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兄のけじめ、弟の答え ②

~ギルド 魔装騎士訓練場~



「俺と戦え、勇夜」

その言葉から勇夜達は今、ギルド内にある訓練場に来ていた。この場所は魔装騎士専用となっており、他の隊員や関係者等は許可がない限り入れないようになっている。今ここにいるのは勇夜と靖耶、そして蒼帝だ。晴香とノイルは部屋に残り、そのまま待っているそうだ。


「兄さん、本当に戦う必要があるのか?」

勇夜にとっては理解できない事であり、靖耶に聞いてみる。


「……ああ、少なくても俺にはある」

靖耶は、勇夜と少し離れたところで向かい合うように立ち、靖耶は自身の右手に武器である刀 "茜華(せんか)"を喚び出す。黒い中に一筋の茜色が入った特徴の鞘を左の腰に差し、刀を抜く。刀身の平地は黒く、赤よりの橙色の刃、刃紋はまるで火を象ったような特徴があった。

靖耶はそのまま立ち、勇夜を威圧するように見詰め、いつでも始められると言いたげな雰囲気を出していた。


「はぁ……」

勇夜はそんな靖耶に少しの緊張と苛立ちを感じていた。それはまるで当時を思い出させるような雰囲気を出していた。勇夜にはそれが嫌だった。


"兄さんは何も知らないはずだ。それなのに兄さんの目は、あの時のあいつと同じ目をしているみたいだ"


「……っ!」

勇夜は少しずつ動悸が激しくなるのを感じ、ゆっくりと深呼吸する。少し落ち着いた所で手甲を喚び出した。


「………?」

勇夜は喚び出した手甲に変化があったように感じた。最後に使用したのが一月程前なので気のせいかもしれないが、元々黒く、白いラインが二つあるだけの単純な色だったのだが、右手の手甲の左端に薄く暗めの赤い線のような模様が有ったのだ。もしかしたら元々有って気づかなかっただけかもしれないが、その模様に何故か心引かれるものがあった。その理由はわからない……でも今はそれよりも目の前の靖耶に集中すべきと考えた勇夜は構える。


「では、立ち会いは俺がするということでいいですね?」

先程と違い、口調を戻したと思われる蒼帝がそう言い、勇夜達は頷く事で肯定する。


「………双方共に、準備はよろしいですね?」

同時に頷く。そして


「勇夜、全力で………いや、本気で俺を敵として……倒すべき者として、出せる全ての力で俺と戦え!」

まるで勇夜を本当に殺しかねないほどの殺気を放ち、靖耶は叫ぶ。勇夜はそれに対して言葉ではなく、更に集中することでその問いに答える。


「…………始め!!」

蒼帝の声と同時に駆け出す。そして激しい火花を散らし、2人の武器が交差する。


ーーーーーーーーーーーーーーー


目の前にいる2人の戦いが始まり、俺はそれを見ていた。その結末を見届けることは大事な事だと思っている。

だがそれとは別に気掛かりもあった。それは勇夜という少年の事だ。彼が今正常に動け、魔力を行使することができるように回復したと光姫から報告は受けていた。それと同時に別の報告も受けていた。


"「以上が、ヴィル・グラッド君と如月 勇夜君の経過報告です。2人共に日常生活と魔力の行使は問題ないと判断し、退院させることに致しました」


"「お疲れ様でした。魔力行使が可能ならば、戦闘も問題無さそうですね」

経過報告を蒼帝にしている光姫が話を終えて一息つき、蒼帝が話をし始める。光姫は自然と机に置かれた書類に目を向けていた。


「やはり、彼らを戦わせるつもりなのですか?」


「ええ、以前の会議で話した通りに進めるつもりです。予定より早いですが、現状備えるべきところは備えなければ……何か問題でも?」

そう答える蒼帝に、光姫は気になっていることを述べた。


「……………如月 勇夜君についてですが………彼は異常です。以前私が危惧していたことを覚えているでしょうか、私の力を直接使用したことで起こりえる障害についてです」


「それについて何かあるんですか? 報告通りならその障害は無かったということですが」

蒼帝の疑問は当然かもしれない。これから戦わせる戦力が、障害を持つことなく回復したのだから


「確かに私としても、何事もなく回復してくれたことが何よりも嬉しいと思っています。ですが彼の回復速度は異常です。少なくとも私は退院には二月、魔力行使ができるようになるまで最低三月はかかると思っていました。今までやむえず、私の力で治癒を施した事がありましたが、魔力神経と発現は三月から半年、最悪の場合殆ど使用できなくなるときもありました………彼は魔力の発現に三週間、そしてその日に身体強化も出来たと報告されました。退院前に詳しく検査しましたが、今まで麻痺していた神経が何事も無かったように正常に戻っていて、私の力の影響が残っていませんでした。正直あり得ない話です。それこそ余程私達魔装騎士の力との親和性が強いのか、それとももしかしたら彼は………………いえ…ただの憶測です。忘れてください」

光姫はあり得ないと首を横に振り、蒼帝に向き直ると手元の資料へ目をおとした"


ーーーーーーーーーーーーーーー


蒼帝は暫しの沈黙と思考していたが、度重なる金属の音に目の前の2人へ意識を戻した。


"何はともあれ、この2人は部隊で……いや、戦争で重要な立ち位置になるかもしれない。特に勇夜君……君の持つ力は特別なものだ。悪いとは思うけど、有効に活用させてもらうよ。俺達は……人は勝たなければ……どんな犠牲を払ってでも……"


「っ! ハァッ!」


「フッ!」

勇夜は、靖耶から放たれる左からの袈裟斬りを体を左に反らす事で避け、反らした勢いのまま右に回転、右の後ろ回し蹴りを頭部に向けて放つ。靖耶は分かっていたかのようにしゃがみ、頭頂部すれすれで蹴りを避ける。そのまま自身の左下から下段の構えで、右上に振り抜く。

勇夜は咄嗟に直撃する場所を手甲で防御し、衝撃を逃がすために当たる寸前で小さく飛んだ。激しく火花を散らすが、直接的なダメージにはならずに後方へ飛び、体勢を整え再び構える。

互いに相手の動きを理解し、その上で攻防を繰り返す。簡単なことではないが、それを成立させていたのは、経験というのが正しいのかもしれない。勇夜は如月流の剣術を戦闘で使わなくなってから久しいが、幼い時に学び、そしてその才能ゆえに、剣術の本質を理解していた。その為に靖耶の剣術を動きと予測から対応することができている。片や靖耶は、勇夜の事を入学から………いや、拳闘術を使うようになってからずっと可能な限り見てきた。それを勇夜は知るよしもないが、靖耶なりに思うところもあったのかもしれない。それが今互いの攻防が崩れにくくなっている要因となっていた。


"参花撃"

離れた状態から、瞬火で距離を詰め、勇夜は技を放つ。

靖耶は一撃目を左手で逸らし、二撃目を刀で弾く。勇夜が少しばかり体勢を崩しながらも放った右上段の蹴りは、左手で鞘を持ち、それで防ぐ。


"蓮枝双葬"

鞘で弾いた右足の反動から追撃出来ずにいた勇夜を、靖耶は左手の鞘と右手の刀を交差し反撃する。


「っ!!」

直撃するかと思われた靖耶の技は、勇夜が左足を踏ん張らせ、足裏を小爆破させて空中に飛んだ事で、紙一重で避けられる。


"如月流 拳闘術 上牙降砕(じょうがこうさい) 火墜ひつい"

勇夜は飛び上がると同時に前に回転し、右足を引き、その反動で左足を高く上げて、靖耶の頭部へ踵落としを放つ。その威力は左足の爪先を小爆破させることで威力と速度が増していた。


「っおお!」

靖耶は自身の体勢と技の速度から避ける事や防ぐ事が不可能と瞬時に判断し、前のめりになった体を歯を食い縛り、前に出た右足を踏ん張らせながら無理矢理右側に体を反らす。


「ぐぅっ!」

頭部への直撃は避けられたものの、僅かながら左肩に当たっていた。僅かとはいえ、その直撃は靖耶に痛手を残した。痛みから左腕は満足に動かないようで、転がり立ち上がった場所に自身の鞘を地面に落としてしまった。


「ふぅ…」

勇夜は技の反動から、着地の制御が出来ずに体勢を崩していたが、靖耶が攻撃出来ずにいたためその間に構えを戻し、一呼吸をついた。


"思ったより動けてる。戦うのは久しぶりな気がするけど、調子も悪くない。兄さんの動きも見えてる。………兄さんと戦うのはいつぶりだろうか。随分昔に感じる……昔の兄さんのはいつも何かに焦ってた…今ならそう思える。今もそうだ、どこか冷静じゃない、そんな気がする"

勇夜は冷静だった。相手の動きを見る集中と自分の動きを把握する判断力、そしてそれを可能にする反射と行動、それが今理想的な状態となり、余裕が出来たことで相手の感情を感じとることが出来ていた。

対して靖耶は感情的になっているようだ。両者の実力はかけ離れたものではないが、少なくとも現時点では、靖耶の方が力は上のはずだ。それが今この状況では心に余裕がなく、それが原因でもあった。


「はぁっ!はぁっ! っくそ! なんで……」

勇夜とは対称に、荒い呼吸を繰り返す靖耶は悪態をつく。


「何でいつもお前は、何にも囚われずにそんな顔で! 何で俺より上にいるんだよ!」

急に話し出した靖耶の言葉に、勇夜は意味がわからなかった。だがその表情は、憎しみ妬み、そんな感情が読み取れた。

小さな頃から勇夜にとっての靖耶は、兄であり、目標であり、そして自分という劣等が居るという罪悪感そのものだった。少なくとも剣術を学んでいた頃は、少しでも早く認められたいと本気で思っていた。それに今も自身が兄より上であるという自覚も、事実も無いのだ。だからこそ、今の靖耶の感情と言葉に理解できず、そして戸惑っていた。


「ああそうさ! 俺はお前が嫌いだった! 嫉妬していた憎んでいた! 何も知らずに楽しく剣術を学んで……プレッシャーも感じずに楽しそうに剣を振るって! なのに誰よりも、俺よりも才能があって! 誰からも期待されて………俺は……俺はそんなお前に一度も勝てなかった。お前の剣が嫌いだったんだ! だからあの時望んだんだ、負けてしまえと……絶望してしまえと!」

吐き出される靖耶の感情に、勇夜は戸惑いつつも驚くことはなかった。むしろ、ようやく兄の気持ちを理解できた。小さい頃に感じていた違和感は、そして今自分に向けるこの感情の正体は、この事だったんだと。


「でも!……でも…………それは間違いだった……この感情は出すべきじゃなかった……あいつが俺に話した時も止めずに手助けをした。そして俺はあの時最後まで見ていた……俺が止めなかったからあいつは傷付き、お前は苦しみ罪を背負ってしまった……本来俺が罰せられなくてはいけないのに、怖くて……逃げて……俺は卑怯で最低で、なのに贖罪だと自分言い聞かせて、動こうとしても上手くいかなくて、結局は自分を守ってばかりだった! ………俺はお前に、あいつにずっと………ずっと謝りたかった! そんなことで許されることじゃないのはわかってる! 自分に甘えてるだけなのはわかってるんだ! でも結局言えなかった…まだ俺は何も言えないままなんだよ! 一番辛いのは…苦しいのはお前達だってわかってる! だけど俺は…俺はあの時のまま何も変われてないんだ!まだ前に進めてないんだよ………勇夜、お前は強いよ……苦しんでるのにそれでも、戦いから逃げないで、少しずつでも変わろうと……前に進もうとしてる。これは俺の身勝手な…自己満足の為かもしれない、でもだからこそ、俺は今のお前に……そして過去のお前と、自分に今勝たなくちゃいけないんだ!」


「そう………か」

靖耶の言葉の…感情の波に、勇夜はあまりにも素っ気なく一言だけ口に出す。興味がない訳じゃない…むしろ自分達の事であり、そして話の節々から兄があの時のことに関わっていたのだ、正直ショックもあった。それにそんな兄の感情に…言葉に…簡単に答えることが出来なかった。

だが勇夜はそれとは別に一つの思いがあった。


「兄さん……俺には兄さんの気持ちも思いも、理解することができない。それでも兄さんがずっと抱えてきたことは少しわかったよ………ただ」

静かな雰囲気が支配する中で、勇夜ゆっくりと語り出す。その言葉には刺はなく、むしろ相手を宥めるようだった。


「ただ一つだけ間違えてる。いや、間違えという訳じゃない。あれは兄さんがどうしていようと、結局それを決めたのは俺達だ。そして俺は、俺自身で傷を負わせた。その事実は何も変わらない、変わっちゃいけないんだ。だから俺が背負うべきものであって、兄さんが背負う必要はないし、正直言って兄さんが自分のせいだと言うのは、少し不愉快になる。……それでも自分のせいだと…許せないと…罪悪感から贖罪したいというなら、謝らなくていい……謝らないでほしい。そして俺に勝たなきゃ前に進めないというなら、今の俺に勝ってみせろよ! 俺は全力でそれに答える。それが俺に対しての贖罪だ。兄さんは父さんに如月を託されたんだ。 過去がどうあっても、どんな結果になったとしても、起きてしまったことは戻せない……なら強くなるしかないじゃないか! いつか向き合うために、その為に戦わなきゃいけないなら、俺は最後まで足掻いてみせる!……それが俺の答えだから……」

勇夜も次第に静かな言葉から、感情の込められた言葉が出される。最後はまるで自らに言い聞かせるように、思いを確かめるように話されたために言葉としては成り立っているように聞こえない。


勇夜の言葉に対しての靖耶の反応は、驚きがあったようだ。感情に任せたとはいえ、言わなければいけないこと、そして大雑把な言い方であっても自分のせいで、あの時も今も苦しめたと告白したのだ。軽蔑されることも覚悟していた。だが勇夜は謝罪をしないでほしいと言った。謝らない事が贖罪なのだと…… 一見許されたように感じるが、靖耶はそう思わなかった。許されることではない、その事を胸に秘めながら、許しを求めるのではなく、それを秘めたまま前に進めと、そう言われているように感じていた。罪を感じていることに対して謝罪が出来ない、それを抱えたまま生きなければいけない、それはきっと一番辛い選択だろう……だが靖耶の顔に苦しさは現れなかった。その言葉から靖耶はわかったのかもしれない、この気持ちは勇夜がずっと抱えていた事なんだと気づいたから……靖耶の雰囲気は一変し、荒々しい感情から、静かな、しかし明確な力強く戦う姿勢を醸し出し、まだ満足に動かせない左腕を下げ、右手で刀を構え、勇夜にそれを向ける。

勇夜は、靖耶の雰囲気が変わったのを肌で感じとり、気持ちを入れ換えて目の前の兄の気持ちに答えるため、集中する。


「「すぅ……はぁぁ…」」

音のしない空間で、まるで合わせたかのように2人の呼吸が重なる。

そんな中で、2人やり取りを黙って見ていた蒼帝は、ピリッとしたこの空気から、これが最後の衝突になると感じていた。


「「ハァァァァァァァッ!」」

それは唐突だった。互いに同じタイミングで飛び出した2人攻撃が再び火花を散らす。


「セァッ!」

勇夜は右手のみで向かってくる靖耶に容赦はしなかった。最初の攻撃から、止まることなく攻撃を繋ぐ。その攻撃は先程よりも鋭く、強いものとなっていた。


"これが今の勇夜の気持ち……そして力"

防戦一方ながらも最小限の動きで受け流し、なんとか防いでいた靖耶は、冷静になった頭で目の前の勇夜の事を見ていた。今の自分に勝てるかわからない、だが勝たなくちゃいけない。そんな思いも当然ながら頭をよぎるが、それと同じくらい今は、自分の全てを出して戦いたいという思いが強くあった。


「っ!!」

"昇尖(しょうせん) 火装連脚(かそうれんきゃく) "

勇夜は攻撃の勢いに乗り、靖耶の喉元目掛けて左足の前蹴りを放つ。

靖耶は刀の腹と結界を張り防ぐが、体が少し浮き上がる。だが勇夜の攻撃は終わっていない。左足を直ぐ様地面に戻し、飛び上がって右足に火を纏い、右足を横に薙ぎ払う。

勇夜の攻撃は靖耶に直撃し、そのまま右後方へ飛ばされた。


「…?!」

やっとまともな直撃を見舞った勇夜だが、その表情には疑問があった。何かの違和感を感じているようだが、今は深く考えるより攻撃することを選んだ。


「っあ"あ"あ"あ"!」

勇夜が動くよりも先に、靖耶は飛び出す。先程の直撃は思ったよりも深くないようだ。勇夜は靖耶が先に動いたことで、自身は動かずに迎え撃つ構えだ。靖耶は刀を突き出し、刺突を繰り出す。


「しっ!」

"如月流 拳闘術 流歩静貫撃(りゅうほせいかんげき)"

勇夜は刺突を最小限の体の動きで避け、そして避けながら前に歩を進め軸足を作る。そして靖耶の腹部へ流れるように右拳を貫くように放つ。靖耶が前進しているためその威力は致命的な直撃となる。それは端から見ても、見間違えないほどの見事な攻撃だった。……………だが


"っ! また何かがおかしい、目の前の兄さんに直撃しているのに手に感じる感触が浅い! なんだこの違和感は"

勇夜の問いは、靖耶の次の行動で明らかになる。靖耶の表情は敗北の顔ではなく、小さく口角が上がり、そして………腹部に突き刺さった場所から靖耶がまるで幻のように消え、ほんの一歩後方、少しだけ勇夜の拳が当たっている場所に現れる。


「これは俺の技……名は"月影焔(つきかげほむら)"…………そして」

靖耶は刀を頭上に掲げ、左手を上にあげて両手で握る。


"追ノ型 天月輝裂(あまつききれつ)"

頭上に煌めく刀が、一気に振り下ろされる。勇夜は今の体勢で避ける事はできず、伸びきった体では防ぐ事も間に合わない。勝負を決めにいった攻撃が決めきれずに、完璧に反撃された。靖耶の刀は勇夜を切り裂き、それと同時に勇夜の結界が壊れる。


「そこまで!」

結界が壊れ、そして蒼帝の声が響く。


「っ!はぁっはぁっ!」


「はぁっ…………勇夜」

膝を折り、荒い呼吸を繰り返す勇夜に靖耶は手を伸ばす。勇夜は呼吸を整えながら直ぐに手を取ることはなかったが、少しの間をおき靖耶の手をとる。


「…………ありがとう」

少し拗ねたように口を尖らせながらお礼を言う勇夜に、"こちらこそ"と苦笑しながら靖耶は答える。


「お疲れ様でした。いい戦いでしたよ。2人共に変われたのではないですか?」

蒼帝の言葉に2人は目を合わせ、小さく頷く。


「………今の貴方方を見て、一つ話しておきたいことがあります。この事は他言無用で」

蒼帝は何かを決心したように話し始め、それを聞く2人は静かに了承し、蒼帝の話しに耳を傾けた。

更新が~!

年末が近付くにつれて厳しくなってる。なんとか定期的に出来るように頑張ります。

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