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MAGICA

少女達の戦いは終わり

悪夢から解放されたと思われていたが

より残酷な運命が待ち受けていた


そこは大人の踏み入れられない聖域 

エントロピーの増大

黒いソウルジェムと浄化 

繰り返して因果の糸 絡まる


もっとも生命から遠いところに幽閉されたあの子とその記憶を継承していた親友

呪縛と解放 迷いは螺旋階段


降りても昇ってもそこにあるのは同じ願いの形

歪みと祈りの残骸だけ


星は何千回と崩れ

時の砂は無音のまま積もる

けれどただひとつの問いだけが

あの日から誰にも奪えず残されていた


ーーそれでも彼女は魔法を選んだのか?


運命の墓場には

誰の名前もまだ刻まれず

ただ光を吞み込んだ欠片だけが

未明の空に沈んでいく

何事も無かったように


懐かしいあの笑顔と再びめぐり会う事を夢見る彼女

中指のリングが血で染まるのも躊躇わないなら

犠牲は大きいだろう


平凡そうに見える日常が既に改ざんされた記憶だ

時間遡行の末の混乱で真実は既に形骸化されている 

ほら もう幻覚を見ている 

月明かりを背にして彼女は気づいた 

絶望を巻き散らす魔女の結界の中にいる事に


マギカ それは願いの対価に授かるギフト

でも物は使いよう 

正しく使わなければ神の怒りを買う


動き出す思惑 最後はどうなるのか? 

どうやら彼女達の使命は 

終わりを告げてはいなかったようだ

歪んだ愛の果てに希望があるなら 

それは類まれなる奇跡だろうね

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