バトルで勝ちたい(7)
へたりこんでいる私にホムラが駆け寄ってきて、心配そうに私の顔を覗く。
「大丈夫か、レイカ? 顔色が悪いけど……」
「うん。魔力値が増えてちょっと楽になった。それよりも汚染魔力を無事払えて良かったね!」
私はホムラに笑いかけて差し出された手を掴んで立ち上がる。セアサーラちゃんとナオヤ君の元へ歩き、勝利を分かち合う。
「セアサーラちゃん、凄かったよ! めっちゃ綺麗だった!」
「ああ。初めてで完璧な浄化魔術が放てるなんて、浄化師顔負けだな。それだけ魔力が綺麗なんだろう」
「お、俺もそう思う。セアサーラ、綺麗だった」
勝利を分かち合う、と言っても主にセアサーラちゃんを褒めちぎっているんだけど。セアサーラちゃんは恥ずかしそうに俯いている。まあね、最後のナオヤ君の言葉はね、かなり効いたんじゃないのかな。
私達はお互い称え会いながら会場を出る。ちなみに、倒れているエキストラボンバー達はギルドの人達が回収している。リーダーも命に別状はなさそうなので、良かった。
「レイカ! 良かったわ、皆無事で……。まさか汚染魔力が出てくるなんて、思いもしなかったわ」
会場を出た私達をナホさんが迎え入れてくれる。
「それにしても、凄い戦いだった、本当に。仮にもC級の彼らを難なく倒すなんて、真打あらわる、と観客達も騒いでいたわよ。それに、浄化魔術を使えた彼女も素晴らしかったわ。見とれちゃったもの」
「ふふん、凄いでしょう凄いでしょう。私の自慢の仲間達を紹介します。こちら、頼れるホムラに、可愛いセアサーラちゃんに、イケてるナイトナオヤ君です」
私の言葉に仲間達が私をつんつんしたりして恥ずかしがっている。ナホさんはくすりと口に手を当てて優しく微笑む。
「いい仲間ね。そうだ、このバトルで皆冒険者登録されて、パーティーが組めるようになるんじゃない? パーティー名はどうするの?」
おお、そうだったそうだった! このバトルで勝てたら冒険者になれたりするんだったね。忘れかけてた。
「パーティー名か……。どうする? ここはリーダーのレイカに決めてもらうか?」
「異議なし。レイカはネーミングセンスがある」
「わたくしもレイカちゃんに考えて頂きたいです」
「……あれ? 満場一致でリーダーは私なわけです?」
みんなが一斉に頷く。いやぁ、嬉しいな。リーダーに相応しいと考えてくれてるのは。
じゃあ、パーティー名は前思いついたあれでいっか。
「えー。私達のパーティー名、『白昼夢』は如何でしょう?」
ちょっとかしこまって、かっこよく言ったつもりなのに、みんな黙り込んでしまう。
……やめて、恥ずかしい! 結構自分で考えた名前言うの恥ずかしいんだよ! しかも『白昼夢』って若干厨二感あるじゃん!
きゃー! と内心顔を覆っている私。さっきのセアサーラちゃんの気持ちが分かるかも。
「いいと思う! 『白昼夢』……かっこいい。めっちゃイケてる名前じゃん!」
「ナオヤ君の言う通りです! エキストラボンバーとは大違いです!」
「流石レイカ。いい名前を付ける」
……あら、これはこれで恥ずかしいですわ。でも好評価そうで良かった。




