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新たな仲間と強くなりたい(2)


「確かに……。剣神様が味方となれば事は進むでしょうけど……」

「どうやって剣神を味方につけるんだ?」


ホムラが私に尋ねる。ふむ。


「……考えてない」


3人は少し呆れた様子を見せた。いい案だと思うけどなー。


「しかし、剣神様を味方にすると、聖女様に会うことも簡単になるだろう。まずは、彼に会う必要がある」

「剣神様は、確か近衛騎士団の隊長様でしたっけ?」

「ああ」


近衛騎士団……王都を守る人達の集まりかな? 響きが凄くかっこいい。

それの隊長ともなると、もっと会うのは難しそうだな。


「剣神様に会ってお話をするには、騎士になるか、護衛対象になるか……。簡単にお話することはできない」

「騎士になるって、ナオヤ君の夢じゃん。どうやったらなれるの?」

「貴族学園を卒業して騎士養育校に入るか、冒険者としてそれなりの功績を挙げ騎士見習いになるか、魔導大会で一位になり、剣神様直々に騎士に誘われるか、だ」


貴族学園? 王都に行った時に見た学園らしきもののことかな。「貴族」って付くほどだから、貴族が通う、権力や財力渦巻く面倒くさい学園なんだろうな。


「魔導大会って?」

「年に一度行われる大会のことで、年齢種族問わず腕に自信がある者が参加する。一人でもいいし、グループでも参加可能。トーナメントになっていて、最後まで勝ち残った者は懸賞金を貰える」


懸賞金欲しい。幾らだろう。絶対高いわ。

それにしても、魔導大会ね。


「騎士になれたら剣神と話せる、ね」

「ホムラさん? どうかされましたか?」

「いや、レイカならきっと――」

「よし、じゃあ騎士になろう!」

「と言うと思った」


私の言葉にナオヤ君が一番反応した。


「騎士になるって言っても、簡単じゃないぞ!」

「強くなって、魔導大会で優勝しようよ。そうしたら、剣神と話せるってことじゃん。しかも、騎士になって、しかもセイラさんに会えたら、2人の願いが同時に叶うじゃん! 万々歳だよ」


しーん。

……あれ。私の考え、ズレてる? いい考えだと思ったんだけど……。

あの3つで可能性が高いのは、冒険者として功績を挙げるか、魔導大会で優勝するか、じゃん。

冒険者として功績を挙げるのは、結構時間がかかりそうだけど、魔導大会なら、出て、勝てば良いってことでしょ?


「ふはっ。やっぱりレイカは最高だね!」


沈黙にうずうずしてきた時、ホムラが笑い声を上げた。


「……レイカは、俺のことを考えてくれているんだな」

「ナオヤさん、どうしますか?」


ナオヤ君が俯いてボソリと呟いた。

……結構小さな声だったけど、『強靭』で五感が研ぎ澄まされているから、完全に聞こえちゃった。なんかごめん。


「魔導大会で優勝するとなると、力をつけないとな」


ナオヤ君は顔を上げて、ふっと微笑む。私も一緒に笑顔を浮かべた。


「わたくしも、レイカちゃんの案に乗ります。どんな方法でもいいです。お姉様に、会いたいです」

「魔導大会というものには多少興味がある。それに、僕はレイカのしたいことをするから」


みんなが私の意見に賛成してくれた。

もう、みんな大好き! 優しいんだもん!


「よしっ! じゃあ、みんなで強くなって、夢を叶えようじゃないか!」


私は気合を入れて、天に向かって拳を突き上げる。

セアサーラちゃんはくすくすと微笑みながら少し手を上げてくれて、ナオヤ君は「応!」と言って同じように拳を突き上げてくれた。

ホムラは、目を細めながら優しげに私達を見ていた。



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