これを知らないだけでどれだけ損をしてきたのか、たったこれだけを知るだけで俺の人生大逆転
簡単に人生大逆転、そんなもんはねーよ!!
俺の人生は酷いものだった。
そもそも俺に天から授けられた力なんてものはなかった。
五体満足で生まれただけでどれだけ幸せか考えたことはあるのか?
今はそんな話は聞きたくない。
自分よりも不幸である存在よりも幸せだと自分を慰めても、
自分の人生は何も変わらない。
ああそうだ、俺は、有能ではない。
まだプライドが邪魔している?
わかったわかった、
認めるよ、認めればいいんだろ?
俺は、無能だよ。
別に何か特別なものがあるわけじゃない。
それどころか、
普通の人が当たり前にできることを、
満足に当たり前にやることもできない。
あー、はいはい。
無能ですよ。
誰でもできることを、
人の何倍も時間をかけてようやく終わらせるような人間ですよ。
社会で光り輝く人間のように、
夢をもって社会に出たのに、
突きつけられるのは、
当たり前を当たり前にやることの難しさ。
当たり前ってなんだよ、
俺にとっては、
その社会の当たり前でさえ、大変なことなんだよ!
なんなんだよ!
学生の頃は出来なくたってよかった。
赤点を取ったら、適当に補習に出て寝息を立てていれば終わりだった。
それで勝手に上の学年に、
成長したってレッテルを張りやがって……!
できない人間にできる様な扱いをして、勝手に成長の階段を踏ませてんじゃねーよ!!
俺は出来てねーんだよ!!
学年の階段を勝手に昇らされても、その階層で生きていく力はねーんだよ!!
そのまま社会に放り出すなよ!!
〇〇学校卒業。
そのレッテルのせいでどれだけ苦しむか知ってるか!?
あたりまえのことができるって、勝手に思われる辛さを、
できない人間ができるって扱いを受ける辛さを知ってるか!?
なんなんだよ!!
義務教育!?
教育を一応受けさせた義務を満たすために、理解もできない教育を受けさせられた人間の気持ちを考えたことがあんのかよ!!
たしかに勉強は嫌いだったよ、
こんなもの、何の役にも立たない、
そういってバカにして、
授業も聞かない、
テストの勉強もしない、
何にもしてこなかった・・・
でもさ、
社会に出てわかったんだよ。
勉強程度が出来ない奴は、
社会では、
もっと何にもできないんだよ。
決まっていること、
当たり前に考えればわかることを、
当たり前にやる能力の訓練だったんだよ、テストは。
言われたことを、与えられたもので処理する能力を鍛える。
それが義務教育の勉強であり、テストの目的だったんだよ……
学生の勉強はよかったよ、
決められた範囲、
決められた問題、
決められた方法、
覚えるだけでいい内容、
確実に存在する答え、
そんなもの、社会には存在しない。
問題がなんなのか誰も教えてくれない。
どの教科書を見れば答えが乗っているのか、
どの参考書を読めば考え方が乗っているのか、
何を覚えればいいのか、
どう対応すればいいのか、
誰も答えを教えてくれない。
どこにも答えなんかない。
そんな問題が次から次へと降り注いでくる。
お客様の気持ちになれ?
見たことも聞いたことも話したこともない人間の考えなんてわかるはずがないだろ!?
謝れば、謝るなと怒られ、謝らなければ謝れと怒られ、
何をしたって怒られる。
考えれば、勝手に行動するなって怒られ、
考えなければ考えろと怒られる。
同期の陽キャの真似すれば誠意がない、適当に仕事をするな、
まじめにやれば要領が悪い、どんくさい……
どうすればいいんだよ……
SNSでは逃げろ逃げろと無責任に言うけど、こいつらは俺の人生に、何の責任も取ってくれない。
逃げて居場所のなくなった人間を面白がることが生きがいなんだ。
逃げなければこの環境のままだ。
何をしても叱られ、ごみを見るような目で見られる人生。
社会に出るって、こんなにつらいことだって、誰も教えてくれなかった。
もっと社会が俺を救うべきだ。
環境が悪いんだ。
俺は悪くない。
時代が悪いんだ。
政府が悪いんだ。
隣人が俺にやさしくしないのが悪いんだ。
親が悪いんだ。
家族が悪いんだ。
そうやって、
まわりのせいにしても、
俺の人生は何もよくならなかった。
結局、俺の人生のために頑張ってくれるのは、責任を取ってくれるのは俺しかいなかった。
もっとも単純なそんなことにも俺は気が付けなかった。
なぜ気が付いたのかもわからない。
でも、いまなら確実にわかる。
周りのせいにしても、自分の人生は変わらない。
自分の人生を変えたければ、自分が変わるしかないんだ。
よく逃げろっていう人がいる。
とても無責任な言葉だ。
だが、真理だ。
不条理な環境で頑張る必要はない。
自分自身のために自分で頑張る環境は、常に自分で選んでいる。
環境のせいじゃない、環境を言い訳にしながら自分で選んでいるんだ。
自分の人生、すべて自分で決めている。
たとえ親や周りの大人に強制されて、選ばされていると感じているかもしれないが……
その状況で最終的に選んでいるのは、自分なんだ。
いろんな理由をつけて、選択肢を狭めて、選択しているのは、自分自身なんだ。
自分の人生を決定できるのは、絶対に自分だけなんだ。
そのことに気が付いたとき、
初めて俺は俺自身のために行動ができる様になった。
よく自己啓発系の本には似たようなことが書かれている。
そういったものに書かれているから行動するのは、他人に動かさせられているに過ぎない。
自分自身の頭で考えて、本当の意味で自分の人生を自分の選択で進んでいくことができた時、はじめて自分の人生を歩んでいるんだといえる。
本当に簡単な、当たり前のことなんだけど、どうしても忘れてしまう。
SNSやインターネットの発達によって、目につく情報量は飛躍的に増えた。
多くの他人の人生を目にすることによって、自分の人生が他人に支配されてしまう。
キラキラと輝いて見える時代の寵児にあこがれてしまう。
そういった人たちの言葉にまどわされ、他人の人生を後追いしてしまう。
忘れないでほしい。
自分の人生は自分だけのもので、それは他人と比べるものではない。
自分の人生の尺度を他人に求めてはいけない。
自分自身の人生において、唯一一生懸命になってくれるのは自分だけだ。
すべての行動を自分自身で決めよう。
あらゆる情報をきちんと自分の頭で考えよう。
他人の人生の後追いをして、自分の人生を捨てていませんか?
自分の人生を自分の手によって生きる。
ただそれだけ、当たり前のことを、自分たちは見失っていませんか?
たったそれだけのことを知らずに、他人の人生を生きて不幸にならないように。
自分の人生は自分で選んで勝ち取りましょう。