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誰そ彼  作者:
6/15

6.

微妙に話が進んできたように感じる回です。




拙作をブックマークしてくださった方がいらっしゃるようで、本当にありがとうございます。拝ませていただきますm(_ _)m

ふと、明るさを感じて目を覚ます。


(朝か…)



「起きられましたか、皇后陛下。朝食はどうなさいますか。」




「粥が良い。気を遣ってくれたこと、礼を言う。」



いつもであれば、聞かれない朝食について聞かれたのは、昨日の体調を考慮してのことだろう。本当にこの国の者は皆お人好しだ。




—————————-


「不思議なんだけど、君、どうやって育ってきたんだい?あれぐらいの気遣いは、侍女であれば普通のことだよ?」



いつものように、いつものごとく、本当にこれが仕事なのかと思うぐらい、神出鬼没に現れては、無駄口を叩いてくる。



「…普通のことをされようが、礼を言うのも普通のことだろう。」



「……ハハッ……ハハハ、成程、やっぱり面白い子だ。」



「やっぱりと言われるほどお主が私の何を知っていると?」



まさか昔から自分のストーカーをしていたのかと、胡乱な目で見ると、流石にひどい冤罪をかけられた悠舜は言い返した。




「いや、違うから!君のことを昔から知っているだけだから!」



「昔から?」



まさか、ストーカーは今に始まった事ではないとでも言うのだろうか。聞かないほうがいい気がするとは思ったが、聞き返した。



「え!?いや、違う、あの、その、比喩だよ!そう、比喩。」



…明らかに怪しい態度である、しかし、これ以上聞いても碌なことが出ないと思ったため、これ以上は何も聞かなかった。


聞けなかったとも言う。


(逃げ足の速い)



聞こうと思っても、もうすでに目の前からいなくなっていた。



それにしても、昔からとは本当にどう言う意味なのであろうか。友好国であるのであればともかく、遥と接は元から仲が良くなかったはずだ。

何せ戦争が起きるぐらいである。




(不思議な男よ)

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