デジャヴ
思い出したくも無い顔ばかり脳裏に浮かぶ寄る辺ない夜
歌を歌って眠りにつき ふと夢に出て来る見知らぬ人
誰なの? 昔出会っていた?
私の記憶のストレージに限界など無いのに不思議だな
これから出会って 一緒に旅をする
そんなアニメーションみたいなシナリオがあったら良いのに
光が1.5の右目を焼いて 闇が0.3の左目を抱いて
そのギフトが詩の噛み合わせを巧みに整えている
脳は今日も膨大なデータを処理し続けて
その途中で何かがズレる
私の中で私じゃない誰かが これ 前にも見たよと囁く
信じかけて すぐ疑う
夢の中で見た光景かもしれない
あの無意識の深い場所で
現実と似た芝居を誰かが演じていたとして
私の台詞じみた恋の告白は大根役者以下だから
あんたはどうしていつもそうなのと罵倒されているのだけは確かで
バグりたい もっと 酩酊の混乱の中でしか詩が書けない
歌を歌っても音程は迷子 壊れそうな電子機器のビープ音みたいだ
うるさくて煩わしい恋愛観にアジテート
微かな記憶に君からのヘイト そんなプライベート
見つける事だけに腐心して 見つけた言葉は廃棄してきたけれど
過去が愛おしい後押しをしてくれる
それでも忘れたはずの痛みも 見知らぬ人の苦しみも覚えている気がして
私はずっと今と未来のあわいで虫けらのように潰されそうな恐怖を覚えている




