第9罠 甘いお菓子を探して
異世界生活9日目。
空間移動を教えてもらったことで、色んな場所に行ってみたいと思うようになった。
それは、クルルのスイーツ探しも兼ねてだけれど。
今日はどこに行ってみようか。そうやって始まる朝はとても楽しい。
昨夜はあれからミティたちの家で久々にゆっくり過ごさせてもらった。1人もいいけれど、みんなで食べるご飯はまた格別に美味しく感じる。
森に行ったミティとレーラは、小鳥くらいの大きさのイエローバードを弓矢で狙ったけど逃げてしまったと話していた。
そこからは、どんな罠だったら鳥がかかるか、なんて話で盛り上がった。
落とし穴じゃダメだろう、というゴッシュの言葉から始まって、それなら網をかけるのはどうかとか、ネバネバくっつく液体を木の葉っぱに塗っておくとかだ。
罠スキルのレベルは箱罠が増えてからは上がらないし、これからどんなことが出来る様になるのかは未知数で。
でも、分からないなりにこうやって4人で笑い話にできるのも楽しかった。
「ティム、きょうはあまいものさがしにいくのかー?」
「そうだな、コッコとワイルドボアの様子を見て、商業ギルドにも行かないとな。用事が早めに済んだら行こうか」
「やった! たのしみにしてるからな」
俺の小指に小さな前足を絡めて、やくそく、やくそくと言ってからネックレスの形になったクルルは、まだ見ぬ甘いものへの期待でご機嫌だ。
コッコファームに行き、日課の卵回収と餌の補充をする。
昨日見つけたピンクコッコは、体格が他のコッコより大きいので頭一つ出ていて目立って見えた。
「……あれ、もう1羽いる」
見つけたのは、もう1羽のピンクコッコ。
「……増えてる?」
突然変異なんじゃなかったっけ、ピンクコッコって。そんなに突然変異とかするものかな。
ピンクコッコがいた辺りの卵を回収していると、他の卵に比べてピンクがかった卵がいくつもあった。
……うん、増えてるな、これ。
とりあえず、有精卵も回収しておく。普通のコッコと分けておいたほうがいいかもしれない。
また別の卵スポットで回収していると、今度は黄色の卵を見つけた。
「……黄色? もしかして色んな色が、ある……?」
嫌な予感は的中するもので、目の前を黄色のコッコが駆けていく。
「……増えてるじゃないか!」
何色あるか知らないけど、色展開あるとか聞いてない。
今日は何色のコッコを召し上がられますか? なんて聞かれるとは思わないだろ普通。
仕方がないのでコッコファーム内をくまなく観察し、ピンクコッコ3羽と卵5個、黄色のコッコを2羽と卵1個、青色のコッコを1羽見つけた。
「青色……。肉も青いんだろうか」
青い肉はなんだか不味そうだな、と思いながら黄色と青のコッコに鑑定をかける。
『鑑定:イエローカリーコッコ 様々な香辛料を食べて育ったコッコが突然変異した。肉は独特のスパイシーな香りでそのまま焼くだけで絶品。レア度:B』
『鑑定:ブルーソルティーコッコ 空の青さに憧れて飛べない翼に泣いたコッコが突然変異した。肉は丁度いい塩加減でどんな料理にも合う。レア度:B』
カレー味と、塩味……美味しそうだけど、絶品って書いてあるけど。
どうにも納得がいかない気持ちを抱えながら、コッコファームを増築する。
ピンク、イエロー、ブルーのゾーンを新たに作成。
これからは見つけたら各ゾーンに振り分けることにする。
新しい色が増えたら……、また増築するだけだ。
餌に香辛料とか入れたっけ、とアイテムボックスを探すと、よく見ればターメリックっぽい根っこやクミンのような種があった。……入れてるな。
気を取り直して、ワイルドボアの様子を見に行く。
雌雄2匹だけにしていたが、仲良くやってくれているだろうか。
中を見ると、3メートルはある巨体のワイルドボアの足元に小さな影を見つける。
「ウリ坊だ」
イノシシっぽい見た目そのままに、子どもたちは縞模様のウリ坊そのままだ。
数えると、8匹。一回で結構産むんだな。
まずは、繁殖が成功したことにほっとする。
このまま増えていってくれれば、ワイルドボアが食卓に並ぶ日も遠くないだろう。
1匹が大きいので、かなりの量が取れるはずだ。
餌は何が好きなんだろう。昨日は木の実やナッツを入れたけど、基本雑食だよな。
『鑑定:ワイルドボア 体長1〜3メートルの中型獣モンスター。大きな鼻と牙が特徴で、突進攻撃を得意とする。雑食だが、基本的には植物を好む。カッシの木の実や柔らかい草の芽、地中の芋類を掘って食べる。レア度:C』
芋も食べるなら、試食会のときにたくさん買ったポテトゥも好きかな。せっかくあるので地中に埋めて結界魔法で増やし、たくさん埋めてみた。
……まさか、ワイルドボアは、色が変わったりしないよな。
コッコとワイルドボアの世話を終え、商業ギルドに向かう。
試食会のときにはコッコ肉の価格まで決められなかったので、再度相談してみるつもりだ。
「すみません、ジェミィさんは」
「ギルド長でしたら奥に。アポイントは取られていますか?」
「いえ、取っていないのですが……」
「確認してまいりますので、少々お待ちください」
「お願いします」
しばらくして、受付嬢が戻ってきた。
奥の応接室に案内され、待つように言われる。
「ティム、待たせたね」
「ジェミィさん、急に来てしまってすみません」
「いや、こっちも丁度手が空いたところさ」
ジェミィがテーブルを挟んで向かいのソファに腰掛ける。
受付嬢が紅茶とクッキーを出してくれたので、熱いうちに一口いただく。
「紅茶は珍しいですね。ココイ村ではポト麦茶ばかり飲んでいたので」
「わかるかい? それはレグラン地方から仕入れた茶葉でね。あの辺は高地で茶葉が美味しく育つんだそうだよ」
「レグラン地方、ですか」
「あぁ。ここからずっとずっと北の方さ。ココイ村は王都を中心にすると南側だが、王都よりも北にあるのがレグラン地方だ。」
「北の方って、火山はありますか?」
「火山かい。そうさね、火山があるのはもっとずっと北さ。あんなところは人が行くところじゃないよ、住んでるのはドラゴンくらいさ」
クルルが言っていた火山は、本当に遠くみたいだな。ドラゴンがいたって、言っていたけれど。
「ドラゴンって、本当にいるんですか」
「見たことないのかい? 昔はこの辺でも見かけたんだけどね、今はすっかり数が少なくなったから」
「……そういえば、空を飛んでいるのを見ました。ほんの一瞬ですけど」
「近くで見るとね、寿命が縮むくらい迫力満点さ。……この村には、ドラゴンと聞いていい気持ちになる人は少ないだろうけどね」
ジェミィは窓の外を見て、ひとつ、溜息をつく。
「ティムはまだここに来て少しだから知らないだろうけどね、ココイ村は寄せ集めの村なんだよ。……あれはもう、7年くらい前のことさ。ココイ村の森からずっと向こうの草原は見たことあるかい?」
「えぇ、あの見渡す限りの草原ですよね」
「そう。あそこには昔、いくつも村があって、森があった。それが7年前、突然大量のモンスターに襲われた。中心にいたのは、それは大きなレッドドラゴンだ。それまでは、モンスターは減ってきていたこともあって本当に平和なところだったのに。何で急にあんなにたくさんのモンスターが出てきたのか、王都も誰も教えてくれやしなかった。あの草原は、全てレッドドラゴンの炎で焼かれた跡さ」
――あの草原に、そんなことがあったなんて。
「あの時レッドドラゴンと戦ったのが、冒険者ギルドのグランと、王都で魔法を教えているエレノア、あとはアーベスト領主のランドール様だ。レッドドラゴンはなんとか倒せたものの、たくさんの人が死んだよ。私もエレノアが避難させてくれたからこうして今生きていられるけどね。あの時の生き残りが皆、ココイ村で今暮らしているんだよ」
そうか、だからミティとレーラ、ゴッシュは。血が繋がらないけど一緒に暮らして、本当の家族みたいで。
「人間ってのは、一度死ぬような目に遭っちまうとね、体が覚えているんだ。弱いモンスターならまだいいけどね、自分よりも大きなモンスターに対峙すると、足が竦んで動けなくなる。グランもね、誰も依頼を受けたがらない冒険者ギルドなんて儲かりもしないのに、今度こそ何かあったときに守りたいからなんて、カッコつけてねぇ」
バカなんだよ、あいつは。――そう言いながら、ジェミィの瞳が潤む。
「あぁ、昔話が過ぎたね。あんたがドラゴンのことなんか聞くからだよ。さて、コッコ肉の話かい?」
「え、えぇ。コッコ肉の価格と販売方法を決めたいと思いまして」
「安くしたいってことだったね。あれだけの味だ、高くして王都に卸せば相当儲かる話なのに」
「商売も初めてですし、まずは手の届く範囲でお世話になっているココイ村の皆さんに販売できればと思っています。元手もかかっていませんし、赤字にはならないので」
「元手がかからないって、本当に商売は初めてだねあんた。店を出すなら店舗にかかる費用はもちろん、あんた一人で全部する気じゃないだろう? 人件費もかかるし、ドッポの解体費とギルドに渡す売上の1割も忘れてもらっちゃ困るよ」
計算するんだよほら、と厳しく教えてもらった結果、1羽を銀貨5枚で販売することになった。
解体料が1羽につき銀貨1枚とギルドへの売上1割を引き、1日3人雇ってギリギリ利益が出る計算だ。
「本当にいいのかい、それで」
「これでも毎日食べるには高いので、1羽まるごとではなく部位別に解体して販売もしようと思います。あとは、先日試食会で出したような手軽に食べられる調理済みの商品も」
目指すはお肉屋さんで売っているコロッケだ。
コッコ肉のお店で売っている揚げたてのフライドコッコを、子どものお小遣いでも買えるような価格で。
「店舗は、そうだね……。だいぶ前に潰れてそのままになっている肉屋があるんだが、内装さえやり直せば使えるよ。場所も村の中心で目立つところだ。見に行くかい?」
「はい、ぜひお願いします」
商業ギルドから歩いてすぐの場所にあるその店舗は、もう何年もそのままになっているのか中は埃が溜まりクモの巣がかかっていた。
「昔はここでも色んな肉を販売していたんだけどね。……ここが賑やかになってくれれば、ココイ村も活気づく。試食会の、皆のあんなに楽しそうな顔は久しぶりに見たよ。」
「また、やりましょうよ。僕も楽しかったです」
「はは、次はもっといいエールを仕入れとこうかね!」
中を見て回ると、基本的な構造は問題なさそうだった。店の正面にはカウンターとショーケース。奥は意外と広く、解体と調理スペースとして使えそうだ。
「ここを、使わせてもらいたいです」
「そうかい。気に入ったなら良かった。賃料は月当たり金貨50枚だけど、購入なら金貨500枚だ。しばらく続ける予定なら購入の方がお得だけど、どうするかい」
ランドールからもらった金貨もたくさんあるので、思い切って購入することにした。
「では、これで」
「あんた、ここで渡されても困るからギルドに戻るよ。契約書がいるだろ」
商業ギルドに戻り、契約書を交わす。これで正式に、店舗を使えることとなった。
「スタッフは3人と言ってたね。試食会で調理を担当していた双子のソアラとリアラ、会計に強いエリオットの3人をお勧めするが、どうだい」
「人選まで、ありがとうございます」
「この3人、試食会からずっとあんたに惚れ込んでてね。話を出したらぜひ!! とうるさくて仕方がないんだよ。仕事はできる子たちだ、腕は保証するよ」
ちょっとおいで、とジェミィに呼ばれた3人が、応接室に入ってくる。
ソアラとリアラは、10代後半の女の子で双子ということもあって背丈も同じでよく似ていた。違うのは、ソアラがショートカットでリアラがロングヘアーということくらいだろうか。緑色の髪が、クルルの色と少し似ていて可愛いなと思った。
「ソアラです! ティムさんのコッコ肉の味、大変感動しました! ティムさんの下で働けるなんて光栄です、よろしくお願いします!」
なんだか、すごく元気な子だな……。うん、元気があってよろしい。
「リアラです……。ソアラが、すみません。試食会、とっても美味しかったです。精一杯頑張りますので、どうぞよろしくお願いいたします」
リアラは、ソアラとは真逆でとても大人しいイメージだな。双子でもこんなに違うのか。
「エリオットと申します。商業ギルドで経理をしておりました。販売自体は初めてですが、店舗経営の帳簿はお任せ下さい」
長身黒髪のエリオットは、痩せぎすで眼鏡をかけており頭が良さそうな印象だ。経理を任せられるのは正直ありがたい。経営の相談にも乗ってもらえそうだ。
自分も自己紹介を済ませ、店舗の準備が出来次第連絡するので集まってほしいことを伝える。
開店は1週間後を目標とし、それまでに店内の改修と必要な道具や食材の調達、調理メニューの試作と手順の確認、開店日の周知とやることは盛り沢山だ。
商業ギルドを出て、買ったばかりの店舗に向かう。ドッポの店とも近く、いい立地だ。
結界魔法でやればすぐなのだが、さすがに日中は人通りが多いので暗くなってからすることにした。
建物の中だけを結界で覆うと、高圧洗浄機を作って豪快に壁を洗った。これって水が出るからむしろ水魔法な気がするけど、細かいことは気にしないことにする。
壁も全部作り変えるつもりだけれど、壊さずに結界で表面を覆うだけにするので、綺麗なほうが気持ちもいいしね。
築50年物件のオールリノベーション計画は夜に取っておくことにして、一旦休憩する。
「ドッポさん、こんにちは」
「おお、ティムじゃないか」
すぐ近くなのでドッポに店舗が決まったことを報告に行った。
「あの店は、閉まったままずっと使われずにいたから、ティムが入ってくれて嬉しいよ。この通りも賑やかになりそうだな」
「近くなので、もし肉が足りなくなったときは急遽解体をお願いすることもあるかもしれませんが」
「あぁ、どんどん持ってきてくれ。最近ティムがたくさん仕事をくれるから、昔の腕が戻ってきてだいぶ早くなったんだ」
「そうですか、助かります」
ドッポと話し終わると、ファミィがカウンターからこっちを見ているのに気付く。
「ファミィさん、こんにちは」
「こんにちは、ティムさん。また試作品を作ったんですが、食べていただけませんか」
「わぁ、ありがとうございます。この前のもすごく美味しかったです」
クルルのせいで食べていないけど、クルルが美味しそうに食べていたからな。
新たな試作品は、ソインの豆を絞った豆乳と卵で作ったプリンだった。
「わぁ、プリンですか」
「プリン、ご存知なんですか……? 初めて作ってみたので、お口に合えばいいのですが」
見た目は完全にプリンのそれは、少し固めの昔ながらのプリンの味わいだ。カラメルソースもほろ苦くて、甘さもちょうどいい。
「ファミィさん、これをどうやって思いついたんですか」
「実は私、……他の人には言っていないんですがスキルに『パティシエ』というのがあって。何のことか分からなかったんですけど、スキルにクッキー、とかマフィン、とか書いてあって。試しに作ってみるとどうやって作ったらいいか分かるんです……。このプリンも、プリンってスキルが気になって作ってみただけなんです。」
『パティシエ』スキル……! これってすごく珍しいスキルなんじゃないか?
「ただ、今まで作っていたお菓子は、いつも何かが足りなくて。分からないんですけど、たぶん材料が足りないんだと思います」
確かに、ファミィの作るクッキーは普通のケーキ屋とかコンビニで売っているクッキーとは味が違っている。これも美味しいんだけど、バターの風味とかが足りない感じがするんだよなぁ。
……そうか、乳製品だ。卵も貴重なこの世界で、牛乳ってあるんだろうか。
牛乳があれば、生クリームも練乳もケーキだって。
「ファミィさん、足りないもののこと、心当たりがあります」
「え!? 本当ですか!?」
「……ただ、手に入るかは分からないので。もし見つけたら、ファミィさんに必ず届けますね」
「ありがとうございます!」
喜ぶファミィに手を握られ、心臓がドキリと跳ねる。
クルルが好きとか言うからだ。……まぁ実際、ファミィはすごく可愛いけど。
店を出て行く俺に手を振り続けるファミィ。その姿を、ドッポが生暖かい目で見ていた。
「クルル、甘い物探し行くか?」
『いく!! ずっとまってたんだぞー!』
人のいないところで、覚えたばかりの空間魔法を使う。
ちょっと通っただけだけれど、サパン村の通りは覚えている。
亜空間を通り抜けて出た先は、周りを大きな森に囲まれたサパン村の入口だ。
村に入っていくと、村人がこちらを珍しそうに見る。
「坊や、森を抜けてきたんかね。モンスターは減ったっちゅうても、ここら辺は危ないからな」
「ご忠告ありがとうございます。気をつけます」
「暗くならないうちに宿に行きな。この通りを真っ直ぐ行った先だ」
村人の案内通りに真っ直ぐ進むと、建物が増えてきた。
サパン村はまだ強いモンスターが多いからか、宿や酒場があり冒険者で賑わっている。
初めて見つけた飲食店に入ってみたかったが、13歳の体では酒場には入れなかった。
通りにある店には、武器や防具を売っている店もある。ワイルドボアやレッドベアの毛皮で作られた防具や、爪や牙を加工した武器もあった。
『あまいものあるか? あまいもの!』
クルルの声が頭の中で響く。わかったわかった、と諌めながら探すが、スイーツが並ぶ可愛いお店は見当たらず、どこも男臭い店ばかりだ。
「すみません、この村に甘いお菓子を売っているお店はありますか」
道行く村人に声をかけてみる。子どもを連れたご婦人なら、知っていそうだ。
「甘いお菓子、ねぇ。甘いといえばレッドベアの蜂蜜くらいだけど、とても高価よ。お菓子なんて貴族の食べるもの、この村にはないわ」
「そうですか……。ありがとうございました」
あれ、もしかして砂糖自体が貴重だったりするんだろうか。
ファミィのお菓子は、いつも甘くて美味しいのに。
「クルル、ここにはないみたいだ。また今度、別の町に行ってみようか」
『ないならしかたないな。またさがしにいくんだぞ』
我が家に帰ってきて、クルルに試作品のプリンをあげた。
「なんだこれ!? こんなうまいの、たべたことないんだぞ」
「それはプリン、って言うんだよ」
「プリンか、よし! おぼえたぞ、プリン!」
「牛乳があれば、もっと美味しいんだけどな。クルル、牛は見たことあるか?」
「ウシ? なんだそれ、どんなヤツだ?」
「うーん、大きくて白黒で角が生えてるんだけど。」
「そんなのみたことないんだぞ」
牛乳が手に入るかは分からないけど、また今度別の町にも行ってみよう。
俺だってケーキやシュークリーム、食べたいからね。
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