新たな仲間と強くなりたい(4)
効率的に強くなるには、どうすればいいだろう。迷宮の一層辺りの魔物は経験値が少ないし、効率的ではないと思う。
そう伝えると、ホムラが案を出してくれた。
「迷宮の10層以降のD級魔物であれば、比較的倒しやすいし経験値も稼げる。倒しやすいだけで弱いという訳ではないけど」
へぇー。10層以降ね。迷宮って10層ごとにBOSS魔物がいるんでしょう? じゃあボスを倒す必要があるんだ。
ボスも大層経験値があるんじゃないの? 迷宮だったら無限に再生しそうだから、経験値も無限に稼げる!
効率を上げるために、『効率』があると尚良し!
「じゃあまずみんなで『効率』をゲットしよう!」
「「「『効率』?」」」
「経験値が上がりやすくなったり、スキルが獲得しやすくなるスキルだよ。私は、効率を意識しながら迷宮で魔物を倒していたら手に入れた」
『検索』のことは口に出しておりません。これくらいなら、怪しまれることはないだろう。
まあ、「どんなスキルが欲しいですか?」と聞いている時点で怪しいか。やっぱり固有スキルについて話しておいた方がいいのかな……。
うーん。一人で決めれそうじゃない。
ヘルプ、ホムラ!
『固有スキルについて? ……話すのはレイカの好きにしていいよ。僕が決めることでもないし』
『え、話していいの?』
『うん。2人の言動から下心がないか、とか探っていたけど、そういうのは全くなかったからね。信用していいと思う』
ホムラがそう言うなら……正しいのだろう!
下心がないかとか聞くだけで分かる、というのは気になるけど。私には分かりそうにない。
『でも、言うにしてもこんな周りに人がいる場所で言うのはやめておいた方がいいと思う』
『あ……。それは私も思う』
誰にも聞かれない場所か……。宿屋とか、迷宮内とか?
「そういえば、2人はどこに住んでいるの?」
「俺は宿屋に泊まっている」
「わたくしは孤児院に」
冒険者にはパーティーを作っている人も多いし、私も作りたい。
ギルドに行って相談するべきかな……。の前に、みんなにも相談。
「そうだな……。その方が動きやすいし、作戦も話し合いやすい」
「わたくし、孤児院の院長さんにお話します。孤児院は何時でも自分の意思で出ることができるので」
みんなも賛成してくれた。
「じゃあ、みんなで冒険者パーティーを作ろう! そして貸家に住んだらいいんじゃないかな?」
貸家に住むにはまだまだお金がないんだけど。
ま、まあ、みんなで迷宮に潜ってミッションクリアしまくったら金貨1枚くらい集まるんじゃないの?
貸家を借りるにしても、装備を揃えるにしても、お金がいるな!
またしてもぶち当たるお金問題。
「変なこと聞くけどさぁ、お金ってどのくらい持ってる?」
「お、俺はこの剣買うために使っちゃって、今は宿屋に3日泊まれるか泊まれないか、くらいかな……」
「わたくしは孤児院でお小遣いを多少貰っていましたが、王都に行くのに使ったりして、今は銀貨3枚程度しか残っていません……」
「僕はまず金が必要ないから0」
「私はね……えっと、銀貨8枚と銅貨10枚だ!」
結構残ってる。昨日レストランで使ったお金もあるし、多少減ってるけど。
金貨1枚ゲットして、直ぐに貸家を借りるのはやめておいた方がいいかな。
だって、私は幽霊で、ホムラは精霊だし食べなくても死なないけど、セアサーラちゃんとナオヤ君は人間だから食べ物がないとダメだものね。
どっちにしろ、お金が必要。幸せは、お金が無いと手に入らない! ということが分かる。
「じゃあまずは、ギルドに行こっか」
私の言葉に、みんなが頷いた。




