屋台巡り
さてギルドを後にした俺とユリは宿屋に戻る事にしたのだが帰る前にユリが屋台を見て回ると言うので仕方なくユリに付き合う事にした
「しかし人間は色々な物を食べるんじゃのう?」
「まぁ肉ばっかりじゃ栄養が偏るしな」
「栄養とはなんじゃ?」
そうか、この世界じゃ栄養なんてまだ知られてないのか
「あー栄養ってのは食べ物に含まれてるものでその食べ物の種類によってそれぞれ違う栄養が含まれてるんだよ」
「肉には肉の栄養、野菜には野菜の栄養って感じでそれぞれ別の栄養があるんだ」
「ふむ、じゃあ饅頭にも栄養があるのか?」
「あーうん、饅頭にも栄養はあるかな」
そんな事を話しているとユリが
「んっ?何やら美味そうな匂いがするのう」
そう言ってユリが鼻をヒクヒクさせながら向かった先には鳥の丸焼きを売っている屋台があった
ユリが目を輝かせながら丸焼きを眺めていると屋台の店主が
「おっ!お嬢ちゃん可愛いね、試食してみるかい?」
そう言ってユリに試食用の肉を渡していた
「うーん、程よく塩気がきいていて皮はパリッとして美味いのう」
「おっ!お嬢ちゃんわかってるねぇ!」
「あー試食させて貰ってすいません」
「このお嬢ちゃんのお兄さんかい?」
「あっはい!」
「あんたも食べてみなよ!」
そう言って店主は俺にも試食させてくれた
「っ!うっま!適度に脂が落ちてそれでいて肉はぱさつかずほんのり香草の香りが鼻から抜ける」
「おっ!お兄さんもわかってるねぇ!」
これは買うしかない
「すいません、この丸焼き3つ下さい!」
「はい、まいどあり!銀貨3枚ね」
これで銀貨3枚?3000円?安すぎないかこの世界の屋台?そう思いながら店主に銀貨3枚をわたした
「はいよ、丸焼き3つとこっちはおまけな!」
そう言って店主は焼き鳥の串を4本もおまけしてくれた
「まいどあり、また来てくれよ!」
「はい、ありがとうございました」
そう言って丸焼きの屋台を後にした
「はい、ユリ」
ユリに焼き鳥の串を2本渡したするとユリは嬉しそうに串にかぶりついた
「んー!美味いのう、人間はこんなに美味い物を毎日食べておるのかいいのう」
そんな事を言いながら串を食べ終わったユリが新たな屋台を物色し始めた
「ふむ、色々な店があるんじゃのう」
「あっちは串焼きか?こっちは果実を串に刺してあるのか面白いのう」
「ちょ!あんまりうろちょろするなよユリ」
「なんじゃ?別によかろう」
「よし!次はあそこの店に行くぞ!ほれ、早くついてこい」
「あーはいはい、わかったわかった」
テンションが上がったユリに振り回されながら屋台をあちこち回ったあとやっと宿屋に帰って来る事が出来た




