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6

精霊獣ってなんだ?

「わからん」

研究者からのお言葉に重厚感を感じる。しかし何か分からない事がわかった。


「魔力は感じるけど、魔物?」

「魔力と言っていいのか。」


キースとグスタフの検討も定まらない。


「魔物じゃないけど似た生物、か?」

ロードがまとめたが、何なのかは不明。



「危険は今のところないようだが、気になるな。」

研究者の興味を引いたようだ。


「何か食べた?」セリが入れた食べ物は、減っている様子はない。

「警戒しているから、食べないかあ。」


捕まえた責任?上、弱らないか心配だ。


「水を入れたよな?」ロードの言う通り


そういえば、水の器を再度満たした。

キッチンの水だけど。



「肉食か?いや、それにしてはサイズが小さい。

そもそも蜥蜴が食べる物は、小さな虫か。あとは…」


「この鱗って魔力を帯びて光ってると思うんだよ。水の魔力で。

色で言ったら風もありそう?あ~もうっ。ちょっと鑑定に持ってく?」


あ、収集つかなくなってるかも。


考えを無言で展開しているグスタフに、

どの方法を取ろうか、提案をポンポン言っていくキース。


カナンがグスタフの喋りに情報を足していて、

シュルトが聞き役でキースを落ち着かせている。



ロードは私の側にいるが、ゆったり様子を眺めている。


(これが『竜の翼』の普段の感じかなあ)

ヒートアップしている人を受け持つ担当とかありそう。



暴走気味の様子だけど、受け答えはしっかり相互に通じている。

面白いメンバーだなあ。


ここに新加入したのだ。役に立ちたいと思うセリ。

視界の縁に入っていた蜥蜴を見ると、チロリと舌を出した。



小さな水球を浮かせて近づける。水は飲んだから数滴分の大きさに。


「水、飲む?」


口元に魔力操作して近づけた。動かないかなあ?



パクリっと口に入れた。

「あっ」



皆の注目を集めた。



「クズ魔石を入れた水をあげとこう」


とりあえず、魔力水を用意することになった。

まだ参加しないと行けないパーティがあるキースは、戻っていった。



グスタフは「自室で調べ物をする」と言っていたが、

「食事をした方が良いワ」


研究中モードのようだけど、席についてもらい

食事の用意をした。



「あいつ、水だけで生きてけんの?」カナンの疑問に、


「魔力があればという植物はいるが…」

滑らかにグスタフの説明が続くが、食事は進んでる。


器用だ。



「セリちゃんの部屋で見つかったんなら、近くを探してみるかね?」

カナンの捜索の案に


「ソーネ~。この辺りで生きてたのか、誰かが持ってきた可能性も…商業ギルドで聞いてみようかしら?」

シュルトは、愛玩用が逃げ出したと見ているのか。


キースも調べるだろう。



魔物でもない生物となると、森にいた方よりペットの線のが濃厚な気がするけど


「王都の薬師に聞いてみようかな」

セリの想定は、素材として連れてこられたパターンをあたることにした。


珍しい生物を実験的に使おうとする者がいたかも。

何より、この蜥蜴が何か気になっている。



「飼うのか。」

ロードが自身の鱗より深い青色をじっと見た。



入れておいた水は、減った気がする。

気になる生物!

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