差別
苦しんで死ねと言った後
死んでいった彼に捧ぐ
愛とも哀ともつかなかった
僕の記憶
天に召されたなんて
なんか素晴らしいねって
本当に
本当に
思うならば
君は用済みだ
身体も心も
声さえも
隣にあればいいなって
こんなの誰にも
分からないんだ
きっと彼も
そうだろう
淡い淡い
赤焼けの空の下で
愛し合った
嘘の祭りだけが
僕を作っていくのか
嗚呼
本当に
彼は居ないんだ
僕を置いていったんだ
どんよりとした
雨雲に
泣き出しそうな
朝が来ただけ
ねえ
もう
いいだろうよ
なぁ
ねぇ
もう一度
もう一度
キスをして
もう一度
もう一度
抱きしめ合えたら
良いのかって?
そんなもんだったのか
なんて
お前らには
分かんねえさ
報われない恋だった
そうと知って
彼は消えたんだ
ねぇ
お前らのせいだ
僕のせいか?
所詮世の中は
厳しくて
所詮人の目は
冷たくて
熱い僕らを冷やしたんだ
もう
許してくれないか
あぁ
天に召されたなんて
なんか素晴らしいねって
本当に
本当に
思うならば
君は用済みだ
僕は彼と居たかった
どんな暗い暗い夜でも
寄り添っていたんだ
抱きしめ合って
温もりを分かち合う
なんで
どうしてこんなにも
冷たい言葉が突き刺さったのでしょう
ねえ
もう
気づいてるでしょう
なぁ
人殺し達よ
お願い
だから
僕の
思い人
返してよ