愛はおやつ
ラブソングなんて
トングで愛を挟んだり掴んだりして
奪い取る奴等が歌うものだろう
愛に価値があるとしたら
恋し続ける事でのみでしかあり得ないなんて
いつかは醒めるもので気づいた時にはお年寄り
分からないものは分からない
届かない荷物は運送会社のアルバイト君が川に捨てたんだろ
いつかは鋭い舌鋒も閻魔様にベロ抜かれて静かになるから良いけど
口先三寸のラブソングが溢れて一途でいなきゃいけない
そんな洗脳をされていた自分でも
ホンモノのラブソングを独身の人が作詞している事をサブスクのクレジットで知ってニンマリ
お喋りな私は誰も愛さず
ただ荷物だけ背負わせるような
そんな無責任なラブソングをたまに創る
与えられた愛の欠片を拾い集めながら
くれたのは亡くなった両親くらいだけど
でも本当は雄弁なラブソング大好きなんだ
男と女の恋愛ゲーム EYEビームでオトせるイケメンじゃないけれど
確かに心臓の音がうるさくなってしまう
そんな曲を歌う家庭を持っているミュージシャンの
生活を想像してきっと幸せなんだろうな……
って嫉妬しているだけなんだよね
でも私は遺言は愛してるにはしないよ
やっぱり最後はありがとう
そう締め括りたいんでね
愛はおやつ 食べ飽きないように気をつけなさい
結婚 離婚 繰り返すと信用失くすから




