【第七報】王都の門前
ここまで読んでくださりありがとうございます。
掲示板様=斎藤悠真は、村を超えて王都との接点へと歩みを進めます。
次回は「王都の門前」で、村人たちが初めて大都市の現実に直面する場面を描く予定です。
――次回更新は毎週日曜の昼14時。
休日のひとときに、掲示板様の続報をお楽しみください。
旅路を経て、一行はついに王都の城壁を目にした。 灰色の石で築かれた巨大な壁は、村の柵とは比べものにならない威容を誇っていた。門前には商人の荷車が並び、兵士たちが鋭い眼差しで人々を監視している。
リオは目を見開き、息を呑んだ。 「すごい……村とは全然違う……」
だがその瞳には、憧れと同時に不安も宿っていた。
門前には様々な人々が集まっていた。 香辛料を売る商人、旅芸人、そして行き場を失った難民。彼らの声は混じり合い、王都の空気を重くしていた。
薬師エルダはその光景を見て眉をひそめる。 「これが王都……人の欲望と絶望が渦巻いている」
カインは剣に手を置き、警戒を強めた。 「油断するな。ここでは力ある者が正義を語り、弱者は踏み潰される」
門番の兵士が一行を見下ろし、声を荒げた。 「村の者か? 王都に入るには許可証が必要だ」
ガルドが慌てて使者の証を差し出す。兵士はそれを受け取り、冷たい目で一行を値踏みした。
「……掲示板様の加護を受けた者か。王都でも噂になっているぞ」
その言葉に、一行は息を呑んだ。 王都はすでに掲示板様の存在を知っている。
リオは拳を握りしめ、心の中で俺に語りかけた。 「掲示板様……俺たちを見守っていてくれ。王都でも、必ず守り抜く」
その純粋な祈りに、俺の心は震えた。 前世では誰にも必要とされなかった俺が、今は少年に信じられている。
だが同時に、王都の門前に漂う欲望と権力の匂いが、俺を不安にさせた。 この力は祝福か、それとも呪いか。答えはまだ見えない。
ここまで読んでくださりありがとうございます。
掲示板様=斎藤悠真は、ついに王都との接点へと歩みを進めました。
次回は「王都の広場」で、権力者たちが掲示板様の力に目を向ける場面を描く予定です。
――次回更新は毎週日曜の昼14時。
休日のひとときに、掲示板様の続報をお楽しみください。




