第4話「訓練」
改稿した謝罪のあとがきを読んで次話の投稿を楽しみにしていた皆様期限ギリギリで申し訳ありません。改稿した謝罪を読んでいない方は前の投稿から三ヶ月もかかってしまい申し訳ありません。ようやくプロローグが終わります。
うなずいた後、俺はふと疑問に思った。
「まとまって訓練するのは良いけど誰か訓練について調べたのか?」
質問してみると、どうやら美奈が調べていてくれたらしい。内容を聞いてみると
①情報の書の訓練のページで訓練したいスキル名を言い、続けて《スタート》と言う事で始まる
②訓練は基本的にひとつのスキルしか出来ない
③パーティーメンバーとなら一緒に訓練ができる
という内容のようだ。
俺達は、情報の書を開き各自が取得したいもしくは上げたいスキルを言い、それに続けてスタートと言った。それと同時に景色が切り替わり俺達以外誰もいない空間になった。
「景色が変わったって事はここが訓練用の空間なのか?」
と、達矢が言った。すると、何処かからかアルファの声で「訓練担当の指示に従い訓練を行ってください」と聞こえてきた。
その声から数秒経つと俺達から10~15m先のところに天使のような人が6体転移してきた。
それらは俺達を見つけるとこちらに歩いてきて、1~2m程の場所に来ると
「我々が貴方達の訓練担当です。早速始めたいと考えているので各自一人の担当を連れ、その指示に従ってください」
と言った。そして、俺達は天使に指示をしてもらい、訓練に適切な距離を取って訓練が始まった。
俺が選んだスキルは『鑑定』で、理由は美奈を除いて皆が戦闘系のスキルを強化、獲得すると考えたからだ。ちなみに美奈は仲間よりも秀でている部分を伸ばすと思う。そのため情報で様々なサポートができる『鑑定』を選んだ。
まず始めにやらされた事はショートソードのようなものを渡され一言
「鑑定してみろ」
と言われた。どうやって鑑定すれば良いか分からず適当に刃が欠けていないか見ていたら
「ステータスを開いてスキルを取得しろ」
と言われた。指示に従いスキルを取得するとショートソードを鑑定しようと意識しながら眺めるだけでショートソードの説明が出てきた。
俺の担当の天使にその事を伝えると様々な武器や野草、鉱石等を山のような量程取り出して鑑定するように言ってきた。
山のようにある様々な物を鑑定していると一部の情報が無いものや鑑定はできても情報が開示されないもの等が有った。とりあえず一通りの鑑定が終わったところで仲間の様子を見てみた。
見渡してみると美奈は戦闘訓練をしている人に向かって手を伸ばし何かをしていた。次に、達矢は弓を使って様々な距離にある的を撃ち抜いたり、天使と戦闘もしくは天使が召喚したであろう動物たちと戦闘をしていた。戦闘繋がりで竜斗は天使と格闘戦をし、静葉と可憐は案山子や人形、木の板や俵の様なもの等様々な物に火や水といった様々な魔法を放っていた。
数分程眺めた後俺は再び鑑定に戻った。今度はただ鑑定するだけでなく種類別、鑑定できるレベル別で分別をしていった。分別が終わると鑑定できたものと一部の情報が開示されたものを鑑定し、一部の情報が開示されたものが情報全て開示されるようになったところで再度情報が開示されなかったものを鑑定した。再度鑑定してみると今度はその中の一部が一部の情報が無い状態のものが出てきた。俺はこのループと仲間の様子見を時間切れまで行った。数回しか様子見をしていないが、仲間達は別のメニューになってる人や俺のようにそのままのメニューの人がいた。皆が1種類のスキルを鍛えている中ただ、可憐は途中から魔法ではなく剣術の訓練をしていた。
時間切れになるとまた何処かからかアルファの声で「チュートリアルを終了します」と聞こえてきて今度は最初に居たであろう人が多い空間に転移された。そしてアルファが
「これより異世界転移を始める。これは我々にとっては実験だが君達にとっては新たな人生なのでこちらの事情を考えず楽しんでくると良い」
と言って巨大な魔方陣が足元に現れ光輝き俺達は異世界に転移、転生された。
読者の皆様ここまで読んでいただきありがとうございます。これからリアルが進学関係で忙しくなるため暫く休載させていただきます。生活が安定し、プロットの完成と作品が一章分書き終わり次第その一章分を1日1話ずつ投稿しようと考えております。まだ謝罪を除いて5話しかありませんが箱庭ゲームをお楽しみください。