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拙作を見ていただきありがとうございます。初心者なので至らぬ部分があれば、是非ご教授ください。
痛い、いたい、イタイ…
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ふと、意識が浮上した。辺りを見渡すと、いつも通りの光景である。簡素ながらも一つ一つ丁寧に作り込まれた調度品が目に入る。
「夢か…」
此処は遥、首都を遠という。神が降り立った国として近隣諸国で有名ではあるが、名声だけしかない、ともいえた。近年迄は。
「起きられましたか、皇后陛下。ご気分はいかがでしょうか。」
「悪くない、飲み物はあるか。」
「はい、こちらをどうぞ。」
皇后である自分に対して、当たり前のように水が渡される。予想していたこととはいえ苦笑が漏れる。最も、きちんと対応してくれるだけマシとも言えるが。