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15 それぞれの戦い

 ごおおおおおっ……!


 赤い炎の竜――闘気をまとった斬撃波が堕天使たちを飲みこみ、消滅させた。

 まさに一蹴である。


「た、倒した……!」


 ソフィアは荒い息をついた。


 スキルを意識して使うと、すさまじい疲労感があった。

 ただ、その分、威力もすさまじい。


 堕天使の集団を一撃で滅ぼすとは――。

 ジラルドの攻撃そのものだった。




 るおおおおおんっ。




 そのとき、雄たけびが響いた。


「っ……!?」


 前方から無数の影が出現する。

 聖獣だ。


「堕天使に続いて、聖獣まで……しかも、こんなにたくさん……」


 そう、聖獣たちの数は尋常ではなかった。

 少なくとも数百体はくだらないだろう。


 いくらスキルで時空干渉してジラルドの攻撃を再現できるとはいえ、この数を相手にしのぎきれるだろうか。

 ソフィアはごくりと喉を鳴らした。


「……ジラルドさんたちはきっと来てくれる。それまで一人で持ちこたえなきゃ……!」


 拳を握り締めた。


 心を強く持つのだ。


 今まで自分は戦いをサポートしてきただけだった。

 ジラルドに全盛期と同等の力を与え、その後は見守るだけだった。


 だが、今は違う。

 こうして自らが戦っている。


「私だってあの人の力になりたい……自分の力で……」


 そうすれば、きっとジラルドは自分のことを認めてくれる。

 彼の周囲には魅力的な女性が何人もいるけれど、自分のことも見てほしい――。


「堕天使の次は聖獣を倒して、ジラルドさんに認めてもらうんだ……」


 ソフィアは表情を引き締め、集中した。


 ヴンッ。


 ふたたび胸元に時計盤の映像が出現する。


「さあ、行くわよ――」


    ※


「なんとかソフィアと合流したい――」


 俺はうめいた。


「彼女に会うことができれば、中断している【全盛期ふたたび】を再発動できる。そうなれば、ゴルゴ―ンとの戦いに、俺も加わわれる」

「うむ。ただ、戦力分散はリスクではある――」


 アルジェラーナがつぶやいた。


「このまま現状のメンバーで押し切ろうと思ったが、やはり合流を目指した方がいいかもしれんな」

「アルジェラーナ……」

「ここはわらわとミリエラで引き受けよう。彼女は思った以上に頼れる。わらわと二人でこの場を持ちこたえてみせよう」

「頼む。俺はリーネとともにソフィアを探す――」


 そうして、俺たちは二手に別れた。

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