いざ街へ
まぁ神様がチートだと思ってないなら別にいいかそれよりも主神の祝福って何だよこれ必要経験値5分の1ってこれこそ十分過ぎるチートだよ神様?
そんな事を考えていると後ろからガタゴトと音が聞こえてきて振り返ると後方から馬車がやって来たさすが普通の人より3倍運がいいだけの事はある
やって来た馬車に止まって貰い御者の男性に事情を説明し街まで一緒に乗せて行って貰える事になった道中御者の男性と少し話をした
「お前さん何であんな所で1人で歩いてたんだい」
おっとこの質問が最初に来たか
「師匠と一緒に魔法の研究をしていたんですか見識を広める為に1人で旅をする事になりまして」
「魔法の研究?魔法って言ったら竈に火を付けたりするあれかい?」
「いや、私と師匠が研究していたのは攻撃用の魔法なんかでして」
「魔法で攻撃ねぇ?」
「えぇ魔法にはまだまだ沢山の可能性がある事を旅をしながら広めていけたらと」
「はー壮大な夢だなそりゃ」
ちなみにだがさっきの設定は事前にグリモアールさんに聞かされていたこの世界での俺の設定だ
「それじゃぁお前さん身分証ないんじゃないか?」
「はい、身分証が無いと街に入れないんですかね?」
「いいや、入れるが身分証が無い場合は入国審査を受けなきゃならんからな、もし身分証が欲しいなら冒険者ギルドに登録するといいぞ」
「冒険者ギルドがあるんですか?」
「王都なんだからもちろんあるさ、ギルドで発行されるギルドカードは身分証がわりになるからな」
「わかりました、王都に着いて無事に入国出来たら行ってみます」
そんなやりとりをしていると城壁に囲まれた街が見えてきた
「おぉ!あれが王都ですか凄いですね」
まさに中世ヨーロッパの様な見たもさることながらこれが人の手で作られたのかと思うとやはり人間とゆうのは凄いなと感心させられる
「もうすぐで街に着くぞあんちゃん」
「なんだかワクワクしますね」
「はっはっ、街に入ったらもっと驚くぞ」
しばらくすると門の前までたどり着いたがここからは入国審査を受けないといけないので馬車の御者さんにお礼を言い別れた入国待ちの列に並びしばらく待っていると番兵に
「次の方こちらへ」
俺の順番がやって来た
「はい」
「身分証は持っていますか?」
「いいえ、持っていないのでこの街の冒険者ギルドで登録しようとやって来ました」
「わかりました、では別室で簡単な質問に答えて頂きます」
そう言うと俺は番兵に別室へと通された
「では、これからする質問にはいかいいえで答えて貰う」
「わかりました」
「では、貴方は犯罪を犯した事がありますか?」
「いいえ」
「貴方はこの国に来るのははじめてですか?」
「はい」
「貴方は他国の間者ですか?」
「いいえ」
「わかりました、ご協力ありがとうございます」
「それでは入国税として銀貨2枚を収めて頂きます」
「わかりました」
そう言うとあらかじめ用意しておいた銀貨をローブの内ポケットから出して番兵に渡した
「それではこの国をゆっくり堪能して下さい」
そう言われ開かれた扉の先には中世ヨーロッパの様な建築物があり道はもちろん石畳で出来ていた
「うんうん、これだよこれ、まさに異世界に来たって感じの街だな」
するとしばらく黙っていたグリモアールさんが突然
「なんとか目的地に到着しましたね」
「うぉ!グリモアールさん急に喋らなくなったと思ったら喋り始めるのも急だな」
「はい、私は他の人には本にしか見えない様に隠蔽魔法を使っているので他の人と一緒の間は黙っていました」
「えっそうなの?」
「はい、ですからもし私と話をしていたら他の人からは本と話をする人と見られる可能性があったので黙っていました」
「そう言う事は最初に教えといてよ」