし___は仕掛けられた。あとは家に置くだけ

 あ、家には__仕掛けよう)




緋花によって___が仕掛けられたことを紫苑は

まだ知る由もなかった。



(待たせちゃって悪いな。また何かお礼しよう)



紫苑は申し訳ない気持ちを、緋花は嬉しい気持ちを

抑えながら歩いていた。




(そういえば、今日はシャッター音してないな

 いつも帰る時毎回してるのに)








(やっぱり、気のせいか)













(横顔もかっこいいな〜紫苑くん)

































(写真撮りたい)

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