新たな仲間と強くなりたい(1)
昨日もぐっすりで、今日は快調!
傷も全く残っていない。セアサーラちゃんの治療と、『完治』のお陰かな?
今は、噴水広場でセアサーラちゃんとナオヤ君と会っている。
「……じゃあ、教会に侵入するための方法を考えよう」
「侵入する必要はないんじゃないか? 話し合うとか」
「わたくしの顔は既に覚えられていると思います」
噴水広場でコソコソと話し合うのはちょっと目立つので、休憩所に移動した。
前まで敬語で話していたけど、普通に話してと言われたのでタメになっております。
「セアサーラちゃんのお姉さんがいる部屋に転移して、お話するとかは?」
「「転移?」」
「ちょ、レイカ……」
私が案を一個だすと、セアサーラちゃんとナオヤ君は揃って首を傾げた。ホムラは慌てて私を止めている。
あ。やっちまった。
「レイカちゃんは転移魔法を使えるのですか!?」
「空間属性持ち!?」
2人ともものすごーく驚いたようで、立ち上がってしまった。
しー、声の音量を下げていただきたい……。
ホムラは手を額にあてて、やれやれとでも言いたげな様子。
ま、まあいいじゃん。隠し事をしていたら気まづくなる。
でも、固有スキルを持っていることは秘密にしておいた方がいいかな。何かあった時に、2人を巻き込みたくないし。
「実はそうでして。内緒にしてくれる? 目立ちたくないし」
「は、はい」
「すごいな……。転移とか、そう簡単にできるものじゃないし」
「レイカはズレたところがあるからな」
ホムラさーん。サラリと私がディスられている気がするんですけどー。
「でも、転移魔法には危険が多いかもね。ほら、転移先に罠があるかもしれないし、聖女ともなれば警備も万全だろうしね……」
「ええ……。わたくしが教会本部に行った時も、入口だけで強固な警備でした。少なくとも、侵入は不可能そうに見えました」
だよねー。じゃあどうしたらいいんだろう。
「教会本部に入れるにはどうすればいいのかな?」
「許可証が必要です」
「許可証は、どうやって手に入れるんだ?」
「教会分部の教会長の許可を得るか、もしくは上位貴族の許可を得るか、です」
私とナオヤ君の質問に、セアサーラちゃんはスラスラと答える。
教会長……ダームさんのことか。
上位貴族って、何? みんな当たり前のように聞いているけど、知らないの私だけ!?
世間知らずにも程があるー。この世界に来て5日目だから仕方ないか。
響からして、貴族の中でもお偉い人達のことだろう。面倒くさそう。
「許可を得るのが手っ取り早いかもな」
「俺もホムラと同意見だ」
「平和的だものねー。でもさ、セイラさんに会うための道が長そう。それにも許可が必要じゃないのかな」
むー。考えることが多い。4人でムンムンいいながら案を出す。
私的に、やっぱ転移でシュバって行くのが速そうだけどね。
剣神が怖いなら、早めに剣神を味方につけておくのがいいかもしれない。
…………はっ、これだ!
「剣神を味方につけよう! そうたら、全部上手いこといくんじゃない!」
「剣神様を!?」
ナオヤ君は思わずといった感じに声を上げた。ホムラは、なんて事考えるんだとも言いたげな視線を向けてくるが、知らない知らない。




