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今どきの若い小説家は馬鹿しかいないのか?

馬鹿ウィルス

作者: Desperance

 世の中には二種類の馬鹿が存在する。

 先天的、つまり学習意欲や向上意識が生まれつき育たない馬鹿。

 そして後天的、つまり影響を受けて学習意欲や向上意識を育てる事を辞めた馬鹿。


 ここでは後天的、つまり「馬鹿の影響を受けて馬鹿になった原因」を探っていく。

 これを便宜上「馬鹿ウィルス」と呼称しよう。


 とは言えども、このウィルスは空気や接触による感染はしない。

「視覚的」と「聴覚的」接触による「影響」が感染すると思っている。

 むしろ動画や文章、会話による感染なので余計にタチが悪い。


 そして視覚的接触の大手の一つがここ「小説家になろう」だ。

 類は友を呼ぶ、つまり「馬鹿は馬鹿を呼ぶ」だ。


 何故なのか?

 それは近年における「小説を売り込む為の最適化」こそ最大の弊害だと思う。

 一昔前はしっかりと設定・世界観・登場人物が作られていたからこそ面白い理由だった。

 それは読む側にもある程度の教養が必要であり、教養が無いから理解できない為に面白さがわからない時代でもあった。

 しかし今、教養の最低レベルが大幅に下がっており、平たく言えば「教養が無い人向け」わかりやすく言えば「馬鹿向け」の作品がスタンダードになっている時代である。

 それによって共感した結果馬鹿になる馬鹿。馬鹿故に同じ馬鹿向け小説が書けると思い書いた馬鹿。売る為に馬鹿向け小説を書籍化するする出版社。

 それが続く今の小説業界はこのネガティブスパイラルならぬ馬鹿スパイラルに陥っている。


 馬鹿向け小説は大体以下の感じである。

・一人称視点で進行し、主人公がほぼ作者の分身である。

 つまり主人公が馬鹿だと作者も馬鹿であり、その為に登場人物も馬鹿でそれに共感する読者もまた馬鹿である。

 それはまるで乱立したカルト宗教へ安易に群がる信者の様だ。

 この小説に違和感を感じたり嫌悪感を感じる人は、馬鹿に共感したくないか、馬鹿の視点で物語を進行するのが耐えられない教養がある人である。


・大した設定や世界観、登場人物、プロットの詳細を全く考えていない。

 読んで字のごとく、更新速度を優先する為に大事な設定等を後回しにしている。

 仮に考えていたとしても主人公と重要人物の一部を大まかにしか考えていない。

 最悪プロットすら組み立てておらず、行き当たりばったりで書いている。

 仮に設定やプロットがあっても全て「頭の中」で自己管理している為に曖昧な状態が多く、急展開・超展開になり読者の大反感を受けるケースもある。

「主人公ならこの展開を読めていた」「あらかじめ防衛策も行えていた」等の厳しい意見があるだろう。

 これはわかる限り9割以上の作者が当てはまっています。


・感想を読んでいない、もしくは返信をしていない。

 返信する義務は無いと書かれていますが、それは質問や意見を言われても応答しない無能政治家と同じです。特に「感想や評価ください」という人に限ってその傾向が多くみられます。

 それはまるで「感想貰ったけど返信が思いつかないからいいや」とか「小説書くのに余計な時間と労力を取られたくない」と自分自身の無能さを証明しているような物です。

 そんな戯言を書くくらいなら初めから書かない方がまだマシ。

 仮に書いて感想貰っても厳しすぎてほぼ罵声になっているか、狂信者の言葉程度だ。

「読んでくれて、感想をくれてありがとうございます」と言えない人は実際にも人に対して礼を言えない人間です。

 そんなお礼も言えない人が小説を書いて心を掴めると思いますか?


・評価を下さいと必ずあとがきに書いている。

 何故評価が来ないか原因を知ろうとしない。もらう為の努力を一切していない。

 その為に何時までも他人任せで自分で動かなければ何時までも同じことの繰り返しを続けている。

 他者任せの乞食と同じです。都市部でホームレスを見た事はありますか?

 それと同じですよ。


 これらを含めて、馬鹿向け小説を書かないようにするには?

・基本三人称で進行し、他者目線で進行する場合でも三人称で書く。

 一人称は確かに書きやすい。作者がある程度その人物になり切ればいいだけだ。だが作者が馬鹿だと登場人物全員が馬鹿になると言う重大な弱点がある為、馬鹿では書きにくい三人称で書くべきだ。


・世界観と設定、登場人物詳細、プロットを書いておく事。

 頭の中で自己完結は一番の悪手。

 書き出してみると実は相当な穴だらけになっており、この状態で連載を行った場合転換点で超展開になり読者の大きな反感が生まれる。

 それを防止する為、可能な限り書き出して読み直すと何処に穴があるか、そして外伝や別視点等の追加要素を入れる場所がわかります。


・感想を読んだら必ず返信を書く。

 返信を書きたくないなら初めから感想を受け付けない。

 感想返しを行う事でそれが小説のアイデアになったり、良点欠点を把握できます。

 第三者からの意見を聞いたりしてお礼を言う事は基本です。


・評価や感想を下さい等の戯言を絶対に言わない

 評価や感想はお金と一緒です。必死になって働いて稼ぐお金です。

 あなたは見も知らずの人間に「もっとお金下さい」と言えますか?


 最後に


 なろう小説は週間で売り出している漫画雑誌ではありません。

 〆切なんてありません。自分のペースで小説を書く場所です。

 金の為に人気取りや〆切に追われる場所ではありません。

 パチンコやパチスロのようなギャンブルする場所ではありません。

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