1/1
プロローグ『梨花と羽入の新たな物語』
これは、どうする事も出来ない「運命」だもの。
──ねえ、羽入。
いったい私は、どうしたらいいの。
何時になったら、皆を救えるの。
その答えが知るのは、多分数年先の話。
今は、昭和58年 6月。
だいぶ先になるだろう。
…だから私は。
今日も。
戦う。
皆と、力を合わせて。
だから。
──ねえ、羽入。
謝らなくても良いのよ。
───ねえ、羽入。
泣かなくても良いのよ。
さあ、行こう。
羽入。
私達は、新たなる扉へと、希望を。
切り開けるから。
さあ、おいで。
”羽入” 。