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10 最後の攻防


「お、おのれ、貴様ごときに……っ!」

魔力斬(マギブレード)!」


 ミリエラはゴルゴ―ンに肉薄すると、青い魔力をまとった剣を叩きつけた。


 ばちっ、ばちばちばぢぃぃぃぃぃっ!


 耀く剣はゴルゴ―ンの体の表面で止まっている。


「だ、だめ、斬れない……!」


 ミリエラは渾身の力を込めているようだが、刃が通らない。

 ゴルゴ―ンの防御力が上回っているのだ。


「もう一歩じゃ、踏みこめ!」


 アルジェラーナが叫んだ。


「でも、あたしじゃやっぱり――」

「わらわはお主を信じておる」

「お姉さま……」

「だから、自分を信じられないというなら――わらわと、わらわが信じるお主を信じろ!」

「お姉さまを――そして、あたしを――!」


 ミリエラの背から魔力の翼が広がった。


 ざしゅっ……!


 ゴルゴ―ンの体に大きな裂け目が走った。

 ミリエラの魔法剣が光想体を斬り裂き始めている。


 拮抗していたミリエラの攻撃力とゴルゴーンの防御力は、ミリエラが大きく上回り始めていた。


「いけ、ミリエラ――」


 俺は『愛弟子』に声援を送る。


「任せて、師匠っ! 見てて、お姉さまっ!」


 叫んでミリエラがさらに押す。


「お、おのれ、あたしの体が、こんなザコに切り裂かれ――」

「終わりよ!」


 ざしゅぅぅぅぅぅぅぅぅっ……!


 そして。

 ミリエラの斬撃がとうとうゴルゴーンの巨体を両断した。




「はあ、はあ、はあ……」


 ミリエラは荒い息をついている。


「やったな、ミリエラ!」

「ふむ、まずは及第点じゃな」


 俺とアルジェラーナが声をかける。


「えへへー、勝利っ!」


 ミリエラがいつも通りの明るい笑顔を俺たちに向けた。

 と、そのときだった。


「お、おのれぇぇぇぇぇっ……!」


 両断された光想体の上半身部分が起き上がる。

 巨大なハサミ状の顎――その先端部がまばゆい輝きを放った。


「ただでは死なんぞぉぉぉぉぉっ!」


 絶叫とともに、輝きが無数の光線となって降り注ぐ。


「これは――ちいっ!」


 アルジェラーナが飛行魔法で飛び上がった。


「【障壁】!」


 空中で魔力の防御フィールドを張り、光線群を弾き返す。


 が、すべてを跳ね返すことができず、フィールドを貫いた数本がアルジェラーナを直撃した。

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