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バトルで勝ちたい(5)


『感知(危)』が反応して、私は体を反らせる。私が元々居た空間に、禍々しい魔力が襲った。


「きゃー!!」


会場から悲鳴が聞こえる。私はホムラ達と合流し魔力が飛んできた方向に視線を送る。

リーダー男がふらふらと体を揺らしながら立っていた。ただ、少し印象が違う。彼の周りの空間が、禍々しい魔力で覆われている。


「何あの魔力!」

「あれは……汚染魔力か!? そうならばまずいことだ」


ホムラがそう言って3階席にいる司会のお姉さん達を見上げる。


「誰か浄化魔術を使える者は!?」

「わ、私達の中にはいませんが、魔法陣なら……」

「魔法陣を描いた紙を投げてくれ!」


汚染魔力って何。浄化魔術って何。

みんな慌てている様子だから、私はこっそりケンパトを取り出し『検索』をする。


【汚染魔力】濁った感情で汚染された魔力。汚染魔力が体内に溜まると毒に侵され、一定量を越えると乗っ取られてしまう。また乗っ取られて一定時間経つと乗っ取られた者は死亡する。汚染魔力を祓うには浄化魔術しか方法がない。

【浄化魔術】魔法陣の中に汚染魔力を入れることで浄化できる。魔術発動にはかなりの魔力が必要になり、光属性持ちが必須条件となる。


乗っ取られて一定時間経ったら死ぬ!? それはやばい! リーダー男はムカつくやつだけど死んじゃだめでしょ! 死ぬのは怖いもの。

ホムラが魔法陣が描かれている紙を持って、セアサーラちゃんを見る。


「わ、わたくし、できるか分かりませんが……。見捨てるのは嫌なので、やります!」

「僕も手伝う。レイカとナオヤはあいつを止めておいてくれ! そして合図をしたら連れてきてくれ!」

「分かった!」


私とナオヤ君は目線を交わして頷き、乗っ取られたリーダー男に向き合う。

ナオヤ君が走ってリーダー男に近づく。すると――


「ぐあっ!!」


ナオヤ君が飛んで行った。あの禍々しい魔力に飛ばされたみたいだ。私は慌ててナオヤ君に駆け寄る。


「ナオヤ君、大丈夫!?」

「あ、ああ。だが何だあの魔力……。当たるだけでこんなに吹き飛ばされるなんて」


話している間にリーダー男が私達に禍々しい魔力を再び飛ばしてくる。ナオヤ君は直ぐに立ち上がり、私達は何とか避ける。


「どうやって対抗したら……。あの魔力のせいで近づけない」

「魔法で攻撃する?」

「ダメよ、レイカ!!」


ナホさんの声が魔導具によって聞こえて、私は視線を3階席に送る。


「汚染魔力に乗っ取られた者に攻撃をしてしまうと、攻撃した分だけ瘴気が増えてしまうの! 瘴気はあなた達の体の毒になって、瘴気を吸いすぎたら仮死状態になってしまう! それに、攻撃して相手を殺してしまったら瘴気が他の者に乗り移ってしまうわ!」


なんということでしょう。攻撃したらダメ、だけどそのままにしておくのもダメとは。何をしたらいいのでしょう。

とりあえず、禍々しい魔力――瘴気を何とかしないと!

私は瘴気に魔法をぶつけてみる。しかし、魔法は瘴気に呑み込まれてしまった。


「魔法もダメなの!? どうしよう……。引き付けておかないとダメなのに……」

「まず間合いに入れそうにないから、剣は役に立たないな。魔法もダメだとしたら……。同じように魔力で対抗するか?」

「それだー!!」


ナオヤ君がぽそりとそうこぼす。私はその言葉に賛同し、魔力を込める。

そしてそのまま魔力を瘴気に向けて飛ばす。私の虹色の魔力は瘴気にぶつかり、光って消えた。瘴気と共に。

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