表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
21/24

021

それからしばらくしたら膝くらいの高さにぽかんと開いた丸い穴があるのを見つけた。


 「もしかしてあれかな?」


 美和子はようやくこの無機質な空間の終わりが来たと嬉しくなって、その穴の方へ走っていった。


あと10メートルくらいでその穴だというところまで来たらそよそよと追い風が吹いてきて美和子の走るスピードがだんだんと速くなっていった。


さらに近付くと穴に吸い込まれるほどの風に包まれた。


あまりの強い風に美和子は足が浮きそうになる。穴に向かって走っていたのだけれどもこうも引きづられる形になると踏ん張りたくなるもので、かろうじて地に着いた足で必死に抵抗した。


「きゃー!」


吸い込まれる力に敵わずに美和子は悲鳴をあげて身体はふわりと浮かび美和子の身体をその穴は飲み込んだ。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ