表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
黒き剣帝 元最強のアラフォー全盛期を取り戻して無双ハーレム  作者: 六志麻あさ @『死亡ルート確定の悪役貴族2』発売中!
第12章 異空間の決戦

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

122/141

10 ゴルゴーンの妖眼2

「99%……だと」


 うめく俺。

 石化に限らず、状態異常系の術というのは総じて成功率が低い。


 当たり前だ。

 もし成功率が高ければ、状態異常系の術を連打できる奴が最強になる。


 だが、現実はそうじゃない。

 その成功率の低さゆえに、状態異常系の術は『外れ』とみなされることもあるくらいだ。


 しかし――ゴルゴーンの瞳術の成功率は100に限りなく近い。

 まぎれもない最強クラスといっていい能力だ。


 どう戦うか――。

 全身に緊張感がみなぎる。


「……絶対に元に戻してやるからな」


 と、ヴェルナに視線を向けた。


「ふふ、私を倒せば石化は解けますよ」


 ゴルゴーンが笑う。


「倒せれば、ですが」

「自信があるようだな」

「確信ですわ。私を倒すことは誰にもできません」


 ゴルゴーンの両眼に妖しい輝きが宿る。


「さあ、石になりなさい!」

「【リアクトⅦ】!」


 同時にアルジェラーナが呪文を唱えた。


「くっ!?」


 ゴルゴーンの放った光は、アルジェラーナの防御膜によって跳ね返された。

 自らの光を浴びた堕天使が、たちまち石化する。


「ふむ、石化神術の使い手か」


 アルジェラーナが肩をすくめる。


「決まれば必殺――だが、えてしてそういった術は、自分に跳ね返ったときに致命傷となりうるからの」

「さすがだな、アルジェラーナ」


 俺はふうっと息をついた。


 さっきの攻撃、彼女が跳ね返してくれたからよかったものの、もし直撃を受けていたらどうなっていたか――。


「こういうのは、わらわの仕事だ」


 こともなげに告げる『青の魔女』


「それより気を引き締めるがいい。奴はすぐに復活してくる」

「えっ、石になってるんだよ……?」


 ミリエラが驚いたように言った。


「第一階位堕天使をそれくらいで倒せるなら苦労はせぬ。前の大戦でもわらわたちは散々苦しめられたものだ――」


 アルジェラーナが言った。


「とにかく、わらわたちが目指すのはソフィアとの合流じゃ」


 と、俺たちを見回す『青の魔女』


「あの娘がおらんとジラルドは全盛期の力を発揮できん。ミリエラ、リーネ、ヴェルナ。お主らの力を借りるぞ」

「俺だって全盛期ほどじゃなくても戦えるさ」

「いや、駄目じゃ。お主の体に長年のダメージが蓄積していることは分かっておる。ソフィアのスキルが使えない状況で無理をするな」

「アルジェラーナ……」

「お主は切り札じゃ。まず奴を倒すか、少なくとも痛撃を与えて隙を作り、ソフィアと合流する。まずはそこから――」


 アルジェラーナが剣を抜いた。


 杖ではなく、剣を。

 ここからは『魔法使い』ではなく『魔法剣士』としてのバトルスタイルで戦うつもりか。


「いくぞ。足を引っ張るなよ、ミリエラ、リーネ!」

【お知らせ】

本作の書籍版1巻がいよいよ本日発売です!

∴先生の素敵かわいいイラストや書下ろしエピソードを収録しています!

下部の表紙イラストをクリックすると公式ページに飛べますので、ぜひ!


【読んでくださった方へのお願い】

ページ下部にある『ポイントを入れて作者を応援しましょう!』のところにある

☆☆☆☆☆をポチっと押すことで

★★★★★になり評価されます!

「面白かった!」「続きが読みたい!」「作者がんばれ!」

と思っていただけましたら、ぜひポチポチっとしていただけましたら励みになります!

「面白くなかった!」

ときは(ごめんなさい……)★1でも結構ですので、ポチっとしていただけると嬉しいです

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
↑の☆☆☆☆☆評価欄↑をポチっと押して

★★★★★にしていただけると作者への応援となります!


執筆の励みになりますので、ぜひよろしくお願いします!



▼こっちの新作もぜひ!▼

実家を二度追放された俺、弱小国に拾われて無双の英雄となる。
【スキル鑑定・極】が発現して、騎士や魔法使いたちの能力を片っ端から底上げしてたら、いつのまにか世界最強国家になっていたようです。




▼書籍版2巻、11/2発売です!▼

ブラック国家を追放されたけど【全自動・英霊召喚】があるから何も困らない。
jdyu5w8o6t2ae4b1hjwslwuver50_18a6_1d0_1xo_1o9ld.jpg
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ