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リコは○○○だったようです!!

少しキリが良いところで割りました

「ぷっはぁ〜!生き返るわぁ〜!」


リコが湯に浸かりながら体を伸ばして言う

リコとクイナはキャンプから少し離れた所にある温泉に浸かっていた、天然の温泉、とても気持ちが良く、目をつぶればすぐにでも眠れそうだ。湯気が立ち込めており視界はあまり良くないが、それもこの心地良さの比でもない


「クイナって見た目に反して強いんだな!」


リコが明るい声で言った


「あ、あはは、そ、それほどでも…」


クイナは片手で後頭部を軽くさすった

そして続けて疑問を口にする


「それにしても、なんで温泉なのに誰もいないんです?」


「あぁー…そりゃまあここはダンジョン内でも知ってる人の少ないところだからな!」


「ほほぉ……」


「なぁ、クイナ」


リコが空(※ダンジョン内なので天井です)を見上げながら言った

湯からもやもやと現れ宙を漂っている湯気で良くは見えないが、薄っすらとリコの顔が見える


「お前って、ユリスちゃんとどういう関係なんだ?」


「え?」


想定外の内容にクイナは戸惑いを見せる


まさか恋バナってやつ?

エ、そんな話するの初めてなんですケド、ほらさ、俺ほとんど学校でも人と話してないしさ、ね?


リコは回答を待つように横目でこちらを見ていた


でもこの展開からするとまさか、え、もしかしてもしかするとリコはユリスが好きなのか!?そんな馬鹿な、確かにユリスは俺がキャラクリしたからなんかこれもこれで嬉しいけどさ、でもね?言っとくけどユリス300歳ですよ?しかもエルフですよ??

見た感じリコは元の世界の俺の年齢と同じくらいだし年の差の次元超え過ぎだろ!

いやいやいや、でもそれでもこれはこれで応援してあげたほうがいい気がするな…………そ、そうだ!ここはユリスの創造主として、それ相応の態度で行かねば…!(謎の使命感)


「父親と娘みたいな感じかな」


これでよし


「父親と娘?でも父親と娘ってことは、ユリスとはそういう関係じゃないんだな!?」


「ええ勿論、断じてそういう関係ではありません!」


自慢気に言う

リコは大きく息をつく


「ふぅ、そうか。ならクイナは………」


するとリコは声を詰まらせた


「ん?」


そして少しの間を置くと再び喋り出す


「…どんなタイプの女が好みなんだ?」


「はい?」


「その…例えばさ、男っぽい女って…好きか?」


「…………ハイ?」


クイナは謎の質問に疑問を覚えた


するとリコはさっとクイナの元へと迫る、クイナは咄嗟に体を引き、リコはクイナの顔と残り数センチの所で止まった


「俺……みたいな女は好きか……?」


リコの生温かい吐息がクイナの肌に触れる


良い匂い………って


…………ン?

ン?ン????????

はいいいイィィィィィィ!?!?!?

ちょ、ちょっと待てちょと待て、リコは……オトコ?、リコはお…おt……オ…ンナの子??????確かに男にしては髪の毛が長いけど、えぇぇ?

だ、だがもし女性ならば胸のあたりに膨らみが……


そして胸元に視線を落とすと

そこにはさりげなくふっくらしたモノがあった


あら柔らかそうな小山だこと……て

エエエエェェェ!?

ナンデ!?ナンデ山ナンデ!?


リコの手がクイナに触れる、その顔は少し赤みを帯び、弱く温かい息がクイナの顔を優しく撫でる

温泉の湯気で見えなかったせいか、良く見ればリコは体に布を巻いていた

急に動いたことによりリコの体を包んでいた布は乱れ、少し動いただけでも色々と…………アブない


「え、えと………」


クイナが戸惑うように目をそらし顔を赤くする


「あっ!」


リコは自分が何をしているのか気付き、布で露わになった体を必死に隠した


「ご、ごめん、つい……」


そう言ってリコは頬を染めながら視線を逸らす


「あ、あはは……」


そしてリコは覚悟を決めたかのようにクイナに視線を向けると自身の体に巻かれた布をギュッと握りしめた


「俺…いや、私はクイナが好きだ!」


そう来ますよね、やっぱりそう来ちゃいますよね!

ちょ、あのこれどうすれば、こんな展開想像すらしてなかったんですけど!


「クイナ強いし(※クイナのレベル=7)、私がモンスターにやられそうになった時もすぐに駆け付けて守ってくれたし…それに………か…顔も良いし………あの時、胸が凄く高鳴ったんだ、ドクンドクンって。多分これが恋ってやつなんだ!だから、だから私はクイナが好k」


するとクイナはリコの口を片手で押さえ

もう片方の手に小さな石を持ちその石を斜め上へと投げた


リコの唇にクイナの濡れた手が触れる、その際二人の顔が接近し、リコの心臓の鼓動が強くなる。クイナはその石を投げた方向を睨んでいたが

リコの目にはまた別のものが映っていたのだろう、そしてリコは自身の体が熱くなるのを感じる、この感覚はまさにあの時と同じだ、いや、あの時よりも遥かに強く感じている


(ただ口を触られただけなのに………)


「痛っ!」

なんでこんなに遅れたのぉ?


クマ「……………」

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