愛してるより好き
君を愛している
確かにそう言ったのに君は空を舞った
ああ 好き程度にとどめておけば
こんな事にはならなかったのかな
今 後を追いたい私は不安でいっぱいなんだ
君は1人 悩んでいた
だから助けてあげる為に身体の関係を持った
君は泣きながら 私には何の価値も無いのって言っていたね
私が傷つけた 君を殺した犯人は私だったんだ
愛は負けるだろう
永遠に続く人間の闘争の歴史に刻まれはしないだろう
そんな詭弁で自分の告白を罪ではないと
保身に走る私は臆病者のクズだ
正しく不安があれば愛してるなんて戯言
嘘っぽくて言えないはず
男と女は決して分かり合えないから
今は君を追悼する為に世界を奔走中さ
そんな勇気があるなら孤独を選べば良かったのにね
私が死んだら 天国で会えるって信じている
でもそこでは禁句にするね
友達にも戻れず恋人にも戻れず
君は私を憎んでいたんだろう
だから遺書も無かったんだよね
君は孤独で私はそれを埋めたいって
傲慢な考えで君を理解してないのに先走った
その結果がこれだ
本当の事なんて言っちゃダメなんだよね
いつか 壊れちゃうから 心も嘘を放り込み続けた箱も
それに気づいていて私を諭した君は
きっと夏の陽炎になって私を翻弄し続ける
それで良い 1人じゃなければ幻でも愛せる
でもまだ好きだよ って
君の耳に聞こえない独り言呟いて
墓前に花をかれこれ十数年手向け続けている
これと言った理由も無く笑う事も泣く事も無くなった
君を嫌いになれたら正気に戻るんだろうけどね
どだい無理な話さ




