はぐれ精霊(7)
「他にスキル持ってたりする?」
「『思考加速』とか『魔力操作』?」
「ああ、それは結構誰でも持ってるよ」
「じゃあ、『空間』は?」
「『空間』?」
ホムラは首を傾げる。『空間』を知らないってことかな?
「あの、空間属性って珍しい?」
「は?」
あ、このパターンさっきもあったような気が。
「もしかしてレイカ、空間属性持ち?」
「え、空間属性って持ってたらすごいやつ?」
またもや質問を質問で返す。
「空間属性って、超稀。持っている者も少数だ」
「まじっすか」
少数の中の一人です。
「空間属性を持ってたら、転移できるようになるの?」
ホムラが私に聞く。私は頷く。
「私、王都まで行って、転移でここまで来たもん」
「マジ? 王都ってめっちゃ遠いだろ」
ホムラが私を驚愕した目で見る。やめてくれ! そんなヤバいやつを見るような目で見ないで!
そんなすごいものだって知らなかったよ空間属性。誰でもポンポン転移しているものだと思ってた。
「『空間』って、何?」
「空間魔法と転移が操れるようになるスキルだよ」
「へえ……。僕も一緒に転移できるのかな?」
「できるんじゃない?」
試したことないから分からない。でもできそうだけどね。発動する人が触れてたら、とか条件はありそうだけど。
「レイカ、これから何するつもりなの?」
今度はホムラからの質問。
「旅、と言っても準備は必要だろ? レベルも上げないと、魔物に襲われた時心配だし」
「自分のレベルってどうやって分かるの?」
「人間界だったらギルドじゃないかな? 冒険者が確認する用のレベル測定器があるはず」
冒険者! デカい蟻を倒していた人達だ!
ケンパトを取り出し、ホムラに伝えてから検索を使う。「ぎると」と「ぼうけんしゃ」。
【冒険者】迷宮に潜り、素材を集めたりして稼ぐ仕事。地上に魔物が現れた際には率先して討伐に向かう。
【ギルド】冒険者の管理、素材の回収・鑑定、魔物の出現情報の整理等を行う場所。
迷宮もあるんだ。ダブル検索で「めいきゅう」と。
【迷宮】神が、人々が魔物に対抗する手段を与えるために作った。地下に深く続いており、最下層には迷宮のボスが存在している。
へー。ここでレベル上げできるのかな。
「迷宮でレベル上げができるんだね」
「ああ。できるが危険だぞ。冒険者が同行していれば大丈夫だが、基本成人じゃないと入れない……レイカは成人しているのか?」
「成人って何歳?」
「十五だ」
私なう十六。
……待てよ。死んだ時が十六だったわけで、転生したから人生ゼロからになってしまう? そうだったら私、この世界では0歳!?
いやいや、流石にこの見た目で0歳はないわー。私だったら、十六の見た目で「0歳10日です」とか言われたら絶対嘘だと思う。
よく分からないけど私は十六です! これ決定!




