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若い頃は学徒だったけれど

大人になるにつれて髪型だファッションだとかぶれ

すっかり本から遠ざかっていた


そりゃあ読んだもんですよ

本に栞がビッシリ挟まっていて埃の1つすら残っていなかったですから


秋は そうですね やっぱり純文学を読み込んでみたい

でもなあ 今のトレンドって古典じゃあないんだよな


映画だドラマだ マルチメディア展開を狙った売れ線ばかりで

文字の美しさが廃れている気がする


目玉の腐った老人が読むような大家の本ばかりが売れ

新人作家が売れたかと思えばキャッチコピーは泣かずにはいられない結末!


芥川賞はそうじゃないだろ アイコニックでしょ

お涙頂戴じゃなく血の通った押し入れの中で蝋燭を灯して読むような

心の底から感動する そんな小説 最近は無いね


私が鈍麻したのは否定しない

でも最近は専ら実用本 そっちの方が詩を書くのに役立つからね


昭和の文豪軍団を超える作家はさらなる古典の中にしか無いだろう

戦中戦後の焼野文学は凄かった

極限の状況下で何かを残さねばという使命感に駆られた命がけの作品だから唯一無二だ


今、平和に見える日本で挙兵する作家群は何派?

カテゴライズ出来ない弱さを若者は知らない

写本するだけで文章が上手くなる そんなのは昔話

日本文学のサンライズ ああ 芸能人小説家だなんだとそんな二足の草鞋は要らない


文に認める血判 それのみに歴史を見る私は

過去の学徒 今はお喋り好きの好々爺 死に切れなかった残党

古書店に入るたびに本の背の漢字の難しさに小便お漏らしする

文壇の虫けらだ

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