仲間と合流したようです!
主人公のキャラがおかしいような気がする今日この頃です
薄暗い一本道を抜けると、クイナ達は明るく広い場所に出た
「お!着いたぞみんな!」
リコが喜びに満ちた声を上げる
全員がリコの所へと駆け寄ると、それを見て皆は安堵の表情を浮かべた
沢山の冒険者達が集うキャンプ、そこは魔法で照らされ、冒険者達は戦いの準備をしている。
皆はリコについて行き、リコはある天幕の所へと向かった。
その天幕は周りのものとは大きく違っており、入口には燃え盛る剣が大きく描かれている
するとリコはこちらに振り向き、真剣な顔をし小さい声で皆に言った
「いいか、この中にはかの有名な高ランクギルド、Burning Swordのギルド長エスラ様が居るからな、くれぐれも変な真似…まあ騒いだりとか邪魔になる事はするなよ…!」
皆は緊張しつつも、静かに頷く
そっとそのテントの中へと入ると、そこでは三人の鎧に身を纏った高官らしき人物が卓を囲んで話し合っていた
兜を卓に置き、真剣な表情で話し合う
その内の一人がこちらに気づき、周りに合図するかのように右手をそっと上げる、すると他の二人は静かになり、こちらを鋭い目つきで見ていた。恐らく先程合図を送った者が1番"位"の高い人物だろう
その人物はこちらを見て微笑みながら言った
「なんだい君達、何か用かね?」
紅く腰まである長い髪、真紅の瞳、中ぐらいの背丈に金と銀の色が目立つ鎧を身につけ、それはまさに女騎士の風格である、綺麗な顔立ちをしており、とても強そうだった
するとリコが緊張からか固くなった姿勢で手を心臓に力強く当て、ハキハキとした声で言った
「わたくしは、今回このダンジョン攻略に加えて頂くリコ・ハイデンです!只今ここに到着致しました!仲間は新たに加わった新米の二人を加え、計五人であります」
「ほほう、それにしてもたった5人であのモンスターたちの巣窟を潜り抜けてくるとは、中々の大バカものだな。新たな人員が加わったことは嬉しいが、遅すぎだ。次回からは遅れるな」
「了解であります!」
その言葉を聞くと、その女騎士はクイナを見つめた
クイナは必死に目をそらす
「それにしても、後ろの貧相な装備をした奴は何者だ、服が返り血を帯びているようだが、そんな装備ではとても生き残れるとは思えないぞ」
「恐縮ですが、彼はその容姿ながらも、剣の腕は確かであります、これまでの道のりでも我々は彼に数多く助けられました」
「そうか、だがそのままではまともに戦えんだろう。ギルドの余りの装備を貸してやるからそれを使え、二つの燃え盛る剣が描かれたテントだ。入り口の前に立っている衛兵にこれを見せれば入れてくれるだろう」
そしてエスラはペンと紙切れを取り出し、ペンをその紙切れへ添えると、ペンの先が小さく輝いた。そしてそこに何かを書くとリコへ手渡す
「感謝いたします!」
そしてリコは頭を下げながらもクイナへ小声で言う
「ほら!クイナも何か言って!」
クイナはリコの願いに応えるように軽く頭を下げ、慣れない口振りで言った
「あ、ありがとうございます…?」
そして出る時にまた一礼をし、皆はそのテントから出ると、全員が安堵の表情をする
「はぁ〜。緊張しましたね」
ミカがその場に座り込んで言った
「あれがエスラ様ですか…なんというか、凄いオーラみたいなのを感じますね!」
ユリスも圧倒されていたようだったが、
リコは他とは違い、ただクイナを見つめていた、クイナが気づき、そっと微笑む
なんだ…?さっきからずっと見られてる気がする……気のせいか…………?
リコはクイナが微笑むと、ホッと頬を染め、視線をそらして慌てて話す
「ま、まあ一先ずはこれで終わり、それでは各自解散して準備をすませるようにな!あ、あと、クイナは…ギルドの装備があるところが何処かわかんないだろうから俺が案内しとくぜ!」
短くなぁい?
クマ「…………………」