はじめてのグリモアール
っとまぁそんなわけで異世界に転移する事になったわけだが…
「神とやらよせめて転移する場所くらい安全な場所にしろよ」
などと愚痴ってみる
「はぁぁ、何処だよここ」
すると手に持っていた転移特典のグリモアール(タブレット)から急に女性の声がした
「お答えします、ここはライール草原です」
突然喋り出した事に驚きながらもグリモアール(タブレット)に確認の為にもう一度聞いてみる
「ここは何処ですか?」
「お答えします、ここはライール草原です」
「おぉ!会話出来てるじゃん」
「あなたは誰ですか?」
「お答えします、私は神工知能グリモアールです」
「神工知能?」
「お答えします、神工知能とは神が気まぐれで創り出したプログラム的な何かです」
「あっそこはぼやっとしてるんだ?」
「お答えします、神の気まぐれで創造されたので私がプログラムであると断言する事は私には出来ないのです」
なるほど、まさに神のみぞ知るって事か
「そう言えばグリモアールは会話以外に何が出来るんだ?」
「お答えします、グリモアールの機能はこの世界における全ての魔法の情報と魔法使用が可能ですその他この世界のあらゆる情報の検索閲覧も可能です」
「はい?」
いやいやちょっと待ってグリモアールさん何しれっととんでもない事言ってくれてるんですか?全魔法使用可能ってチート過ぎると思うんですが?そのうえこの世界の全情報までってどんだけ優秀なんですかあなた。
「えーと、この世界の全情報って?」
「お答えします、質問に対する回答が長くなりますがよろしかったでしょうか?」
あっやっぱりそうなりますか
「あっ説明しなくて大丈夫です、それとそのお答えしますっての毎回言わないといけないの?出来るなら今後は言わないでもいいよ」
「かしこまりました、今後は省略いたします」
おぉ、さすがグリモアールさん出来る秘書の様だ
「そう言えば魔法ってどう使えばいいんだ?」
「魔法の使用方法に関するチュートリアルがございますが再生しますか?」
「さすがグリモアールさんお願いします」
「かしこまりました、チュートリアルを再生します」
するとグリモアールの画面がかわり動画が再生され始めた
「はいはい、それじゃぁチュートリアル開始するよー準備はいいかな?」
「いや、またあんた出てくるのかよ」
いかん余りに突然の事につい突っ込んでしまった
「今またかよって思った?思ったよね?そうですまた登場しました神様です」
この神様とやらはそんなに暇なんだろうか?
「さぁそれでは魔法の使用方法について説明したいと思います」
「あっはい、おなしゃす」
「まずグリモアールに収録されている魔法一覧から使いたい魔法を選びます、選んだらグリモアールに向かって使いたい魔法を音声入力します、すると後はグリモアールが自動的に魔法を発動してくれます、以上が魔法の使い方です」
「はい?詠唱は?」
「いりません」
「MPとか魔力的なのは?」
「必要ありません」
「いやいや、いくらなんでもグリモアールチート過ぎるでしょ神様」
「ん?まぁ1番の目的はこの世界に魔法を普及させる事だし君にはどんどん魔法使って貰ってみんなが自分達も魔法使ってみたいってなって貰う事だから魔法は使いやすい方がいいでしょ」
「ん?今普通に会話繋がったよな?これ録画じゃなくて生放送かよ!」
「あっバレた?まぁそうゆう事だから気にしないでじゃんじゃん魔法使ってみてね、それじゃぁまたねー」
「またねってまだ神様出てくる予定あるのかよ」