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Sterbephase(詩記)  作者: 敬愛


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71/102

瑠璃光ダーラニー 

瑠璃の光が ゆっくりと肺に沈む

祈りとは 声よりも先に震える沈黙の事だ

誰かの名を呼ぶたびに 過去の傷が静かに発光する

夜明けの前に まだ消えない痛みが残っているのなら

それもまた 私の一部として抱いていくしかない


遠い星のように あなたの姿を思い出す

青い炎が心臓を透かして

壊れかけた生命に 柔らかな光を注いでくれる

呼吸はいつも 破壊と再生を行き来していて

響きが身体を巡るたび 痛みは意味へと変わっていく


病を癒やすとは 失われたものを取り戻すことではない

傷の底でなお動く鼓動に 光を見つけることだ

この世界が冷たくても 人は声を失わない

祈りは無力だと知りながらも

誰かのために唱える瞬間だけ 孤独がほどける


瑠璃光よ

どうか私を責めないでほしい

癒やすことと 赦すことの境目が もう見えない

それでも私は今日も唱える

闇の底で小さく光る音を信じて


成就せよ

その言葉が終わる頃には

胸の奥でまだ温かいものが 確かに脈を打っている

死ではない 生でもない

その狭間に漂うものこそが きっとダーラニーの正体なのだ

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