いざ地球周回軌道へ。 あれが国際宇宙ステーションか。【挿絵在り】
こんばんは。
今回はSuccessさんに許可を頂いて英雄キャラクタージェネレーターで登場人物のイメージを作成しました。
あとがきに掲載したので良ければご覧ください。
それではどうぞ。
あれからブリッジは特に変わったところも無く元のIS4との差は見受けられなかった。
いや、まぁ数値とか性能は跳ね上がっていたけれども。
それから数日たって今はアクエリアで地球周回軌道上へ近づいている。
随伴としてアークスフィアが左舷前方で待機していた。
現在は軌道高度:420km付近で建築の準備をしている。
もちろんステルス機能全開でやってるので地球側から気が付かれる事はない。
「キャプテン この辺で建築を開始しようと思いますが宜しいですか?」
「あぁ、頼むよ。
まず無いとは思うけど接近してきた存在があれば知らせてくれ。」
「承知しました、では一度製造管理室へ向かいます。」
そう言ってアリアは歩いて転送装置に向かった。
そう、以前は体の無いAIだったが今は義体を作り操作している。
遠隔で操作出来るはずなんだが、、遠隔だけでは風情が無いのでとわざわざ移動して作業している。
なんともフレキシブルな考え方だ。
とてもAIには思えないな。
それから艦長席でぼーっと地球を眺めて10分くらい眺めていた。
その時に艦内通信のウインドウが立ち上がった。
「キャプテン 12キロ先の周回軌道上に接近する物体を検知しました。」
「うん?なにが近付いてきてるんだ?」
「どうやら有人衛星のようです。」
周回軌道で408kmといえば、、、。
「それって国際宇宙ステーションじゃないか?」
「なるほど、では撃墜しますね。」
「げ き つ い す る な!!」
何てこと言うんだこいつは!
人類の夢を乗せた人工衛星に本当に何てこと言うんだ。
「ダメなんですか?」
「ダメに決まってるだろ!なんで撃墜なんて話になったんだよ。」
「アレに彫洗の連中が乗ってるかもしれないので。」
「乗ってねぇよ!むしろ今は俺と同じ国の人が乗ってるはずだぞ。」
やばいな、彫刻ロケットがトラウマになってないか?
涙目で撃墜するとか言ってるし、、、。
感情の発露したきっかけだし深く刻まれてるのかもしれない。
「とりあえずステルス状態維持で接触を控えてくれ。」
「承知しましたキャプテン。」
乗っていないと判り明らかにほっとしている。
「接近してきたら拡大して表示してくれ。」
そうして5分ほど待機しているとモニターに拡大された国際宇宙ステーションが表示された。
「おぉ、、、これが俺たち人類が夢を乗せた結晶か!」
いつか俺もあそこへ行きたいと思い断念したはずの存在が悠然と輝いている。
あぁ、、、だけど今はそれ以上の力を持っている。
この艦の力を使えばだれもが気軽に宇宙へ上がって来れる。
それこそ一般家庭の週末1日旅行程度も普通に出来てしまう。
綺羅星のごとく輝く大航宇時代の到来を予感する光が照らされてくるようだ。
「今度は絶対にかなえてみせるぞ!」
そうして俺は通信機を取るのだった。