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プロローグ

「知らない空だ……じゃねーよ、なんでいきなり草原の真っ只中なんだよ」


なんでこんな事になったのか遡る事数時間前…


いつもの様に目を覚ます俺、時計を見ると遅刻寸前の時間に飛び起きて制服に着替える


「なんで誰も起こしてくれないんだよ、まったく」


などと愚痴をこぼしながら急いで玄関のドアを開けた


勢いよくドアを開けるとそこには真っ白な世界が広がっていた


「ふぁ?」


余りにもありえない出来事に変な声が出てしまった


ゆっくりと後ずさり握ったままのドアノブを引きゆっくりとドアを閉じた


「いやいやなんだあれは?昨晩遅くまで異世界物のラノベを読み過ぎて疲れてるのか?それともまだ夢の中なのか?」


多少混乱しながらももう一度ドアを開けるとやはり目の前には白い世界が広がっているしかも今度は目の前に白い服を着た男性が居た


男性は袂からクラッカーを取り出すと俺に向かってパーンとクラッカーを鳴らした


「はっ?」


呆気にとられた俺を尻目に男性は喋り始めた


来栖瀬翔(くるすらいか)君、君はこの度76億分の1の抽選で見事選ばれました」


「はっ?あんた何言ってるんだ?ってかここ何処だよ」


「何処かと言われるなら神の世界かな」


「神の世界?って事はあなたが神様って事?」


「そうなるね」


「で?その神様が俺を何の用で呼んだんですか?」


「まぁ薄々気付いてるだろうから言っちゃうけど君には異世界に行って貰います」


「はぁぁ」

ため息を吐き出すと


「この展開だとやっぱりそうなりますよね?」


「さすが夜中までラノベ読んでただけあって理解するのが早いね」


「なっ!そんな事まで知ってるのかよ」


「まぁ神様だからねーそれより異世界に行ってくれるって事でいいのかな?」


「どうせ拒否出来ないんでしょ?」


「もう決まっちゃってるからね」


「それで?俺の行く異世界ってのは剣と魔法の世界ですか?」


「そうなんだけどちょっと困っていてね」


「困ってる?」


「そう、剣と魔法の世界なのは間違いないんだけど魔法が生活魔法程度しか使われなくていまいち進歩してないんだよね」


「それで俺に魔法を広める為に異世界に行けと」


「さすがだね、そうゆう事で魔法使いとして異世界転移して貰います」


「転生じゃないんだ?」


「いや転生だと0歳からでしょ出来るだけ早く魔法を広める為にも転生じゃなくてすぐ活動してもらえる転移にしたわけ」


「なるほど確かに転生で0歳からじゃ最低10年以上待たないといけないから転移の方が合理的だな」


「でしょ?って事こっちの都合で転移して貰うわけだし転移特典を進呈したいと思います」


「それはいわゆるチート能力って事?」


「若干の能力強化は大丈夫なんだけどあんまりチート過ぎると世界のバランスが崩れちゃうからねー」


「じゃあ転移特典ってなんっすか?」


「はい、今回ご用意した転移特典はこちらの2点になります」


「テレビショッピングかよ」


「ナイスツッコミ」


「いいから説明はよ」


「まず1つ目は魔法使いの必需品ローブになります、こちらローブなんと魔法&物理攻撃ダメージを大幅軽減してくれる優れもの」


「だからテレビショッピングのノリは止めろ神よ」


「さぁ続いて2点目はこちら最神端技術を搭載した最神型グリモアール(タブレットタイプ)こちらのグリモアールは全魔法と各種情報が収録された逸品となっております」


うん、これは突っ込んだら負けな奴だわ


「ではこちらの2点を転移特典として進呈いたします」


「あっはい、あざーす」


「ステータス関係もチートにならない程度にちょっぴり優遇しといたからね」


「あざーす」


「それじゃぁ神様との楽しい時間は終わっちゃって名残惜しいとは思うけど異世界に転移するからね」


「わかりました、さっさとお願いします」


「じゃあ目を閉じて30秒ぐらい数えたら目を開いてごらん」


言われた通りに30秒数えてから目を開くとそこは……


「知らない空だ……じゃねーよ、なんでいきなり草原の真っ只中なんだよ」


ってわけで今にいたる訳だ


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