9 ゴルゴーンの妖眼1
「やるな、二人とも――」
俺は思わず拳を握り締めた。
想像以上に素晴らしいコンビネーションだった。
「第一階位堕天使を相手に、優勢に戦えるほどとは……!」
しかも攻撃の中で、さらに二人の連係は冴えていく。
一打ちごとに成長していく――。
若い才能が実戦で伸びていく、という感じだ。
「くっ、たかが人間とエルフがここまで……!」
ゴルゴ―ンは完全に防戦一方だった。
二人の力を甘く見ていたんだろう。
ざしゅっ……!
凌ぎきれない一撃が、堕天使の肩を、腕を薙いだ。
「ううっ……」
「このまま押し切る――!」
ヴェルナが一歩踏み込んだ。
双剣が閃き、ゴルゴ―ンに打ちこまれる――。
「――『妖蛇眼』」
ヴンッ、とゴルゴ―ンの両眼が妖しい輝きを放った。
「っ……!?」
ヴェルナが驚愕の表情を浮かべる。
浮かべたまま、その全身があっというまに灰色になり、動きを止めた。
「これは――」
俺は呆然とその光景を見つめる。
「ヴェルナが……石にされた!?」
「石化の神術か」
アルジェラーナがうなった。
「しかも、かなり高位の――」
「ご名答。魔法にしろスキルにしろ、通常の石化術は成功率が極めて低い。せいぜいが10%といったところでしょう。ですが、私の術は違います」
ゴルゴーンが優雅に微笑む。
「私の石化神術は成功率99%。私の術に捉えられたが最後――ほぼ確実に石になりますわよ」
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