表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
<R15>15歳未満の方は移動してください。
この作品には 〔ボーイズラブ要素〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

彼岸の花か、泥中の花か? 戦場に咲いた真っ赤な花

作者: くしき 妙

「藤岡、お前、男同士の愛って信じるか?」


 唐突に尋ねる神山の言葉に、藤岡勇気は、お猪口から含んだ酒を盛大に吹いた。

神山の意図を感じとった不知火は、既にソワソワしている。


二人の視線を意識しながら、藤岡は過ぎし春の日へ回想を巡らした。



―――


ーー藤岡!俺は君が好きだ!


 あまりに真摯なその言葉と、射るように見入る視線に藤岡は、硬直したまま言葉を失っていた。


 藤岡は、秋野武敏に対して思慕の念はなかったが、男気があり、快活で、親しみやすいその人柄には好意をもっていた。だが、それはあくまで同僚や志を同じくする剣士としての好意や尊敬の念であって、決して、恋情ではなかった。


 しかし、秋野の言う「好き」の意味は、藤岡のそれとは全く違い、はっきりと恋慕であると、秋野の燃えるような瞳から、藤岡は理解した。


 同僚として好ましいなどと誤魔化すことは、この切羽詰まって上ずった声音を聞いて、今更出来ようはずもなかった。返答に窮した藤岡は、ただ一言零した。


ーー男を愛せるものなのか?


ーー藤岡。俺は、君を男が女を慈しむように、守ってやりたいと思うように愛しているわけではない。その反対に君に、俺を慈しんで欲しいのでもない。俺は、剣の道を歩む者として、己の先を歩いていた君に心を奪われた。


 君の流麗な技、無駄のない足捌き体捌も、君の静かでありながら隙のない闘魂も、剣を極めようと己を追い込み没頭してきた者しか理解しえない君が費やして来ただろう膨大な時間と心。君の横に並びたちたいと魂が求める。


そして、君の不器用なまでの真面目さも、一切を切り捨てて、軍に命を捧げ、全てを犠牲にしてきたからこその君のそのほの暗い瞳も、怜悧な相貌も、おそらく心に飼っている絶望も、憤怒も、なにもかもが、俺の心を震わせる。惹きつけてやまない。


 俺は、君が欲しい。君を手中にすれば、俺はもっと強くなれるし、君をこの胸に抱けば、君の抱えるものも、俺自身が抱えるものも、解け合い、癒され、心を温かくできると思う。そう俺の心が叫んでいる、呼んでいるんだ、君を手に入れろと。


ーー秋野……


ーー駄目か?俺の傍らに寄り添ってはくれないか?俺の熱を受け入れてはくれないか? 藤岡……


ーー秋野、同じ志を持つものなら、剣を極めようと血反吐を吐いて高みへ上り詰めた者たちなら、俺じゃなくても他にもいるだろう、なぜ、俺なんだ?


ーー藤岡、君は美しい、君ほどの美しい人に会ったことがないんだ。それは、見目の良さを言っているのではない、確かに君のかんばせは美しいが、その怜悧な美しさをつくっているのは、君の魂の高貴さだ。君が好きだ、君は美しい。俺の心を魅了してやまない。


ーーあまりに、買いかぶっていないか?


ーーいや、藤岡、もしかすると、他の人間にとっては、君はただ顔が美しいだけの偏屈な男なのかもしれない。しかし、俺の本能は、君を欲しい、欲しいと呼ぶ。俺は、君を愛してる。


 藤岡は思った。絆されてしまいたいと。秋野が紡ぐ、己を讃える言葉の数々が、ただの言の葉としてではなく、燃える炎となって、藤岡の心の内側にある凍土のような積年の氷を溶かしていく。

 

 秋野が訴えるように藤岡に放つ愛の言葉に耽溺し、心わななかせ、深層の凍土に閉じ込めてきた「人に触れたい」という願望がムクムクと頭をもたげる。


 しかし、長年、人と分かりあおう、心を通わせようとしてこなかった藤岡には、こんな柔らかい気持ちを伝える言葉も、名状しがたい思いをうまく隠し偽る言葉のいずれも、頭には浮かんでこなかった。藤岡はただ無言だった。


 見つめ返すだけの藤岡に、居心地の悪さを覚えた秋野は、性急すぎたのだろうと自嘲し、藤岡に逃げ道を与えなくてはいけないと思い至った。


ーー藤岡、すまん。決して、今ここで君をどうこうしたいとか、返事を迫る気はない。どうか、俺とこの先、人生を共に生きていくことができるか考えてくれないか?俺は君の身も心も欲しいんだ。これから、任務に立つ。返事は、また、帰還後に聞きに来る。いいだろうか?


 藤岡は、即答を迫られなかったことだけに安堵の溜息を吐いた。しかし、帰還後に返事をしろと言われたことには、戸惑い以外なにもなかった。重苦しさは変わらなかった。


ーー藤岡、任務への餞だと思って、口づけをひとつ所望しては駄目だろうか?


 藤岡は、身も心もと請われたあとに所望された口付けを、軽い強請りだと感じて、ついというにはあっさりと承諾してしまった。秋野からすれば、脈がある、熱烈な告白が功を奏して、あと一歩というところへ追い込んだと感じたかもしれなかった。


藤岡は、秋野の背を見送りながら、心で頭を下げていた。

『すまん、秋野。俺は、お前の手をとることはできない。他に取りたい手があるんだ』。


 藤岡が懸想していたのは、大尉の不知火衛だった。しかし、藤岡は、愛を伝えようと思ったことがなかった。男が男を愛するということをあり得ないことだと思っていたし、自分が不知火に感じる想いは何かの気の迷いだと思いこみ、自分の恋情を飼いならすことに慣れていたからだった。


藤岡が不知火を意識したのは、大尉になる前の大規模合同任務の時だった。陸軍第2隊に目覚ましい活躍をしているものがいるとは噂に聞いていた。


森の西側から走っていると、月明りに照らされた20畳ほどの空地が広がった。その時、敵の気配がした。


 人間の雄叫びを聞いたと思った次の瞬間、刀身が月明りで光った。大きく刀を頭の上に振りかぶり高く跳躍した男と満月が重なった。制帽が男の頭から転げ落ち、髪が月光で煌めいていた。一瞬、時が止まる。その光景は、藤岡に、絵画を見ているかのような錯覚を起こさせた。


 敵を袈裟切りにした。呆然と見守っていた藤岡に、その男は、一瞥をくれると、刀から血振りをし、「何見てやがる! ここはもう終いだァ! ぼさってしてねぇで、さっさと次にいけやァ!」と罵声を浴びせた。


 藤岡は、先程までの一幅の絵画を愛でていた恍惚感に冷や水を浴びせられた思いがして、憮然として、その場を立ち去った。しかし、何年も経ったのに、その時の神々しいまでの完璧な絵の構図が目に焼き付いて、柱となってからも忘れることができないのであった。


人と慣れあうことが苦手な藤岡は、つかず離れずといった、例えば士官の中でも、お祭り男を自認する神山のような、上手な人付き合いができなかった。全く組みしないか、士官学校時代のように、寝食をともにし、四六時中時間をともに生きるような、無か全てかというつきあいしかできない男だった。

 後者のような付き合いは、柱である藤岡には勿論、時間的にも物理的にも許されることもなく、また、それはあまりに重いもので、もし失ったら、喪失感で圧し潰されてしまうという経験値が邪魔をし、誰かを深く懐に入れることは、無意識で避けていた。


 藤岡が、他の士官らと適度な付き合いさえしないことを、同年の広田や不知火も良くは思っておらず、誤解を与えてしまいがちな藤岡の切り文のような一言一言にも苛立ちを覚え、非難されても、弁明さえしない冷めた態度に、特に不知火は苛立ちを隠そうともしなかった。


 藤岡は、誤解するならすればいいし、理解などされなくていいという考えだった。不知火がいかに苛立ち怒ろうと斟酌する気など全くなく、同僚として苦楽を分かち合いと思ってさえいないのであった。


しかし、なぜか、不知火が自分に対して、牙を剥き、怒鳴り声をあげる時、面倒くさいと思いながらも、心のどこかにそれを楽しむ気持ちさえあることには、自分でも気づいていなかった。


 関わらないようにして、怒鳴られないように用心しているが、時折、それが寂しくもあり、なんとか、視界に入って、わざと不知火の神経を逆立てるようなことをする時も、『はて、自分は何を不知火に言おうとしたんだろう?』と思うことさえあるのだった。


いつも、呼ぶだけで、「うるせぇ!こらァ!」と怒鳴られるので、二の句を告げなくなる。いつしか、「不知火!」「うるせぇ、こらァ!」という会話をするということがお定まりにさえなっており、藤岡はそのやりとりで満足していたのかもしれない。


 そんな殺伐としたやりとりだけが藤岡と不知火の間にあるものだったにも関わらず、藤岡は、いつも、不知火の背中を見つめ、自分の瞼の裏に焼き付いているあの日の一幅の絵画の登場人物として愛で、その背中に、「俺の火の神、お前は美しい」と、声なき声で呼び掛けていた。


 不知火に「お前は、美しいな」と言ってみたこともあった。しかし、怒らせただけだった。不知火にしてみれば、勇ましいとか、雄々しいとかの誉め言葉ではなくて、「美しい」という美辞麗句は、強面で刀傷だらけの男への賛辞であろうはずがなく、藤岡の嫌味だとしか考えられなかったのだ。


 あの日の秋野の告白と接吻は、藤岡の中で寝る子を起こすことになった。無意識に封印していた「美しい男を手に入れたい。混じりあい、溶け合い、ひとつになりたい」という願望が意識に浮上した。

 秋野の愛の言葉に酔わされながらも、藤岡は、秋野が己に抱いている想いは、等しく、藤岡が不知火に抱いていた想いと変わらないと言うことを、秋野に差し出した「初めての口付け」で気が付かされる結果となったのだ。


『俺は、不知火とこういうことをしたいと思っていたのか。では、俺が不知火に抱いていたのは恋慕ということか』敵を切るための剣技を磨くこと以外何も考えてこなかった自分の未発達な情緒を嘲った。


 初めての士官会議で、訃報が舞い込んで自分の戦友を想って不知火が流した涙も美しいと思った。合同任務で連携した際、不知火が放つ技に己の技を合わせた時にも、不知火の美に己が交じり、溶け合い、一つとなった高揚感を感じた。

 同じ空間にあり、彼の意図を感じ取り、彼の気を己に纏い、彼と心を通わせたかのような幸福感さえ感じた。


美しいものとひとつになることの幸福。美しいあの男が欲しい。そう思っていたことに気づいてしまったのだった。


―――――


「おい、藤岡! 随分、長考するなあ。将棋だったら、持ち時間終わっているぞ」と、神山が呆れる。


「すまない。考えを纏めていたんだ」


「ほう~。藤岡の思う男同士の愛ってのは、なんだ?」


「そうだな、男が男に向ける愛というのは、彼岸に咲く紅蓮の仇花じゃないか?」


「え? 狂い咲きだってか?」と、神山が苦笑する。


「ああ、そうだ」


「ああ、そうだじゃねぇ、説明しやがれ、分かりづれんだよ!」と、不知火が苛立った。


不知火衛は、藤岡勇気に思慕の念を募らせていた。男同士だということを障害と感じ、気持ちを吐露すれば、せっかく最終決戦後に友人となれた藤岡に愛想をつかされないかと気を揉み、どうやっても踏み出せないでいた。


 敏い神山は少し背中を押してやろうかと、藤岡に禅問答をしかけたのだった。現役時代に犬猿の仲と言われていた藤岡と不知火のお互いへの本心に気づいていた数少ない同僚の一人だ。


 藤岡勇気は、確かに、現役時代、不知火衛を欲していた。恋していたと言っていい。秋野武敏に受けた告白ではっきりとそれを意識してから、「不知火と仲良くなりたい」と口にして、手を伸ばしたこともあった。


 しかし、その手をことごとく振り払ったのは、藤岡を憎からず思っていたはずの不知火本人だった。


「俺は、現役時代にある男から熱列に求愛されたことがあった」と、藤岡は述懐を始めた。


びくっと不知火の肩が揺れた。神山は、「ああ、秋野だろうな」と推量する。


「死と隣り合わせにいて、一歩間違えば、足を踏みはずずと冷や汗をかきながら伝い歩く綱の上を、同様に、指を冷たくして抜き足して歩く同僚のその手をとってやりたい、あるいは、その手を握って自分が温もりを感じたいと思うのも、無理からぬことじゃないか?」


「戦場だから咲く愛の花、平時には咲かないって言いたいのか?」と神山が纏めようとする。


「そうだな、俺たちが生きてきたのは修羅道だ。阿修羅のような苛烈さで、敵を憎み、敵に刃を立てる男の殺気は、そのまま至高の美だ。

 その美と一体になりたいと、その美が欲しいと狂った修羅の頭で、獣のように貪りたくなる。鑑賞用にしておきたいような美じゃない、手に入れたい、己のものにしたい、ひとつになりたいと狂おしいくらい欲を持つ。それが、男が男を愛することだと俺は感じる」


「藤岡は、もっと直情的かと思ってたよ。意外と内省するんだな」


「その求愛してくれた男に気づかせてもらったんだ。俺が男に惚れているのが別に珍しくもないということにな」


「その熱烈な愛の伝道者とはどうなったんだよ」と、神山は、答えはわかっているが、やはり気になって問うた。


「答えは、次に会ったときに聞かせてくれと言われて、即答しなかったのがせめてもの救いだった。”次”は訪れなかった。物言わぬ帰還だったから」


不知火は絶句していた。秋野だと思った。秋野が藤岡に求愛していたことが衝撃だった。


「なんで、救いなんだ?」と不知火が震える声で聞いた。


「俺は、次に会ったときに、俺が取りたい手は、別の手だと伝えるつもりだったからだ。それを言わずに済んだ。傷つけて逝かせることにならなかったことだけが救いだったんだ」


藤岡が唇を噛むのをみて、神山は、まさかと思いながらも、秋野への義理立てで、藤岡は不知火と結ばれることを諦めたのかと疑った。


「藤岡、惚れた奴がいたんだな。そいつのことは今も好きなのか?」


「……彼岸に咲く花だ。もう、枯れたよ」


「戦争のない平和な世の中では、紅蓮の仇花は咲き誇れないっていうのか?」


「ああ、生と死の狭間にあってこそ、あの血のような赤に目を眩まされたんだ……と思う」


「そうか? でもさ、好いた奴が静かに刀を置いたからって、そいつが変質するわけでもないだろう? お前だって、闘わなくなったらお前じゃなくなるわけでもねぇよな。そいつに向ける愛は貪る愛から、与え合う愛にはならないのか?」


「神山は、大人だな。神山こそ愛の伝道者だ、フフ」


「まあな、俺は祭りの神であり、愛の神でもあるなあ!」


「へっ!愛の形だぁ~? 結局、一緒にいたいかどうか、簡単な話だろうがァ!」


「そうだな。でも、俺は奪うような愛し方しかできないな。平和な世の中には向かない。神山が言う、与え合う家族のような愛は、俺は男とは交わせないな、多分」


「……愛してねぇのォ?もう……」


「ああ、そういう意味では、もう愛せない。俺の中の怒涛はもうない」


「そうか? 凪いだ海には、そよ風が似合いだと思うがな?」


「神山は詩人だな」


神山は、不知火が拳を握り締めるのを見て、小さく嘆息した。


 藤岡の思考は全く分からないでもない。つまるところ、死線をくぐって戦うことしか知らなかった藤岡は、命をやりとりするギリギリの細い綱の上で鬼のような形相で刀を振る不知火に、「戦うものの美」「死に近い者の究極の美」を感じ、それと交わりたい、一つになって、生と死の狭間で、その時、その刹那にしか感じられない融合の恍惚を味わいたかったと言うのだろう。


 平和な世の中にあって、不知火本来が持っていた世話好きな面や、情け深さに触れて、友情は感じても、欲情することはなくなった。傍にいるのは心地よいが、特に我が物にしたいと思うことはないという事なのか。


「藤岡こそ、哲学者だろ」と神山は不知火を思うと揶揄せずにいられなかった。


 不知火は、どう思っているのだろう『阿修羅のような苛烈さで、敵を憎み、敵に刃を立てる男の殺気は、そのまま至高の美だ。その美と一体になりたい』という藤岡の言葉は、不知火に向ける熱烈な愛の言葉に聞えるが、藤岡の言葉を借りたら、『それは、修羅道にあったから』


 いわば、不知火は、熟れて食べごろだと差し出されていたのに、もう少し、もう少しと待っていて、摘み時を間違えてしまった果樹園の世話人だということか。


 不知火は藤岡に比べれば、人情の機微や他人の己に向ける気持ちには敏感だと思っていたが、藤岡の気持ちに気づいていたはずなのに、不知火が行動を起こさないばかりか、表面的には拒絶していたことが、藤岡の気持ちを萎えさせたのだろうか。


 そして、藤岡が気持ちはもう冷めたと宣言しているのを聞いて、苦虫を嚙み潰したような顔をしているのは、己の勇気のなさや天邪鬼を悔やんでいるのか。


 あの頃に手に入れてしまっていたら、激情を交わしあったかもしれない、凍土のような死地にあって温めあったに違いない二人は、情動を、平和な世で、与えあい慈しみあう愛へと昇華させたかもしれないのにと、思わないでもなかった。


藤岡が沈黙を破る。


「お前たちには、事後報告になってしまったのだが……実は、大将になった頃から世話人として、屋敷に来てくれていた手伝いの女性と所帯を持つことにした」


「!!!!」


神山は、不知火から心臓が軋む音を聞いた。


「8歳年上でな、亡くなった姉と同い年なんだ。俺が泣いても、喚いても、動じない。窘められて、諭されて、尻に敷かれることが心地良くてな。この陽だまりみたいな愛情に身を委ねてしまおう、流されてしまおうと、初めて思った女性だ。実は、子もできた」


『不知火……泣くな、泣くなよ』神山は居たたまれなくなった。


それから、藤岡がどう暇を告げたのか神山は覚えていなかった。



神山は、どう慰めていいのかわからず、不知火に、酒を注いでやった。


「不知火、お前、大丈夫か?」


「……ああァ?……知らねぇよぉ! あの野郎! なにが、彼岸に咲いた紅蓮の仇花だよ!! 俺にしたらな……彼奴への想いはな……汚ったねぇ泥の中に咲いた一凛の真っ白な花だったんだよっ!……バカ野郎!!」



神山は、かみ合わないなと、天を仰ぐしかなかった。



読んでくださってありがとうございます。吊り橋効果が生む愛という考えで男同士の愛を書きました。


愉しんでいただけたでしょうか? 面白かったら下にある星マークから星5をお願いします! 面白くなかったら、正直に星1つでもけっこうです。もしブックマークしてくださったらすご~く嬉しいです。

ご感想いただけたら更に嬉しいです。

何卒宜しくお願い致します。



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ