14 命中させる技術 ガバメント【剣巫女SS 夏風、ターゲットに命中させるコツをつかむ】
こんにちは。夏風です。小説執筆のためと言い訳して毎日エアガン訓練です。「もしかしたら一つレベルアップ出来たかも!?」などと思いましたのでちょっとメモメモ。
あくまで夏風の自己満足です。もしかしたら全然違うかもしれません。
1.照準を合わせると結構当たった!やったぁ
最初はね、とりあえず銃の根元の凹(照門、リアサイト)と先っぽの凸(照星、フロントサイト)を合わせて撃ってました。これだけで距離2mの直径4cmの円形的だと結構あたります。命中率7割くらい?
でも直径2.5cmの的になると結構「スカッ」って哀しく外れます。
まあ最初のうちはこれで気分よく撃ってました。金属の的はね、あたると「チーン」って高い金属音がします。気持ちいいです。
でも調子が悪いと結構「スカッ」って外れます。
最初のうちは、そう数週間ほど?はこれで気分よく撃ってました。
2.的(ターゲット、標的)が遠くなるととたんに命中率が下がった
調子に乗った夏風はターゲットを下げました。距離5m。途端に当たらなくなりました。命中率2割とか?とほほ。
3.夏風は立ち上がった
それまではソファに座って銃を構えていました。ここで夏風は立ち上がりました!物理的にです。
ええ。すくっとたちあがりました。そして前進しましたっ!
かっこよく言ってるだけです。じつは前に進んで的に近づいただけです…… そう距離3mほどに。
4.命中率5~7割の壁 照準から目を離すな!
3mの距離で試行錯誤が続きました。はじめはね、銃のバレルアクションが見たくて、銃の弾道が見たくて、照準を合わせた後、手を動かなくして横からのぞき込んでトリガーを引いたりしてました。
でもダメですね。夏風がそんな腕だけ固定するなんて器用な真似は出来ません。
「もっと自分を見ろっ」、
「認めろっ」、
「この雑魚〇〇がっ」
ですよね。
そこで夏風は何をしたか?
はい。横から見るのを捨てました。照準から目を離さないようにしたのです。バレルアクションを見るのは捨てました。
ひたすら命中の「チーン」音と命中した後の揺れる金属ターゲットに快感を覚えるように夏風を調教しました。
あ、でも気持ちいいですよ?
5.震える腕の調整、腕ピン
夏風のふにゃふにゃ腕ではどうしてもグラグラ揺れるんですよね。腕をピンと伸ばすのか、少しゆとりを持たすのか、いろいろ試行錯誤中です。
いまのところ腕ピンです。あ、気味というだけで少しだけ肘は緩んでます。
6. 体幹を意識した安定した姿勢
偉そうなこと書きました。すいません。正直に言います。夏風まだできてません。どうしても安定しないんですよね。きっと体幹がしっかりしてないからなんでしょうね。
足を固定すれば安定するかと、適当立ちから少し足を前後に開いてみました。右足先は前、左足先はやや開く。ヨガの戦士のポーズの足幅せばめ版みたいな?
でもまだグラグラします。
7.指先の意識 格段に上がった命中率
これです!これ!数日前にはっと思ったんですよね。指先をどう使うか。いえね、頭では知ってました。ほら、小説の描写でよくあるでしょ?「引き金は引くのではない、落とすのだ」とか、「引き金を引くときに絶対に重心を揺らさないように」とか。
夏風もね。かなり意識したんですよ。でもね、やってるつもりで実はできてなかったと思います。
これ、間違ってるかどうかわかりません。でもね、これをやると格段に命中率が上がりました。
なにをしたか?
人差し指の指先でトリガーを引くようにしたのです。
最初は中指の腹でトリガーを引いてました。人差し指はバレルにあててました。この方が安定すると思ったのです。でも、バレルが動くタイプのガスガンを手に入れたことがきっかけでトリガーは人差し指で引くようにしました。なんか動くバレルで指を怪我しそうな気がしたので……
で、人差し指の指先の腹でトリガーを引いてました。自分的には銃身を動かさないように慎重に。
でもね、やっぱりなんか撃つとき銃身がずれる感覚があったのね。
でね、なんでそう思ったのかわかりません。あるいは偶然だったのかもしれません。いつだろう。一昨日くらい?人差し指の指先でトリガーを引くようにしたのです。そしたら。
チーン
うぉぉ!当たった!
そのあとも指先で引くようにしました。「コトリ」この感覚がわかったような気がしました。
最後に小説みたく今のをまとめて書いてみますね。も少し先の玲奈さんの銃の訓練で似たような表現を使おうかと。体感した玲奈さんが教えた藤倉をニヤリと笑う的なシーンに。
剣巫女本編も読んでくださってる方は、その記述を見たらニヤリと笑ってくださいませ。てへ。
……
【剣巫女SS 夏風、ターゲットに命中させるコツをつかむ】
夏風は銃を構えた。夏風の部屋は静寂に包まれ場の空気が張り詰めた。
夏風はグリップをしっかりと右手で包み込んだ。ぶれないように左手をグリップの下から添えて右手を軽く握りこんだ。ガバメントのひんやりとしたグリップの質感と滑り止めのざらりとした感触が夏風の手に心地よい圧迫を与えた。
夏風は緊張で少し汗ばんだ額を軽くハンカチで拭った。そして指先を意識してトリガーガードの中にゆっくりと人差し指を滑り込ませた。まだトリガーには触れない。あせりは禁物である。慎重さが何よりも大切なのだ。
夏風は銃口をターゲットにまっすぐに向けた。片目を閉じてリアサイトの穴からフロントサイトを見た。その先がターゲットである。
わずかなズレが弾道に影響を与える。手元の小さなズレは標的の距離が遠くなるほど大きくなる。
銃身の根本、チャンバーには剣気が込められた弾が装填されている。夏風はその存在を確かめて己の呼吸を整えた。
夏風は両肩と肘の力を抜いた。腕はバランスよくスラリと伸ばした。張り詰めさせすぎてはいけない。腕が震えてはいけない。
夏風はトリガーに指をかけた。わずかに触れるほどに、ほんのわずか指先に力を入れて指先に意識を集中させた。
トリガーの冷たい感触と圧迫を感じた。しかしまだだ。急いではならない。雑なトリガーアクションは容易に弾道を乱してしまう……
急いではならない。
夏風は静かに心を落ち着けた。
夏風はサイトから見える銀色のターゲットに意識を集中した。呼吸が止められた。
コトリ
わずかに指先に力を注いだ。銃身は動かないままトリガーだけが静かに落とされた。
パシュ
弾が飛んだ。白黄の残光を残して弾丸は静寂な空間を一直線に駆け抜けた。
チーン
音がした。弾はターゲットの中央に当たった。ターゲットに当たった弾は真反対側の力が与えられ、飛んだ。
ポソッ
ターゲットに反射した弾は夏風の胸に当たった。
ポトリ
力をなくした弾が床に落ちた。夏風は足元に視線を移した。ターゲットに真正面から当たった弾は、砕かれてガタガタの断面の半球になっていた。
ホッ
何とか当てることができた。夏風の気が緩んだ。ゾクリ。不意に夏風の身体をナニカが走り抜けた。夏風は静かにほほ笑んでそれを受け止め、銃を置いた。
Fin……
なんちてw
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