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10 装置破壊作戦

 ギルドの一室に俺とソフィア、ミリエラ、そしてアルジェラーナが集まり、話し合いをしていた。

 もちろん、邪神の封印を解除するという装置についてだ。


「封印解除装置は全部で六つ。まず、そのうちの一つ破壊する」


 アルジェラーナが言った。


「装置は六つそろわないと機能しないタイプなのか?」


 たずねる俺。


「それなら一つでも破壊すれば、邪神復活を阻止できることになるが」

「いや、残念ながら装置は一つでもあれば、封印解除自体は可能じゃ」


 アルジェラーナが首を左右に振った。


「数が増えるほど、封印解除までの日数が早まる――という感じじゃの。単純に装置の数に比例して、出力が上がる」

「なるほど……」


 じゃあ、装置を六つとも破壊しなければ、邪神復活を止めることはできないわけだ。


「とはいえ、一つでも破壊すれば、大幅に出力が落ちるのは確かじゃ。装置は互いに共鳴し合って、その性能を上昇させる。一つ破壊することで共鳴が大きく乱れるからな」


 と、アルジェラーナ。


「つまり、わらわたちの当面の目標は、異空間にある装置のどれか一つを破壊すること」

「じゃあ、その異空間にこっちから乗りこんで装置を破壊するわけか?」


 俺はアルジェラーナにたずねた。


「そもそも異空間っていうのは、具体的にどんな場所なんだ?」

「ふむ……わらわも完全に調べがついたわけではないが」


 そう前置きして、アルジェラーナが語る。


「六つの装置はそれぞれ別々の異空間に設置されているようじゃ。そしてすべての異空間に厳重な守りを敷いておる」

「厳重な守り、か」

「堕天使や聖獣、そして古来種の混成チームと考えてよいじゃろう。あとは古来種の作った魔導兵器も配備されておるじゃろうな」

「あ、魔導兵器ってこの間、あたしたちが戦ったやつ?」


 ミリエラがたずねた。


「おそらく、な。あのときの魔導兵器は古来種が作ったものらしいし……」


 と、俺。


「ほう? すでに戦闘経験があったのか」


 アルジェラーナが俺とミリエラを交互に見た。


「ああ。ミリエラが一対一で撃破した」

「なるほど……以前よりも強くなっているようじゃな、ミリエラ。森にいたころのお主では、魔導兵器と戦えるレベルではなかったからのう」



 微笑む『青の魔女』。

 その顔はとても嬉しそうで――まるで我が子の成長を喜ぶ親のようにも見えた。

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